Kingdom Fellowship Church

Message Outlines

2004.06.27


アブラハムへの約束

神の当初の意図はいのちの木で象徴されるご自身のいのちを人の中に分与することでした。しかし人はいのちの木から落ち、その道をふさがれました。神はアブラハムを選び、彼に子孫と土地を与える約束をされました。アブラハムはそれを信じたことにより割礼を受ける前に義とされました。神と私たちの関係はすべて信仰によります。その430年後に入った律法はその約束を無効にしませんでした。律法は違反を示すために付加的に与えられたものであり、いのちを与えませんので、その体系は廃止されたのです。かくしてレビ系の祭司制度からメルキデク系の祭司制に変わりましたが、これはキリストです。キリストは律法によってメルゼデク系の祭司とされたのではなく、いのちの力によるのです。かくしてアブラハムへの子孫(単数形)を与えるという約束はその実体であるキリストによって成就し、そのキリストのうちに置かれた私たちはいのちを得て新しく創造され、まことのアブラハムの子孫、神のイスラエルとされました。神の意図は元々律法によって示されるのではなく、約束によって示されたのです。それはいのちを得させること。このいのちを解くためにキリストが十字架でご自分を裂かれたのです。今やキリストはいのちを与える霊として、私たちのうちに生きる方として、私たちのいのちです。このいのちを生きる時、内に書かれた律法を私たちは満たし、神の標準を生きることができるのです。かくして信仰は律法を全うします。いのちを享受すること。内なるキリストを生きること。これが私たちの責任です。



1.アブラハムの召命(創世記12章)

@神の意図:善悪の木の路線からいのちの木の路線に人類を回復すること
Aアブラハムへの約束の対象:あなたの子孫と、すべての国民
Bアブラハムへの約束の内容:子孫を増やすこと+土地を与えること


2.アブラハムへの約束

@約束に対する信仰による(ローマ4:1-3)
Aその時:割礼を受ける前→割礼のある者たち、および割礼のない者たちの父なるため(ローマ4:11,12)
B約束と律法:律法は約束の後430年後に付加的に入った(ガラテヤ3:15)→約束の優位性(同3:17)
C約束の対象:子孫(単数形)を指す(同3:16)


3.まことのアブラハムの子孫

@信仰による子孫(ガラテヤ3:7;3:29)
A約束の子イサクの子孫(ローマ9:7;ガラテヤ4:28)
Bいのちを得て新しい創造とされた者たち(同6:15,16)
C選びの二面性:経綸的選び(地的イスラエル)、本質的選び(エクレシア)→いずれは統合される(ローマ11:25,26)


4.アブラハムへの約束の実体なるキリスト

@律法は影、本体はキリスト(コロサイ2:17;ヘブル10:1)
Aキリストはモーセの律法の中の祭司系よりも偉大な、メルキデクの祭司(ヘブル5:6)
B古い体系は廃止された(ヘブル7:18)→律法はいのちを与えないから(ガラテヤ3:21)
Cキリストは律法の力によらず、いのちの力によって祭司となった(ヘブル7:16)
D私たちの責任:信仰による応答→内なるキリストを生きること→内なる律法を満たす(ローマ3:31;ヘブル8:10)
Eアブラハムへの約束はいのちを与える約束→いのちを享受すること!