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財産を作るということ

果たして若貴問題はどこに落ち着くのでしょう。若乃花は声明を出して、一連の騒動に対して謝罪し、騒動自体にはノーコメント。貴乃花はテレビで、「花田勝さんはFAXなどでなく、堂々と出てきて釈明せよ」。

いよいよ見えなくなってきた。若乃花の方がオトナの対応と見えるが、これも貴乃花にとっては世間の支持を得るポーズであると見えるのか。天皇家も兄と弟の確執が露になりましたしね。あまり他人事ではないのですが・・・。

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若貴の確執の根底にはやはり相続財産のことがあるようだ。一説では5-6億。私の父は金は残さなかったが、教育には惜しまずに投資してくれた。親は無形の価値を残した方がややこしくない。

私も19歳で東京に出てきて、裸電球の四畳半からスタートしたが、年収170万の生活も1900万の生活も経験した。そして普通に暮らしていれば、50近くになるとそれなりの資産はできる。

31歳で5400万の借金をしたが、それもあと僅か。実際には信仰によってすでに完済してしまっている。バブルが崩壊する寸前は公定歩合が6.5%ほどあったので、毎月27万を返済しても元本は減らず、かえって未払金利が溜まっていくと言うほとんどサラ金地獄状態。確かに不動産資産も7000万ほどの評価があったので、さほど気にならなかった。若かったこともあるが・・・。

で、今後の日本の情勢であるが、800兆近い国の借金。個人金融資産は1300兆あるとは言っても、60%ほどは実際はアメリカに流れている。それはまず返ってこない。さらにアメリカは小泉氏を利用して郵貯350兆を狙っている。

単純に家計としてモデル化すると、40万の収入の家庭が85万を借金の金利の返済と消費に使い、7800万の借金があるのが、現在の日本国の真実。これをどうすれば解決できるのか。まともに考えると、すでに手遅れだ。残る手は徳政令。つまり借金の帳消し。ただし合法的にである。とすると、インフレ誘導しかない。

日本はバブル以降土地と株はほとんど1/3となり、1000兆の国富が消えたと推計されているが、泡のないビールがうまくないのと同様に経済にはバブルが必要なのだ。財務諸表を読める人は分かるが、B/Sにおいて、右に借金があっても左の資産が「含み」で膨らむと、右の自己資本が増える。かくしてバランスシートは改善する。

借金を実質的に返済できない以上、国は必ずインフレ誘導する。すでに金利政策は効果がなく、ジャブジャブと金をつぎ込んで、すでに金余り状態になっている。バブル前夜の84年の円高不況当時ととても似ている。もちろん年金生活者などは打撃を受けるが、国の運営には弱者の犠牲の上で成り立つ。すでに税制改正案でもサラリーマンが狙い撃ちにされている。また製造業がバタバタ倒れる中で、大銀行には公的資金を注入して救済していることからも分かる。町工場がつぶれてその一家が離散するよりは、銀行がつぶれることの方が国にとっては大事なのである。

今後庶民の虎の子預金は目減りする一方となる。大衆は勝手なものであって、バブル当時はバブルこその諸悪の根源的に騒いだが、今のデフレではそろそろ窒息感の限界にきている。インフレでは家計のバランスシートも改善する。大衆はインフレに誘導されるとおそらくホッとし、バブルの発生を歓迎することだろう。かくして貯金は無意味になる。

今のうちにポートフォリオを見直して、借金をして、土地や株を買っておいた方がよい。レバレッジ効果で資産を増やすことができる。・・・若貴問題でこんなことを考えていたら、今月の『文藝春秋』にもほとんど同じ論調の記事があったので驚いた。

クスリは本来毒物である。健康な人にクスリは要らない。が、病んだ人には毒物であるクスリが必要不可欠。ホリエモン騒動でポズンピルとか出てきたが、究極のポイズンピルがインフレ誘導である。読者諸氏よ、紅貧で酔ったり、宙に浮いた神学論争で現を抜かしている間に、現実への備えはできているだろうか・・・。

「塔を築こうとするとき、まずすわって、完成に十分な金があるかどうか、その費用を計算しない者が、あなたがたのうちにひとりでもあるでしょうか。」

イエスの喩えもミニストリーもきわめて現実的であり、彼がむなしい神学論争や催眠術を用いたことはないのだ。

ちなみに紅貧の日本での聖会のビデオがあった。ご参考までに→http://www.bennyhinn.org/media/japan_report.asx

これを観ると、ますますこの業界の将来の危うさだけを覚えるが・・・。皆様はいかがでしょう?