落ちてしまいそうな時に



わしがどのようにして翼を用いるようになるかをご存じでしょうか。ごらんなさい、はるかかなたに海面から100mもあろうかと思われる断崖がそびえています。高いところに岩棚があり、そこにわしの巣があって、親わしの宝物である2羽のひながおります。ごらんなさい、母わしが来ます。巣をゆすぶります。そのくちばしでひなたちを絶壁の所に押しやります。ああ、ひなたちは両翼をばたばたさせながら、まっ逆さまに落ちて行きます。ごらんなさい、母わしは「その子の上に舞かけり、その羽を広げて彼らを乗せ、そのつばさの上にこれを負う」のです(申命記32:11)。ひなたちが母わしの翼の上に乗りますと、母わしは彼らを安全な場所へと運びます。そして、また同じことを繰り返します。何度も絶壁から放り出し、翼に乗せて助けるのです。そのように「主はただひとりで彼を導かれ」ました。母わしのひなを訓練するこの本能は、神から与えられたものです。全能なる方が、その民がわしの翼をもって飛翔するようになるために訓練されるありさまが、わずかならがうかがわれます。

神はあなたの巣を揺り動かされます。あなたの希望を失望に変えられます。あなたの確信を引き下ろされます。あなたを恐れさせ、震えさせられます。あなたの力は全身から抜けてゆきます。あなたは全く疲れ果て、望みを失います。そしてその間中、神の力ある翼はあなたの上に張り広げられて、あなたに安息を与えようと構えているのです。その永遠の創造者の御力は、あなたの内に働くために提供されています。彼が求めておられることはただ一つ、あなたがさらに低く下り、疲れ、弱って、神を待ち望むことです。そして、あなたがその全能の御翼に乗り、神がエホバとしての御力をもって、あなたを運んで下さるのにお任せすることです。

愛する神の子よ、どうか目を上げてあなたの神を見まつるように!「弱ることもなく、また疲れることもない」と言われる神のみことばを聞きなさい。神はあなたにもまた、弱ることも疲れることもないと約束しておられます。神の求められることはただ一つ、神を待ち望むことです。このような神、このように力あり、このように忠実で、このように心の優しい神がおられるのですから、次のような言葉をあなたの答えとしなさい。

わが魂よ、なんじただ神を待ち望め!

■出典:「神を待ち望め」アンドリュー・マーレー/小出忍訳、いのちのことば社、pp101−102


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