* 旧Dr.Luke的日々のココロ *
文藝春秋九月号。いろいろ面白い記事が目白押しだが、秀逸だったのは『妻・山口百恵の真実−三浦友和が初めて明かす』。彼女が引退した時に青春を終えた(別れた彼女が彼女に似ていたこともあって・・・)私としては興味津々に読んだが、一言イイです。キーワードは「普通であること」。
普通でない育ち方をした彼女は、普通の主婦の普通の生活を得るために人気絶頂で退いた(今でもあの白いマイク※を置いた場面を鮮明に覚えているのだ)。周囲は普通であることを許さなかったが、彼らは普通であることを願った。かくしてほとんど喧嘩もせず、子供たちもすくすくと育ち、特に父親を敬しているとのこと。以下、記事の抜粋。
※このマイクは小樽の西武警察記念館にあったのでけれど、何で?
「う〜ん、映画は夫婦でよく一緒に行きますね。最近も『宇宙戦争』を観て来ました。そうそう、映画の帰りに妻といろんな話をしながら家路につくと言うのが、まあ趣味の延長かなあ〜。」
(影の声:「ビニール傘」というのがまたイイ・・・)昨年夏の参院選投票日、小雨模様が急に大粒の雨になった。友和は車からビニール傘を取り出すと、百恵に差しかけて投票所に向かった。52歳と45歳の夫婦の、実にさりげない相合い傘に、周囲は唖然と見とれたと言う。
引退した後も決して高望みはせず、『普通の家庭』を作ることに徹したのは、謙虚な女性のなせるわざであろうか。
「この25年を振り返ると、子供も含めて、ものすごく幸せにこれたと思っています。・・・妻には感謝していますし、子供にも感謝しています。子供も妻も僕にきっと感謝してくれるんだろうなと思うんです。自惚れではなくてね」。あまりに堂々として語り口に記者は思わず、「百恵さんと結婚してよかったと思いますか」と尋ねると、間髪を入れずに「もちろんです。彼女と結婚してなかったら、きっとつまらない人生だったでしょう。妻がいて、子供がいて、20年以上も一緒に歩んで来れたんです。面白かったし、きっとこれからも面白い人生のはずです」。この11月ふたりは銀婚式を迎える−記者は継ぐ言葉を失った・・・。
互いに相手を慈しみ、相手の存在そのものを楽しむこと。教界事や"霊的"な事に熱心な人はしばしば夫婦関係も悪く、子供はおかしく、家庭もグチャグチャ。しかし「普通であること」はこのように大いなるインパクトを持っている。
さて、わが家もこの8月28日で23年目に入るぞ^^気持ちはあの当時とホントに変わっていないのだ。温泉もまだ残っているし・・・。