個別表示

アメリカの行方

NHKの「クローズアップ現代」でジャーナリストのピート・ハミル氏が「アメリカ人は幻想を追っているのです。アルカイダとフセインが関係があり、フセインは大量破壊兵器を所持していたと思い込みつつ、自分たちは世界のために役に立っているんだと信じたがっているのです」とコメントしていた。まさにそのとおり。わたしが前から指摘している通り、バーチャル化の精神病理である。http://www.kingdomfellowship.com/Column/flowing52.html

その根底にあるのは自分のアイデンティティを守ること。それは本来、前に書いた大脳第二層の機能である。しかしアメリカの特殊性は、「アメリカ人」なるものは元々は無いという点。人口国家であり、カルトの教義よろしく、「自由と平等」を刷り込まれた人々の坩堝。彼らは大脳第二層というよりは第三層の思想の刷り込みによるアイデンティティを保つ。よってイスラムなどにも第三層的なアプローチしかできない。日本の場合は以前に書いたとおり、去勢が成功したわけ。(ちなみにTIME誌の今週号によるイスラム内部にも深刻な分裂が生まれつつあるようです。後ほど書きます。)

私はこれまで少々遠慮しつつ主張してきたが、今はっきりと言える:「その精神病理から見て、アメリカは自由と平等を刷り込まれたカルト国家である」と。