Kingdom Fellowship Church

Message Outlines

2004.10.03



ダビデ−神に愛でられし者

サウルが退けられた後ダビデはサムエルから油を注がれますが、ただちに王位についたわけではありません。彼はサムエルに仕えると同時に、その勲功によりサウルの嫉妬を買い、執拗に付け狙われます。彼は荒野へと逃亡し、あちこちを放浪します。サウルを殺す機会もありましたが、決して自ら手を下すことはせず、またサウルの亡き後もサウルの係累に対して憐れみを示し、サウルを貶めることはしませんでした。この荒野の経験は彼にとっての訓練の時期であり、私たちも必ず荒野の経験を経る必要があります。かくして時期が来て30歳で王位につき、40年間治めます。彼の王位は永遠のものであると神の契約を得ますが、これをダビデ契約と言います。しかし彼は神の神殿を造ることは許されず、その業はソロモンに委ねられます。このダビデの末としてイエスはまことのダビデとして王権を得られ、その統治を確立しつつあります。神のキングダムは第一にいのちの領域であり、第二にキリストの統治です。その統治は愛と平安による統治であって、私たちの内側の暗く抑圧されている領域をいのちの光で解放し、いのちで満たし、キリスト御自身を私たちのうちに建て上げるのです。イエスはすでにあらゆる権威を得ています。私たちもその権威を継承しています。この王国の祭司とされております。権威を行使する鍵は私たち自身がまずキリストの権威に服すること、服すれば服するほど安息を得、同時に権威を得ます。ことばにも権威とパワーが伴うのです。こうして神のキングダムは私たちを通して外へと拡大します。


1.ダビデの人生
@サムエルより油を注がれる(1サムエル16:7)→神の霊が臨む(13節)
Aゴリヤテとの対決:信仰の告白のパワー(17:26,36,45-47)
Bサウルの嫉妬=パラノイドの病理
Cダビデの逃亡生活とサウルへの扱い:神の保護がある(23:14)→主が油注がれた者を自分では処罰しない(1サムエル26:9-11)
D王位に着く(30歳)、40年間治める(7.5年はヘブロンでユダを、33年はエルサレムでイスラエルとユダ全土)→油注がれてから15年も後!
E永遠の王権の預言(ダビデ契約;2サムエル7章)
Fバテシバとの姦淫と悔い改め(2サムエル11章、12章、詩篇51編)→ソロモンの誕生
G家族の中の混乱、タマルの陵辱やアブサロムの氾濫など
Hダビデの賛歌(2サムエル22章)
I最後の言葉(23章)



2.成就:永遠の統治はイエスにあって成就
@イエスの血統:ユダの獅子、ダビデの子孫(マタイ22:41-46)、エッサイの芽(ローマ15:12)
Aマタイの系図とルカの系図の注意点(1歴代誌3:5):マタイはヨセフ系、ルカはマリア系、ヨセフはヤコブの実子であり、ヘリの養子
Bイエスの王権は永久(マタイ28:12;使徒2:25-35)
Cすべてに勝る主の御名(ピリピ2:9-11)
D私たちはそのキリストのうちおかれ、キリストの得たものをすべて継承する→王家の者、祭司の体系(1ペテロ2:9-10)
Eダビデは神殿を作ることを許されなかった(2サムエル7章)→神殿の建築はソロモンによる:イエス(ダビデにより象徴)は神殿であったが(ヨハネ2:19)、私たちを神殿(1コリント3:16)とするのは御霊(ソロモンにより象徴)
F神は私たちのうちに神のキングダムを打ち立て、いのちと統治を実現される
G伝道とは神のキングダムの拡大であり、いのちの領域とキリストの統治の拡大である!