Kingdom Fellowship Church

Message Outlines

2008.05.18


時を見る目K

バビロンの霊はシヌアルの地で働きを開始し、安定と固定を求める人類の肉の欲求に訴えつつ、時代を、国家を形成してきました。人類はバベルの塔を建てる企てをしましたが,神はことばを乱し、地の表に人々を散らしたのです。これが神の主権による諸霊を介しての分散統治ですが、現代において人類はこの反対を目論んでいます。つまり再び統一、安定化・固定化、そして高きを目指して、バベルの塔を建てているのです。実際にドバイでは800bのタワーが建てられます。経済も貨幣の統一、価値観の統一、政治の統一、文化の統一、さらに世界国家の統一を求めています。言葉も英語が世界言語として機能しています。キリスト教界においてすら、エキュメニカルと称する一見理想的な働きがありますが、これはけっして主がヨハネ17章で祈られたひとつの実現ではありません。人間の肉によるものであり、妥協と偽りの侵入を許しているのです。むしろ御言葉を純粋に守る人々が偏狭であるとされ、カルトだの、異端だのと排除されることでしょう。いわゆる現代の使徒・預言者による宗教改革などのスローガンが叫ばれ出しています。これらの偽りの流れに騙される人はバビロンの霊に操られています。それは安定と固定、自分の生活と人生を委ねる組織や団体を求める肉の性向に巧妙に訴えるのです。かくして神の国は野菜から大木へと変質し、また良いものと悪いものが同居し、また膨らし粉でバブル的に膨らむのです。私たちは実質だけを求め、膨らし粉のないパンを食するべきです。また私たち自身がそのような存在であるべきです。それは迫害を受け、地に散らされる事。私たちは寄留者であり、仮住まいの者です。私たちが成長する道はそのような苦難の道を歩むことによるのです。いのちは地の上を流れるのです。


<<週報メッセージアウトライン>>
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=バビロンからの解放=



御言葉:マタイ13章;使徒8-9章

(1)天の御国と神の国:天の御国は現在の教会時代のエクレシアの領域と次の千年期の王国であり、神の国の経綸の一部→主はマタイ13章で地上に現れたエクレシアについて言及

(2)現経綸の特徴:良いものと悪いものの同居;教会の変質(=野菜から鳥が巣を作る大木へとcf.エレミヤ24章;ダニエル4章)→刈り取りの時まで放置

(3)私たちの地位:この世では寄留者であり、仮住まいの者(ヘブル11:13;1ペテロ2:11)→安定と固定化への誘惑(肉の欲、目の欲、持ち物の誇り)

(4)バベルの塔に対する神の取り扱い(創世記11:6-9)→現代はこの逆で、統一化・規格化を求める

(5)エルサレム教会の歩み:ペテロの説教による3,000人の収穫(使徒2章)→迫害(使徒8章)→信徒が散らされユディアとサマリヤにまで福音が伝わる=主の言葉の成就(使徒1:8);苦難の必要性(ローマ8:17)とパン種の除去(1コリント5:6-8;ガラテヤ5:9)

(6)エルサレムの陥落:AD70年、タイタス(Titus)による→ユダヤ人はディアスポラにより全地に散らされる

(7)バビロンと御国
  ・バビロン:高きを求め、固定化・安定化を求める
  ・御国:横へ広がり、いのちは絶えず流れる→安定化・固定化とは真逆(黙示録22:1-3節)