クリスマスの時期に思う
-本当のクリスマスって・・・何?
*本稿は、社会福祉法人東村山けやき会編集の東村山精神保健福祉コミュニティ誌、"ふれあい通信"12月1日号に掲載の原稿です。
世の中は12月になりますとクリスマス。デパートもテレビもみんなクリスマス一色ですね。不景気な今でも、何となく心がうきうきしてきますよね。でもクリスマスって一体何なのでしょう?本当に知っている人はあまり多くありません。
もちろんクリスマスは、イエス・キリストの誕生を祝う日ですね。日本人はほとんどクリスチャンでもないのに、なぜかクリスマスになるとはしゃいでいる人が多いから不思議です。でも最近はそうでもないかな、不景気のせいで・・・。
ところが、ところが、イエス様のお誕生日は実は12月25日ではないんです!もともとクリスマスは北欧の太陽神を記念する日だったそうで、なぜかその日をイエス様の誕生にしてしまったわけ。いろいろ深い訳があるのですが、ここでは省略します。
ではイエス様の誕生日はいつか、と言いますと、実は日本の十五夜(10月15日)あたりらしいのです。これは聖書を詳しく見ていくと推測できるのですが、とにかくイエス様は歴史上に実在した人物で、不思議な言葉を語り、病気を癒したり、死人を起こしたりしたことが聖書に書かれています。しかもイエス様は人であったのに、神でもあると言っているのです!こんなことを言う人物が目の前に現れたら、みなさんどうしますか?
実は、今日ここで、イエス様をどのようなお方と信じるかによって、みなさんの個人的なクリスマスの日になったり、ならなかったりするのです。クリスチャンと言う人たちは、神様がイエス様として人になられ、私たちの罪のために十字架にかかり、死んで復活し、私たちに永遠の命を与えて下さる方であると信じている人たちなのです。イエス様をみなさんがそのような方であると信じる日が、実はみなさんの個人的なクリスマスなのです。その時、イエス様は聖霊によってみなさんの心の中に宿って下さるのです。
人は普通は精神と肉体からなっていると思われていますが、実は人の最も深いところに霊があるのです。例えば良心も霊の働きの一部です。神様が人を創られた時には、霊が生きていて、霊である神様と交わりながら生きていたのですが、人は神様の言うことを聞かないで、善悪を知る知識の木の実を取って食べてしまいました。この時から、人は神様から離れて、一人で自分の魂(精神)や体を使って頑張って生きることになったのです。そして時に人は精神が疲れ、体も消耗してしまうはめになったのです。
自分で望んだわけでもないのにこの世に出て来て、自分で望むわけでもないのにこの世を去るのが人の一生です。なんて不条理なことでしょう!人はみな「おれは自分の自由に生きる!」といばっていますが、実は誕生と死の時を自分で決めることができないのです!これが人です。そして様々な問題や悩みや苦しみを抱え込んでしまったのです。それぞれの宗教ではそれぞれの理由を考えますが、聖書では、すべての問題の根っこは罪であると言っています。
その罪は実は人が自分の努力とか修行によっては解決できないのです。どんなに科学や医学が発達しても罪を解決することはできません。そこで神様はイエス様を遣わして、私たちの罪を罪のないイエス様の上において、十字架で処罰して下さったのです。だからイエス様を信じる人は、そのイエス様が裁かれたために、自分は裁きを逃れることができると分かるのです。有罪を覚悟していたのに、実は無罪を宣告される被告人みたいですね。
実はこの罪が赦される事を知ることは、精神と肉体の健康のためにとても大切なことです。多くの人はみな罪の自責観念で悩んでいるのです。自分はだめだ、自分は汚れている、自分は無益な人間だ・・・・、このような考えはすべて罪意識から生じてきます。その罪を自分で負い込んでしまっているのです。苦しいですよ、それは。
そこでイエス様が必要であることが分かるのです。イエス様の十字架においてあなたの罪はすでに裁かれてしまったのです。だからあなたは罪から自由とされているのです。このことを知って、罪意識から解放されるならば、私たちの多くの問題は解決へと向います。心の病は精神医学のみでは解決しません。体の病も同じです。人にはみな霊があるのですが、罪のために霊が死んでいて、神様との交わりから切り離されているのです。この神様との関係を持つことがすべての問題解決の第一歩なのです。
神様はわたしたちを創って下さった方ですから、私たちの問題や悩みをよく知っていて下さいます。イエス様は「健康な者に医者は要らない。わたしは病人を招くために来た」と言って下さいました。つまりイエス様こそまことの医者なのです!このお医者さんは名医です。まず私たちの霊を生かして下さいます。すると神様の愛に触れることができるようになります。神様の甘い愛に触れるとき、平安と安息を得て、私たちの心も癒されていきます。すると体も健康になっていくのです。
みなさん、イエス様にぜひ心の中に入っていただいて下さい。するとイエス様がみなさんの心の中に誕生します。神の愛に触れることができます。その日こそが本当のクリスマスなのです。