Kingdom Fellowship Church

Message Outlines

2002.11.03

聖書真理シリーズ


キリストの御霊D

今日霊の現れを十分に吟味する必要があります。1コリント12章は霊の現れを吟味することを語ります。今日賜物の追求と称して変な霊の現れがしばしば観察されます。御霊の現れは決してイエスと分離されません。御霊であれば「イエスは主である」と告白します。「聖霊さま、聖霊さま」として、御霊とイエスを分離する今日の傾向はきわめて危険です。私たちが意志を受動的にしたり、思いを空にしてアイドリングするときには、むしろ悪霊の接近を受けます。意志は積極的にイエスの意志(=父の御旨)を求め、思いはキリストの言葉で満たす必要があります。そして御霊の賜物はすべてキリストの体の建て上げのためにあたえられるものであり、全体の益のためなのです。今日の預言もひじょうに危うい状況にあります。「預言者」の人間性を吟味することもなく、無批判に「個人預言」をいただくなど、占いのような状況になっています。イエスの証しが預言の霊であり、また預言の霊は預言者に従うのです。今日の預言は旧約の預言とはまったく異なります。旧約ではロバですら預言したのですが、今日の預言は人間性において内に住む御霊によってキリストが語るのです。人間性ときわめて密接に関連しているのです。その言葉にイエスの証し(香り・ふさわしさ・雰囲気など)があるか、またそれを語る人の人間性はどうか、これを十分に吟味する必要があります。そして本質は内なる塗り油にとどまり、キリストを個人的に知ることです。このときキリストの言葉とそうではない言葉は一目瞭然です。

1. 御霊の現れと働き

 @ 1コリント12章:「御霊の賜物については」は意訳で、原語に「賜物」はない。原意は「霊

  的な事柄」あるいは「霊性については」の意味。

 A この章は注がれた霊の見極めを語っている→言葉で分かる「イエス」に対する反応

 B 御霊の現れは時に賜物として分配されるが、これは体の建て上げのため


2. 御霊を受けるときの鍵

 @ 受動的でないこと→自らの意志を用いて、求め、願い、受ける

 A 思いを空にしないこと→思いは積極的に神の言葉で満たす

  理由:受動性と思いの空状態は悪霊が付け込む絶好の機会


3. 賜物について−特に預言(参考資料

 @ 旧約と新約では本質的に異なる

   1. 旧約:神は人やロバの口さえも借りた

   2. 新約:イエスは神の言葉(ロゴス)であり、神は肉において直接に語った=口を借り

    る必要がない!

 A イエスの死と復活により、イエスはいのちを与える霊となった(1コリント15:45)→信者

  に内住する=私たちのうちに神の言葉がある!

 B 旧約の預言者は外的語りかけを受けて、神の言葉を預かって語ったが、新約では内

  的語りかけがある。


4. 吟味のポイント

 @ イエスの証しは預言の霊である(黙示録19:10):預言の霊はイエスと分離していない→

  イエスの香り・雰囲気・性質を伴なう

 A 預言の霊は預言者に服する(1コリント14:32):旧約ではロバでも預言したが、新約の

  予言は人間性と関わる→イエスにあって回復され栄光化された人間性が必要



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