イエス・キリストは、きのうもきょうも、いつまでも、同じです(ヘブル人への手紙第13章8節)
2. 巨大性を良しとする風潮
効率性・合理性は1900年代の経済発展のキーワードでした。また、1997年以降からグローバル・スタンダードという、和製英語がよく使われ出しました。この言葉は、バブル崩壊後の過度な日本経済悲観論が横行する中で、あらゆる面で世界経済のリード役を果たす米国型の経済システムへの転換を促す場合などに、特に好んで用いられています。
これにも問題があります。例えば、マイクロソフト社のウィンドウズは、正式の取り決めもないのに市場占有率の高さゆえに事実上の標準(デファクト・スタンダード)になっています。パソコンとソフトをセット販売しようと目論むなど独占禁止法違反が発生しかねない状況になっています。マイクロソフトがグローバル・スタンダードと主張されかねない勢いです。
こんな風に、グローバル・スタンダードの名目で、無条件な追従や模倣あるいは強制が行われるとしたら、ただ単に巨大なものが支配する社会になりかねません。ヒットラーやスターリンや毛沢東をリーダーとした社会の悲劇を思い起こさせます。ファシズムはもとより民主主義の名のもとでも、一人の人間や、一社、一国に盲従していく危険は、極めて大きいと警告せざるを得ないのです。
あの人たちから手を引き、放っておきなさい。もし、その計画や行動が人から出たものならば、自滅してしまうでしょう。しかし、もし神から出たものならば、あなたがたには彼らを滅ぼすことはできないでしょう。もしかすれば、あなたがたは神に敵対する者になってしまいます(使徒の働き第5章38、39節)
3.新しいミレニアムに平安あれ
私は、ビジネスマンの一人として、新しいミレニアムのキーワードを「GS」と選定しました。「GS」とは、グローバル・スタンダードではなく、ゴッド・スタンダードのことです。
ビジネス社会において、21世紀に向けた対策として、企業の「統合・合併」といった手法が注目されていますが、大切なことは、その目的は何かということです。
新しい時代に向けて、私たちがこれから行うすべての施策や新しく構築するシステムが、神様の目に正しいか、神様から出たものなのかをきちんと点検し、それに則して経営判断していくことが、大切だということです。
人に従うより、神に従うべきです(新約聖書:使徒の働き第5章29節)
「ミレニアム国会」といった活字を目にしますが、ミレニアムとは、イエス・キリストの統治する千年という意味です。2000年の日本が、いや世界が、まさに「GS」に従った歩みができ、真の平安がもたらされますようにお祈りします。