朝9時ごろYHを発つ。YHからほど遠くないストーンヘンジを見るべく、一路ナヴィに従って走ること1時間、遠目にストーンヘンジが見えてきた。この辺りは昨日の夜走った時には不気味な闇に包まれていたが、朝走ると何とも広々した平野であり、一面小麦畑が広がっている。この一帯はUFOやミステリー・サークル(英語ではクロップ・サークル)が目撃される地帯である。しかし今日も見ることはできなかった。しかし不思議な現象である。最近またイギリスではこれがブームになりつつあるとのこと。 ストーンヘンジもまた不思議な建造物である。現在のものはかなり崩されてしまったものだそうだが、太陽の位置とか冬至や夏至などの位置と石の配置が関係しているらしく、何らかの宗教の礼拝施設だった可能性があるとのこと。ここでは電話機の受話器みたいな装置を持ってストーンヘンジの周囲を回る。番号が地点ごとに振ってあり、そこに行くと受話器を通して日本語でも案内がなされる仕組み。こうしてその周囲を一周するわけである。古代人の頭の中を推測することは難しいが、このようなものを生み出した彼らはどんなことを考え、何を礼拝し、誰を神としていたのであろうか。 小一時間ストーンヘンジを見物し、みやげ物を買ったりして、近くにあるいくつかの古代の城跡を訪ねるべくナヴィに目的地を入力して走り出すが、残念ながらシャワーが降り出してしまう。時間は午前11時。飛行機は午後6時25分であるが、レンタカーを午後4時までに返却することになっている。ロンドンに向かう高速は渋滞が、また飛行場ではいろいろトラブルが予想されるので、観光は切り上げて早々とロンドンに向かうことにする。車はナヴィに従ってM4に乗り、一路ロンドンを目指す。 かくして2時間ほど走ってヒースロー空港に到着。ところがここで案の定冷や汗をかくことになる。まず飛行機はキャセイであるが、この出発ロビーのターミナルが分からない。ヒースローは4つのターミナルがあるが、日本の代理店からの案内にも書いてない。やれやれ、とりあえず2番ターミナルに入ってみるが、中のアナウンスで実は3番ターミナルであることが分かる。 何度かヒースローの中を回った後、3番ターミナルで荷物を降ろし、家族を残して私は車を返しに外へ出る。こうして午後3時40分、無事にレンタカーを戻す。走行距離1800マイル。よく無事でと思いつつ、チェックイン。チェックインの時の会話:小生「飛行機はオンタイムですか?」、相手「誰が知ってるの?分かるわけがないでしょう」。万事がこれだ。例えばスーパーマーケットでもレジの店員が腰を悪くすると管理者の責任として訴えられるらしく、彼らはみな座ってレジを打っている・・・。 午後6時25分キャセイ250便にて楽しかったイギリスを発つ。・・・翌10日午後10時成田着。予想どおり日本のじめじめの暑さが身に染みた。同時に温泉に入って、うまい刺身が食いたい〜と。日本人だなあ。さてさて、来年であるが、周りのみなさんにキャンプのビデオをお見せすると、ぜひ来年は参加したいという声が多くあるので、いっそのことツアーを組んで参加しようかとも思い巡らしている。(了) |