Kingdom Fellowship Church

Message Outlines

2005.07.24



結婚の奥義G

ぶどう園に植えられた実の成らないいちじくの喩えは、イスラエルと教会(エクレシア)の関係を象徴します。この関係は善悪の路線といのちの路線から見ないと複雑なものとなり、しばしば感情的対立に陥ります。イスラエルの選びは善悪の路線上におけるものであり、神の言葉を保存しメシアを地上にもたらすための経綸的あるいは機能的な選びでした。エクレシアの選びはいのちの路線上における本質的な選びであり、これは世の基が置かれる前から定められたことでした。しかもアブラハムへの約束は、あなたの子孫と地上のすべての国民をあなたによって祝福する、というものでした。その約束は女の子孫(単数形)の約束であり、キリストを与える約束です。旧約の祭司制度はレビ系のものであり、その律法はいのちを与えることなく、むしろ人を罪に定め死をもたらすものでした。新約の祭司制度はメルキデク系のものであり、人を義とするものであり、人にいのちを与えるものです。イエスは別の囲いの羊も導き、共にひとつの群れとなると言っていますが、ユダヤ人も異邦人もいのちを得ることによりひとつの群れ、すなわちエクレシアとなります。これこそがキリストの花嫁であり、エクレシアの成熟がキリストの再臨をもたらす条件です。この意味でメシアニックジューなどの概念は無意味です。キリストの花嫁となりえる存在はキリストのいのちを得た存在であり、キリストにとっての肉の肉、骨の骨なのです。


1.神のご計画

 ・ ご自分のパートナーを得ること(創世記2:18)


2.イスラエルと教会(エクレシア)

@ ぶどうの園に実の成らないいちじくを植える(ルカ13:6)

A いちじく=イスラエルのルーツ:アブラハムの召命→イサク→ヤコブ→12部族(数え方に注意!)
・  北王国(10部族:イスラエル)と南王国(2部族:ユダ)の分裂:
・北はエフライム族のヤロブアムが初代王で偶像礼拝に落ちた(ヤロブアムの罪)→BC721アッシリアによって滅亡
・南は比較的良好であるがBC586バビロンによって滅亡→捕囚
・ユダヤ人のアイデンティティはバビロン捕囚から→排他的選民意識
・レビ系の祭司制度による→死をもたらす、人を罪に定める律法


B ぶどう=エクレシアのルーツ:キリストによるペテロの召命(マタイ16:18;参照ヨハネ10:16)
・ メルキデク系の祭司制度→いのちをもたらす、人を義とする律法(法則)


C イスラエル:善悪の路線における選び(経綸的選び)→御言葉の保存とメシアの産出(ローマ3:2;9:5)
エクレシア(ヨハネ15章):いのちの路線における選び(本質的選び)→創世記における神の意図への回復(エペソ1:4,9)
注:創世記でいのちの木の実を取っていれば、ユダヤ人とか異邦人とかの肉による区別すら不要


 D 主の再臨の条件:花嫁の成熟(ヨハネ3:29)→小羊と新エルサレムの結婚


■暗証聖句:ヨハネ10:10,16;エペソ1:4;5:26-27

わたしが来たのは、羊がいのちを得、またそれを豊かに持つためです。

わたしにはまた、この囲いに属さないほかの羊があります。わたしはそれをも導かなければなりません。彼らはわたしの声に聞き従い一つの群れひとりの牧者となるのです。

すなわち、神は私たちを世界の基の置かれる前からキリストのうちに選び、御前で聖く、傷のない者にしようとされました。

キリストがそうされたのは、みことばにより、水の洗いをもって、教会をきよめて聖なるものとするためであり、ご自身で、しみや、しわや、そのようなものの何一つない、聖く傷のないものとなった栄光の教会を、ご自分の前に立たせるためです。