Kingdom Fellowship Church

Message Outlines

2004.09.12


モーセ−神と顔と顔を合わせし者−(2)

律法はモーセを通して与えられました。律法は聖なるものであり、神の義と愛を証しますが、人を救う力はありません。律法は罪を暴き、罪責感を生じさせ、私たちをキリストへと導く養育係でした。律法は本体であるキリストの影であり、それに基づく祭司制度もキリストのパースンと業を説明する型でした。しかし今や本体が来られました。旧約の祭司制度はレビ系でしたが、新約の祭司制度はさらに優れたメルキゼデク系です。キリストはいのちの力によってメルキゼデク系の祭司として立てられました。古いものはすでに廃され、新しい制度に移っています。それはいのちの制度です。すべてはいのちによって成就しました。古い律法もいのちの律法(法則)よって変わったのです。善悪の木からいのちの木へと転帰すること。これが悔い改めであり、救いです。恵みと真理、すなわちいのちの充満であるキリストから、恵みの上に恵みを受ける特権を得たわたしたちは新しい契約における祭司です。メルキゼデク系の大祭司はキリスト、私たちは祭司として新約の奉仕に与ります。真の犠牲の供え物であるキリストをほふり、父に備え、しかも祭司はそれを食べることができます。キリストを食べ、キリストを享受する神の宴会へと招かれているのが、私たち新約の聖徒です。すでに古きものは過ぎ去り、すべてが新しくなっています。キリストだけに焦点を置き続けましょう。


1.律法の授与と機能

@律法は神が自らの指で書かれた(出エジプト31:18;申命記9:10)→神の聖の証し(ローマ7:12,14)
A律法はイスラエルのため、異邦人のためではない(詩篇147:19,20)
B異邦人は良心によって取り扱われる(ローマ2:12-15)→強迫性
C律法は来るべき方の影(コロサイ2:17;ヘブル10:1)→本体(soma)と影の関係
D罪と違反を暴くため→罪は力を得て、その罪深さを深くし、人を死にもたらした(ローマ7:7-10,13、ガラテヤ3:19,22)
E罪の意識を生じさせるため(ローマ3:20)
F肉の無力を暴くため→律法は肉の弱さのゆえに人を救い得ない(ローマ7:5、8:3)
Gキリストへの誘導係・後見人→人を一時的に保護し、恵みであるキリストに誘導するため(ガラテヤ3:23,24)


2. 律法の性質

 @ アブラハムの約束を無効にしない→付加されたもの(ガラテヤ3:17-19)
 A 罪に対して力を与える(ローマ7:8,9、1コリント15:56)
 B 一つでも守ろうとするとすべてを要求する(ガラテヤ3:10、5:3-4)
 C 律法によっては義とされない(ローマ3:20、ガラテヤ2:16)
 D いのちを与えることができない(ローマ7:10、ガラテヤ3:21)→致命的欠陥


3.モーセ(影)とキリスト(実体)
 
@律法はモーセを通して、恵みと真理(実際)はキリストを通して(ヨハネ1:14,17)
Aキリストは恵の充満(ヨハネ1:16)
B父なる神の御旨:「これは、わたしの愛する子である。彼の言うことを聞きなさい。」
Cキリストはいのちの実質・律法の成就・恵みの充満・父の喜び・真の捧げ物
D善悪の路線からいのちの路線への転機→いのちの充満と享受→経験したキリストを捧げること→新約の奉仕者としての祭司の役目
E祭司制度が変わった(ヘブル7:11-19;ヘブル8:8-13):レビ系からメルゼデク系へ
F祭司は捧げ物を食べることができた→キリストを食べ、神の宴会に与る!