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女子高生とタリウム

どう考えても結びつかないこの二つのキーワード。『週刊文春』今週号にタリウムで母親を毒殺した女子高生のBlogの内容がすべて掲載されていた。鳩の内臓や猫の頭をホルマリンに漬けて標本にしていたらしい。

ちなみに東大医学部本館の2階にこの種の標本室があって、あらゆる臓器のサンプルや、中には夏目漱石の脳までもある。この部屋に入ると真っ先に感じるのは「死の臭い」。独特の世界であって、1時間といることは苦痛である。

この少女は実に化学・薬物に関する知識が豊かであり、研究者のようなスタンスで母親の状態を記述している。われわれが論文を書く時の言葉使いすら見られる。病理としては一種のサディズムであるが、やはり何かの霊的要因を感じる。

本件は女子である点がめずらしい。前のサカキバラ氏とも、同級生の首をカッターナイフでかき切った女子小学生とも、さらに、男児を裸にして駐車場から投げ捨てた男子高校生とも同じ臭いがある。<霊的要因+精神病理>が錯綜した現象と感じる。

数年前に書いた予測どおり、否、私の予想よりもはるかに超えた現象が起きてしまっている。少々ショックを禁じ得ない。

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青少年の「怒り」と犯罪