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バランス

再建主義の富井氏がとても重要な論点を提示されている:
http://www.path.ne.jp/~robcorp/bbs/wwwboard.cgi

いわゆる心神耗弱者の罪に対してその罰を減ずることは神の十字架の否定であると言われる。この分野は司法精神医学と言われるが、心神喪失者の罪は責任能力がないとして罰しない、心神耗弱者の罪は責任能力が弱いとして罰を減ずる。このために鑑定医による精神鑑定がなされるが、その結果が実は宮崎事件でも分かるとおり、鑑定者によってマチマチ。さらにその医学的診断結果を評価するのは裁判官の良心と心証に任せられる。果たして責任能力の有無を人が評価することができるのかどうか、かなり深刻な問題である。

今回の幼児殺人の被害者と家族に対して、どのような救済があり得るのか・・・。富井氏の言われるとおり、天秤が一方に偏っている感じは否めない。