Kingdom Fellowship Church

Message Outlines

2003.06.22

御言葉の学びシリーズ

教会の成長

イエスの喩えは人にわかりやすくするためでなく、むしろ人を選択するためでした。喩えは人を選びます。普通、からし種の喩えは教会の成長を意味すると解されますが、黙示録の教会歴史と照らし合わせる必要があります。天の国は最初はからし種ほどですが、育つうちに野菜にとどまらずに木に変質してしまいます。これは「種に従って」という神の創造の原則に反します。しかもその木にはまかれた種を取り去ってしまう鳥が巣を作るのです。鳥はサタンを象徴します。ペルガモの教会はこの世と結合して変質しました。そこにはサタンの王座があります。見かけのサイズだけは巨大になりましたが、それはすでにいのちの糧として食する野菜ではなく、食することのできない巨木です。かくしてイエスの喩えは教会の歴史を言っております。またパン種が膨らんで見かけだけを膨らませます。パン種によって膨らんだパンは空気で膨らんでおり、その実質は空疎です。またパン種はパンを腐敗させます。教会は地の塩であり、私たちも塩気によって互いに和らぐ必要があります。素際には蜜やパン種などを入れてはならず、むしろ塩をふりかけるのです。私たちにはいぜんとして罪がありますから、教会の中にはパン種が残っています。しかしこのパン種の発酵には十分に注意を払う必要があります。人間的な要素によっていわゆる教勢を張ることや、サイズだけを大きくしようとする試みはすべてパン種です。教会はサイズではなく、むしろ純度が重要なのです。また人々のいのちの糧となるべき野菜として、食することができるものであるべきなのです。またパン種のないパンとしていのちの糧となる必要があります。

                    聖書個所 マタイ13:31-33


1. イエスの喩えの意味

 @ 人間的視点で考えないこと

 A 御言葉は御言葉によって解すること

 B 霊的意義の適用に注意すること

2. 神の国と天の国

 @ 神の国(The Kingdom of God)は神の統治の及ぶすべての時代。

 A 天の国(The Kingdom of Heavens)は、現在の恵みの時代の教会と千年期の王国を指
 す。


 B 教会歴史(黙示録2-3章)

 ・ エペソの教会(使徒以降の好ましい教会)

 ・ スミルナの教会(苦難の教会)

 ・ ペルガモの教会(この世との結合・結婚の教会、ローマ国教となり、見かけは大きく膨

  らんだが、サタンの王座がある

 ・ テアテラの教会(仰々しい祭事に満ちる霊的姦淫の教会)

 ・ サルデスの教会(少数者の真理の回復の教会)

 ・ フィラデルフィアの教会(兄弟愛の満ちる教会)

 ・ ラオデキアの教会(人間的知識と議論に満ちる教会)

 C イエスの喩えの真意

 ・ 鳥はまかれた種を取り去る(サタンのしわざ)

 ・ 教会には麦と毒麦が生育する

 ・ からし種は信仰の大きさを示すが、教会は野菜から”成長”して木になり、鳥が止まる

 ようになる→教会の変質を意味する(種に従っての原則に反する)

 ・ パン種が教会を見かけだけ膨らませる→人間的な要素による見かけの膨張(参照・レ

  ビ記23:17、1コリント5:6-7、ガラテヤ5:9)


3. 結 論

 @教会は時代を下るにつれ変質して、見かけは大きくなるがその実質が食することので

 きる野菜から、食することのできない木に変わってしまう。

 A人間的なパン種が入ることは宿命であるが、パン種にはよくよく注意を払う必要がある。

 Bイエスの人間性を表す素祭にはパン種は一切入っていないが、教会を現す初物の捧

 げ物にはパン種が入る→私たちには罪があるから

 C教会はサイズではなく、純度を問題にする必要がある→塩によるきよめ


(注)からしの木は平均して1−2mであり、本来は草菜(野菜)ですが、時に異常に伸びて3

 -5mにも達することがあります。



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