岩よ、砕かれよ（民数記２０：２-１３）

私達の頑なさは神を常に退けます。この頑なさのゆえに私達の命自体が危ぶまれているような現状に、今陥っているとしても、私達は神に対するその頑なさを解こうとはしな いのです。自分の願望のために毎日を過ごしていても、神の願望のためには一時も生きない日常。自分という頑なな岩が私達の内側に存在する限り、主は私達に何もすることが出来ません。神の悲しみの根本は私達の心が神ご自身に向いていないことであり、つまり日々の生活、生きることの動機が神のために生きているかであり、また自分で自分を満たして生きるのではなく、神が私達の全生活、全時間、全てを満たし、ご自身が私達の中に溢れ出たい主で在られるのです。主はこの岩を砕くことを願われます。イスラエルの民は十度主を試みたと言われる頑なな民です。それは私達も同様。最初の岩は、杖で打つことにより砕けたように、主イエスご自身が打たれたことにより砕かれました。次の岩は私達自身が砕かれるよう命じなければなりません。私達はすでにキリストと共に十字架の上で砕かれ死んでいる者です。だからこそこの時、自分は打ち砕かれ、死を飲み込むように、主ご自身のよみがえりが私達を飲み込み、溢れて、渇ける地を命の川が潤すのです。主のよみがえりの力でしか生きる選択肢のない、渇けるこの国、この世界を潤すのはこの命の川の流れなのです。