個別表示

2005年日本の行方

アップロードファイル 42KB

                 今日の富士山
                (バルコニーより)

昨日のタケシの特番で、戦後の日本政治がアメリカの思惑の下で暗にコントロールされていたことをレポートしていました。この種のいわゆる「陰謀論」は10年前はアンダーグララウンドカルチャーだったのですが、最近では石原新太郎氏をはじめ、立派に表に出て来ています。

田中角栄は日本政治の悪役中の悪役ですが、実は最も日本のことを考えていた政治家でした。日本の自主自立を志向していたのですが、キッシンジャーからの圧力にも関わらず、その道を邁進した結果、あのピーナツ事件で政治生命を絶たれたわけです。裏にはアメリカのCIAなどによる情報漏洩があったようです。この説は政治評論家の森田氏なども認めるところで、すでにアングラではありません。

その後は85年の竹下氏によるプラザ合意以降、円高誘導によりバブルに入って、90年代に入って日本が経済的にも精神的にも壊れるわけです。首相もみな米国のポチ化し、現在の小泉氏に続くわけです(新米の政権は長期政権となります)。

かくして戦後の日本は、古き日本を否定し(前に政治、経済、軍事面で去勢されたと書きましたが、文化もですね)、アメリカ文化の追従模倣文化であり、ここにも反米勢力を駆逐しようとするアメリカの戦略、つまり3Sがあったとされます。Sport(スポーツ)、Screen(映画)、Sexです。自由と平等のスローガンの下、これらの媒体によって情報を巧妙にコントロールされ、見事にマインドコントロールされてきています。

女性も自分の人生を優先すると言う名目で、子供を生まない。この数年をピークに日本の人口は減少を続け、2100年には4,000万になる推計がされている。人口を減らされることもひとつの戦略。

戦後の日本は地政学的に共産圏を背負った形であったために、自由主義圏の防波堤として安保で守られ、その保護の下でかような様を呈しているわけですが、すでに残る共産圏は中国と北朝鮮のみ。中国はその懐の深さで、政治は社会主義、経済は自由主義と見事に経済的に発展している。

アメリカも日本の頭越しに対中戦略を練っているし、北朝鮮も中国の姿勢次第でどうにでもなる。すると日本の意義はどこにあることになるだろうか?金を貢ぐのもそろそろ限界であろう。今年1年、世界の中の日本がますます見えなくなりそうな予感がしています。

 * * *

しかし私はやはり日本人。温泉と自然に恵まれたこの国を愛していますし、この国に生まれたことを主に感謝します。この時期、バルコニーから望む富士山を見るのが楽しみのひとつです。

Commented by ジェーコブス 2005年01月03日(月)22:37

今回のルークさんの文章を読んでいて、戦後何かに背後で動かされているように感じます。よく「これだから日本人は・・・」と日本批判をする人たちの多くの対象は欧米です。客観的に聞いていると「日本人の考え方はおかしい。アメリカ人からちゃんと学んで欧米的思考になれ」というメッセージを感じてしまいます。その背後に何かがあり、それに操られて思想をマインドコントロールされているように感じています。何かとりとめもなく書いてしまいました、今日の日記を読んでふと感じました。