No.2397の記事

Dr.Lukeの一言映画評

午前中はプールとサウナ。午後は映画。あちこちにデコレーションが見えるようになったが、私自身はクリスマスにはあえては関わらないが、風俗として年末を感じる。しかし時間が経つのは早い。またひとつ歳を取るのだ・・・。

アップロードファイル 6KB映画は『エンロン』―全米第7位、売上高13兆円のメガ・カンパニー・エンロンのたった2ヶ月での崩壊過程を描いたドキュメンタリー。

牧師の息子ケン・レイが興した企業が15年間でこの規模に成長するも、その裏はフェイク(偽り)で塗り固められていた。粉飾決算はもちろんのこと、規制緩和の波に乗って、人の道を外れ倫理を無視した商法。電力の買占めなどにより巨大な利益を生む。彼らのモットーは「弱い者は滅びよ、強い者が生き残る」の論理で、すべてのしわ寄せは庶民に回された。で、やはり陰でブッシュ・ファミリーが関わっているのだが・・・。

映画中、ニンゲンはいかに邪悪になり得るかを証明した有名な心理学実験が紹介されていた。人は責任が自分にないと知ると、当初は良心の呵責を覚えつつも、一度悪に手を染めると後はいかほどにもエスカレートし得るのだ(一度許せば、二度三度)。こうして良心に焼き印を押される(1テモテ4:2)。まさにエンロンはこの実験の実証例であったわけで、日本では愚かにもホリエモンや村上らが真似をして墓穴を掘っている。ネットもまさに絶好の道具。

かくしてエンロンはタイタニックのごとくに沈むわけだが、救命ボートに乗れた者は金持ちばかりだったように、その最中でも情報を持つ上の人間は社員に自社株の購入を勧めつつ自分は自社株を売り抜け、何も知らされていない下の者はババを引かされた。

しかしながら神の公義はかならず成就されるもので、牧師の息子で元会長のケン・レイは今年の5月に有罪判決を受け、7月に心臓発作で死亡。CEOのジェフ・スキリングは5月に24年の禁固刑+53億円の罰金判決を受けた。この企業倒産で3万人が解雇、不正に加担した会計ファームが解散で2万9千人が解雇。巨額の年金原資が失われた。

この企業、何とスキリングが、以前に紹介したミームの提唱者ドーキンスの『利己的な遺伝子』を誤解釈して、それを経営に適用していたのだ。まさに偽りのミーム(教えの風)に吹き回されたわけだが、偽りを信じ込んだツケはあまりにも大きい。しかしエンロンのキャッチフレーズが"Ask Why"(なぜ、と問いかけよ)と言うのも皮肉ではある。

主は「あなたがたは何をどう聞くかによくよく注意せよ・・・人はまいた物を刈り取る」と言われた。牧師の息子ケンちゃんはこの御言葉を知らなかったのだろうか?中途半端に聖書と関わるくらいならば、かえって何も知らない方が幸いなのだ。

温泉までT-26Days

Commented by Luke 2006年12月03日(日)23:23

以前ライブドア(LD)について、私は神の義がなされることを祈っていたと書きました。それをホリエモンのBlogに執拗に曝した方がいましたね。懐かしいですが^^。

で、その後LDにはUSENのイケメン宇野社長が個人で株を買い取ってテコ入れしたわけですが、しかし、非情なもの。USENは自分が危なくなっており、LDからは手を引く模様。LDも後がなくなりましたね。

(http://を付けてください。)
news.www.infoseek.co.jp/topics/business/livedoor/story/03gendainet02029559/