Kingdom Fellowship Church

Message Outlines

2004.04.18


霊と魂の分離(2)

魂の性質は、自己保存欲求と自己主張欲求です。そして魂が主体であるときには私たちの内面は不安定となります。魂を救おうとすれば失います。救おうとしないとき、それを得ます。これが十字架です。自分を自分で何とかしようとしないこと−自己放棄です。私たちの神は恵みと憐れみに満ち真実な方です。私たちが自己放棄するとき、この神が私たちを支えて下さるのです。人から誤解されるとき、人から拒否されるとき、私たちは何とか人に理解してもらおうとか、人に受け入れてもらおうと努めます。しかししばしばそのような繕いによって、さらに問題をこじらせるのです。一切そのような努力をする必要はありません。神が知っていて下さり、神が受け入れて下さっているからです。この魂の習性から解放される必要があります。ここに働くのが十字架です。十字架が働くとき、だんだん魂の自己保存と自己主張がうっとおしくなります。人の誤解を解くとか、人に理解してもらうことが面倒になるのです。すべてのことをいい意味で放って置くことができるようになります。このとき人の思惑や人の評価によってアップダウンすることがなくなります。自分で魂を救おうとしないとき、霊が生きるようになります。魂の無駄な努力と消耗から解放された霊は、神の御座の前で御臨在をエンジョイするのです。御臨在をエンジョイすれば、人の評価などはどうでも良くなります。こうして魂の力が抜けるとき、人は自然体でリラックスし、霊はまったき自由にあって、キリストをエンジョイすることができるのです。

1. 魂の性質

@自己保存:自分を保つ・自分を救う→弁解・言い訳

A自己主張:自分を認知させる・自分の価値を認めさせる→口論・論争

B不安定性:詩篇30編


2. 十字架の意味

@自我(=魂)を砕くという言い方は危険→魂の機能は大いに磨くべき

A自我の間違った置き所・担保・防衛方法が砕かれて、自分のものからキリストに置き換わる→ある種の痛みを伴う

B自分の魂を救おうとしない(マタイ16:25;マルコ8:35;ルカ9:24;17:33)
注:ここの「いのち」とはpsycheであり、魂のいのち


例1:人からの誤解→解こうとするとややこしくなる
例2:人の裏切り→人を当てにしていた証拠
例3:人の評価→自分の気に入る形にしたい
例4:自分の悩みの解決→もがけばもがくほどアリ地獄
例5:ウォッチマン・ニーの場合


※ポイント:悩みや苦しみの第1次的原因ではなく、その後の自己防衛や自己のもがきが苦しみを助長している→この繕いをやめれば楽になる

C十字架による取り扱いを受けるほどに、自由を得る・神の声に対して繊細になる・権威と力を得る