Kingdom Fellowship Church

Message Outlines

2008.06.01


時を見る目M

カルデヤ、すなわちバビロンの霊は歴史において種々の形を変えて、例えばフリーメーソンやオカルトなどの形で現代にも浸透しています。その系譜を見ておきましょう。まずダビデ・ソロモンの時代に隆盛を誇ったヘブライ王国は、その後分裂し、北(イスラエル)と南(ユダ)に分裂します。偶像礼拝の盛んだった北王国はアッシリアに捕囚され、歴史の表から姿を消します。南はユダヤ人のルーツですが、やはりカルデヤの教えの影響を受け、バビロンに捕囚になります。その期間の間に現地の神秘思想や天文学などの科学的知識を取り入れ、カバラの教えを組織します。これが帰還した後にも一部のエリートたちの間で秘儀として伝承され、パリサイ派やエッセネ派を生み出します。彼らはエリート意識によって民衆の上に立ち、サンヘドリンを支配します。エッセネ派はクムラン教団とも言われ、いわゆる死海文書を残しますが、エルサレム陥落後消えます。パリサイ派はイエスと対立した派ですが、サンヘドリンを支配し、その後そのカバラ思想は生き続けます。またエジプトではアレクサンドリア・グノーシス思想が起こり、フィロなどによってキリスト教に持ち込まれ、後にキリスト化現論などとなり、ヨハネが弁証することになります。これもやはりカルデヤの思想の影響があります。今日でもこれらの思想はニューエイジやオカルト、あるいはフリーメーソンやイルミナティなどの秘密組織の形として継承されています。世に溢れる種々のサインを見てみると、いかにバビロン宗教の影響が溢れているか驚くほどです。これからしばらく具体的にバビロンの系譜を歴史と現代社会において見ていきます。


<<週報メッセージアウトライン>>
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=バビロンの系譜@=


■御言葉:黙示録2:9−10;エゼキエル23:14−18

(1)イスラエルとユダ:イエスラエルは偶像礼拝(ヤロブアムの罪)のゆえにBC.721にアッシリヤに捕囚、その後姿を消す(失われた十部族);ユダはBC.586、バビロンに捕囚→70年後に帰還

(2)ユダヤ人は南王国(ユダとベニヤミン):北王国は厳密にはユダヤではない!→黙示録2:9-10のサタンの会堂(シナゴグ)とは来た王国由来のもの;オカルト的力を崇拝し、サタンの下に王国を作らんとする勢力;イエスと教会およびユダヤの残された者たち(トーラー信奉者かつ反シオニスト)に敵対する

(3)カバラ思想:伝承教義・伝統の意味;バビロン捕囚の際古代バビロンの霊的影響を受ける(エゼキエル23:14-18);東洋神秘思想;ラビの隠れた知恵;バビロンの天文学や思想の影響で、秘儀を与る人々;ピタゴラスの数秘思想の影響;ゾロアスター教的二元論(善と悪の戦い);口述伝承;タナイム(Tanaim)が最初のカバリスト;書かれた聖書によらず、一部の霊的エリートたちに聖霊から直接に啓示されたと称する

(4)パリサイ派:タナイム(律法教師)から派生;バビロン捕囚中にカバラを組織;バビロンの科学的知識による;知的階級で、兄弟団を構成;エルサレム陥落後力を強める(サンヘドリンを支配);秘儀・秘密の奥義・秘密組織化;異教の儀式(エゼキエル8:5-14);現代のフリーメーソンやシオニストと類似→イエスと対立(マタイ23:27-28);人間的力で王国を建て、秘密主義的教義を浸透させる

(5)エッセネ派:クムラン教団;死海の側に集団生活(死海文書);天使論の教師(バビロンの天使論や悪魔論の影響受く);カバラ思想書籍の管理人;ザドクの子孫、神殿祭司を誇る→グノーシスのルーツ;仏教的神秘思想・輪廻思想;ハスモン家の反逆の時代からヘロデ時代を経て、エルサレム陥落で姿を消す

(6)アレクサンドリア・グノーシス:エジプトのグノーシスはカルデアの影響受ける;キリスト教に先立つ;ユダヤ教と密接に関係する;カバラ思想のキリスト教化と言える(=ユダヤ神秘思想);霊と魂・肉の隔絶を説き、十字架の贖いなしに霊が神と結合する;霊と肉の断絶(キリスト化現論);フィロの思想(ヘレニズム化されたユダヤ人;セラピュータイ);彼の死後「オルムス団」や「光の教師」が出現(オルメスス:マルコによって伝道されたエジプトのマギ)→後にキリスト教的グノーシス(ヨハネと対立)

(6)今日のユダヤ人の分裂:カバリスト・シオニスト、ノン・シオニスト、トーラー・ユダヤ→イエスの栄光の福音が見えなくされている(2コリント4:4)