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谷間の世代

連休も終わってしまいました。あっという間でしたね。さて明日からまた月月火水木金金です。

テレビで芸能人のドキュメンタリーをやっていました。中でも加藤登紀子の人生がよかったですね。東大出の女は不幸になるということから歌手になったとか。いえいえ、最近の東大の女子学生は菊川怜を筆頭に、みな才色兼備です。私の頃はちょっと恋愛対象とは思いませんでしたが、可愛い子もいました。

学生運動家との恋、妊娠、相手の投獄、そして獄中結婚と。出所後のささやかな幸せもつかのま、有名妻を持つ夫の悩みによる確執から別居。そして夫の癌での死亡と。60年代を象徴する哲学的な人生です。

私は東大紛争当時は小6でして、テレビで安田講堂の攻防戦を見ていました。当時は自分が東大に入るなどはまったく考えてもいませんでした。ただあの60年代の匂いは実は好きなのです。ジョーン・バエズに象徴される反戦フォークに、機動隊。歌謡曲では「ブルーライト横浜」。

私たちの時代は上は団塊の世代、下は新人類に挟まれた「谷間の世代」と言われて、何も取り得のない世代。社会に何か主張したこともなければ、働きかけたこともない。ややシラケの入った屈折した部分を持っている世代なのです。

この傾向はクリスチャンになってもあまり変わらず、いつもいいますが、裸一貫から苦節云十年、伝道に命をかけるといったことがダメなんですね。MSGに燃えると忘れるのですが、いつもはどこか白けている部分があり、物事を斜めに見ている部分があるのです。

Salt氏がいみじくも告白しておられましたが、このひねくれた自分が主イエスに対しては素直になれる、主はすばらしいと。私なども主に出会わなかったら、きっと発狂していたでしょうね。生きることのナンセンスさに。

最近、ようやく生きることをいとおしく感じることが出来るようになって来ました。