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文藝春秋の記事

今月号はなかなか面白いテーマの記事が並んでいる。

中でも例の香田君を斬首処刑したテロリストの証言が不気味。彼いわく、「もし日本政府が一応撤退を考慮するそぶりを見せただけでも結果は異なっていたであろう」と。つまり小泉氏の「テロには屈しない。自衛隊撤退はない」との一言がすべてを決めたと言うわけ。

もちろんゆすぶりもあろうが、著者は中東人との交渉のあり方として、あまりにも短絡的であって、文化の違いを無視し過ぎていると指摘している。現在となってはいかんともし難いが、この記事をご家族が読んだとしたらどのような気持ちになろうか。

また皇室の確執も中々深刻だ。雅子さまの病状もかなり深刻。「適応障害」なんて言うのはお体裁で、実際はかなり重い鬱病。皇太子と秋篠宮の葛藤も深いものがある。

後は地震の記事。これもかなり現実的に迫られる。地震学者の予知手法は統計学的・確率論的なものであり、その精度はあまりにも荒い。私的にはいつも紹介する電離層異常を検出する手法に賭けたい。

それから2005年の日本は、中が消失すると予測されている。つまり学力も、経済力も、いわゆる中流が抜けて、上位と下位に二分化する。これは前にも書いたが、私たちが10年前に予測したこと。若者を見ていると手に取るように分かる。それを分けるのはひとえにそれぞれのモチベーション次第。