Kingdom Fellowship Church

Message Outlines

2003.10.26


契約関係に入る

キリストは今やその血による贖いを終え、新しい契約を締結してくださいました。旧い契約には欠けがありましたが、新しい契約は私たちを完全に救うことができます。信仰による歩みはすべてこの契約関係によります。旧約では神と人の双務契約でしたが、新約は神が両当事者を引き受けて下さり、自ら契約を成就してくださり、私たちはキリストの中に置かれる時に、その効力に与ることができます。条件はただ信仰だけです。すでに完全に成就された契約の中に生きること―これがクリスチャン生活です。キリストが勝ち取ってくださったものがすべて私のものとされています。信じればそれが事実また経験となります。結婚はもっとも重要な契約関係です。ふたりはすでにひとつであり、それはキリストと教会を表します。単なる恋愛感情によるものではありません。互いに相手に対する義務を果たすときに結婚は祝福されます。王の任命は神が油注ぎによりましたが、民がそれを認め、再度油を注ぎました。ここに契約が結ばれるのです。教会においても同様です。私たちは本質的に兄弟姉妹ですが、経綸的には四役がイエスによって立てられます。これを互いに認め合う時に、滑らかな牧する・牧されるの祝福された関係が成立します。そしても最も重要なのは神の主権を認め、神の主権に服することです。

1.神の働き方の原則

@神は約束を与えて下さるが(ガラテヤ3:14)、さらにあえてご自分を契約関係に拘束される(ヘブル8:6-10)→揺らぎやすい私たちのため;その証人がキリストである(ヘブル7:22)

A新しい契約は片務契約であり、キリストにあって神が成し遂げ、キリストの血によって批准された(ルカ22:20、エペソ2:13)

B私たちは新しい契約関係に入っている→私たちと神との関係は私たちの状態や状況によることなく、揺るがない

例 1ヨハネ1:9「ゆるしてくださる」は「すでにゆるしている」。すでにキリストと共に十字架で裁かれているから、神は二度同じ罪を裁くことはできない(ダブル・ジョバディの法理)


2.具体的契約関係の例

@結婚:「人は父と母を離れ、その妻と結ばれ、ふたりはひとつとなる」→神から見て2人ではなく、ひとりである→分離はできない(マタイ19:6)

( i )結婚は単なる恋愛感情や性的欲求に基づくものではない(もちろんこの要素は重要であるが)。神と人の前における契約であり、互いに相手に対する契約の義務を履行する必要がある(1コリント7:3,4)

( ii )結婚の解消条件:ひとつが壊れた時

・相手が未信者の場合:相手が離れるならば離れてよい(1コリント7:15)

・相手に不貞があった場合:マタイ5:32

・納得し合って祈りに専念するための別居は許される(1コリント7:5)

A王と臣民:ダビデは神の召しによりサムエルから油を注がれていたが(1サムエル16:13)、さらに民らによって油を注がれた(2サムエル2:4)

( i )神の召命と民による認知が一致する

( ii )神の油注ぎがある場合、人がそれを裁くことは、自らに裁きを招く(1サムエル24:7)→神が裁かれる(1サムエル26:10)

B教会におけるリーダーと信徒:交わりの本質は兄弟関係であるが、経綸的な関係、すなわち四役はイエス御自身が立てる=神の召命(ガラテヤ1:1、エペソ4:11)、その実行は右手を上げて互いの役割を認め合うことによる(ガラテヤ2:7,9)