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試される情緒の国ニッポン

ジェンキンスさんの処遇が問題となっているが、冷静に考えれば、彼は日本人でもなく、アメリカの脱走兵であり、日本に帰る必然性は元々ない。また日本がアメリカに特別な配慮を求めるのも筋が違う。

アメリカは主権国家として自らの法に基づいて判断することができるし、すべきである。彼は病気があるとのことで、日本で治療するようであるが、ここはキッパリと出る所へ出て、しかるべき判断をされ、もしできるならば大統領選で特赦を求めるなどしたほうがよい。

日本はよど号ハイジャック事件では超法規的措置を取って世界の顰蹙を買ったが、本件でも下手をすると越権行為にして脱走幇助罪的な超法規的措置を取ることになる。「赤信号みんなでわたれば怖くない」(たけし)、「青信号ひとりで渡ると怖くなる」(Dr.ルーク)という情緒的価値観のニッポンがある意味で試されている。

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今日の珍言名言:

新潟の洪水で妊婦さんを救助した消防隊員がインタビューに答えて一言:「ぜひ水害に負けない赤ちゃんを産んで欲しいと願っています・・・」。

はてさて、「水害に負けない稲」ならば分かるのであるが、「水害に負けない赤ちゃん」っていったい・・・?

(こんなところで突っ込むな!の声も・・・)

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しかし、最近の気候はちょっと変ですね。日本でも竜巻が生じたり、雹が降ったりと。映画"The Day After Tomorrow"のような感じも。どこか壊れてきているのでしょう、地球も。