イラク戦に関する預言

-アメリカは自らの偽りの果てしない刈り取りをするであろう-


イラク戦は圧倒的な軍事力の差によって、米英軍の勝利となりました。しかしアメリカの苦悩はこれからが本番であることを、私はあえて預言しましょう。聖書による今後の世界の動きについてはこちらをどうぞ。今回の戦争には次の問題があります:
1.理由が明確ではない―大量破壊兵器も発見されていない。仮に発見されても元々問題がある。論説にも書いたとおり、相手に対する生理的嫌悪感が動機である。

2.イラク国民を真に解放することはできない―確かにフセインの外的圧制は除去された。しかしこれでイラク国民がその民族の自尊心を確立し、自主的な政府を得て、真の自律した自由を獲得することはできない。つまりはアメリカの傀儡政権ができるに過ぎない。これは自由と正義の名のもとにおけるハリボテである。

3.あらゆる世の権威は神の建てたものであるべきであるが、今回のアメリカの建てようとする権威はすでに神の領域を逸脱している―アメリカが神の権威に服していないし、よって正当な権威の行使はかえって不可能になった。たとえると、学校のクラスを治めるべき教師が正当な権威に服していないで、自分のやり方を通すならば、クラスは乱れるのと同じである。

今後、イラク国民はフセインの圧制からは解かれても、本質的なアイデンティティを傷つけられ、自主自立することはできず、よって無政府状態下における現在行なわれている不正がこのまま横行するか、あるいは地下に潜伏する形となり、安定した政府は確立しないでしょう。もぐら叩きのように反政府勢力がゲリラ化して、絶えず表の政府を脅かすでしょう。

これは精神病理学的には強迫反復の病理であり、インディアンを虐殺したアメリカがその真実を抑圧する結果、絶えず正義と自由の名目の元で同じ事を繰り返すのです。つまりアメリカは良心が病んでおり、その絶えざる呵責を抑圧するために、ヒステリックに正義と自由を主張しつつも、その行為の本質はインディアンに対して行なった事の繰り返しです。

究極的に人を治めるものは理屈や理由付けではなく、神の権威に服することから生じる平安と安息を伴なう徳です。これは理屈や合理性を超えたところに存在します。しかしアメリカは神を恐れるどころか、神の代理権威のようにふるまい、この徳を、むしろ自ら打ち壊しました。これは「自由な者は略奪でも何でもできる。」という彼らの言葉によって証しされています。よって

アメリカはこれから末長くこの”信仰”の実に苦しむことになるでしょう。

追記:これから聖書に基づいて、特にイスラエルの評価をめぐって、自らの"正しさ"を主張するために御言葉を用いながら、兄弟が兄弟を訴え、裁き合い、非難し合う場面があちこちで見られるようになるでしょう。キリストのからだはこの"刺"により損傷を受け、肢体は苦しむようになることでしょう。(03.04.13)


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