Kingdom Fellowship Church

Message Outlines

2006.10.29


律法を理解し楽しむ道


ローマ書では救いは行いによらずただ信仰によるとあり、ヤコブ書では救いは信仰だけによらず行いにもよるとあります。かくしてルターはヤコブ書を「木・草・藁の書」と呼んだとか。しかしローマ書の救いは立場上の永遠の救いに重点が置かれ、ヤコブ書の救いは私たちの日常生活における具体的救いを指し示します。私たちが神から生まれ、いのちを得たことは大いなる救いであり、そのいのちを生きることはその救いの適用と言えます。私たちは信じたとおりに行うのです。これがヤコブ書の行いのない信仰は死んだものであるの意味です。かくして詩篇119編では神の律法を慕い求め、神の律法を愛し、神の律法を楽しむとまで宣言しています。そのためには新約のリ律法が何であるのか十分に理解し、新約の救いの本質を楽しみかつ味わう必要があるのです。律法と聞いて恐れ、また重荷を感じる必要はすでにないのです。新約の律法はいのちの御霊の法則であり、私たちにいのちと希望と将来を与え、私たちの魂を究極まで救い、私たちを神の豊かさであふれさせ、私たちの楽しみであり、また愛すべきものであるからです。御言葉に示された神の意図は愛です。律法に示された神の意図も愛です。神は私たちを保護し、キリストへと導く養育係として律法を用意されました。そして今やいのちの君、キリストが出現されたのです。この方にすべてをあずけ、この方に完全に信頼し、この方に明け渡し、この方を愛すること、これがクリスチャンの生き方です。


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=律法を理解し楽しむ道=
詩篇119編33-56節



@掟に従う道と律法にとどまる(33-40節)→新約では律法は私たちの心の中に書き込まれているから(ヘブル10:16)、その油塗りにとどまる(1ヨハネ2:27)

A御言葉により頼み、裁きを待ち望み、命令をたずね求め、戒めを愛し、楽しむ(41-48節)→新約の律法はいのちを与え、自由を与える(ヤコブ1:25;2:8;2:12):私たちが律法を守っていること(=いのちの御霊の法則に従うこと)は、内なる自由と楽しみの存在によって分かる

B主のみ言葉はいのちを与える(50節)&主の命令に従うことだけが目的(56節)→新約の律法の本質(ヨハネ13:34;ヤコブ2:8;1ヨハネ5:1)


■暗証聖句
119:33 主よ、あなたの掟に従う道を示してください。最後までそれを守らせてください。
119:34 あなたの律法を理解させ、保たせてください。わたしは心を尽くしてそれを守ります。
119:35 あなたの戒めに従う道にお導きください。わたしはその道を愛しています。
119:40 御覧ください/わたしはあなたの命令を望み続けています。恵みの御業によって/命を得させてください。
119:42 わたしを辱めた者に答えさせてください。わたしは御言葉に依り頼んでいます。
119:45 広々としたところを行き来させてください。あなたの命令を尋ね求めています。
119:47 わたしはあなたの戒めを愛し/それを楽しみとします。
119:50 あなたの仰せはわたしに命を得させるでしょう。苦しみの中でもそれに力づけられます。
119:56 あなたの命令に従うこと/それだけが、わたしのものです。


ヤコブ1: 25 しかし、自由をもたらす完全な律法を一心に見つめ、これを守る人は、聞いて忘れてしまう人ではなく、行う人です。このような人は、その行いによって幸せになります。
ヤコブ2: 8 もしあなたがたが、聖書に従って、「隣人を自分のように愛しなさい」という最も尊い律法を実行しているのなら、それは結構なことです。
ヤコブ2: 12 自由をもたらす律法によっていずれは裁かれる者として、語り、またふるまいなさい。