小鳥さん
窓ガラス越しに庭のある小さな冬を眺める
葉を落とした木々が揺れて
寂しそうな緑を残す草も少し揺れて
パンジーの黄色や紫のかわいい花もゆっくり揺れて
すべての自然がそれぞれに寒い冬の身支度をしている
小鳥が木の実を探しに枝から枝へと木から木へと
綱渡りをしている
木の実の混じった小粒の糞を沢山落としていった
肥料までも食べているようだった
今年は餌不足なのかしらと気にかかる
人間社会は不況で中小企業が倒産している
どうか神様、小鳥さんの世界は好景気でありますように
小鳥さんの世界を不況に追い込むのは人間ですから
「空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。
けれども、あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです。
あなたがたは、鳥よりも、もっとすぐれたものではありませんか。
あなたがたのうちだれが、心配したからといって、
自分のいのちを少しでも延ばすことができますか。
(中略)
だから、あすのための心配は無用です。
あすのことはあすが心配します。
労苦はその日その日に、十分あります。」
(マタイ6・26〜27、34)
1999.12.7.
In the Love of Jesus Christ,
金森涼子