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フリーター417万人の衝撃

「NHKスペシャル」の内容はちょっと背筋が寒くなりました。フリーター417万人、そのうち60万人が30台。大学生も10人に3,4人が就職しません。(ちなみに「引き篭もり」100万人と推計されています。)とりあえず日雇いで食っていく、自分の本当にやりたいことを探すと称して(彼らは思いが空回りしています)、ブラブラして、専門的手技も身につけずに、あっと言う間に30台。ここまで来るとすでに時は遅しです。

今の人材派遣の会社はなんだか昔の「女工哀史」の世界を彷彿とします。青森で若者を雇い、関東に派遣して、その上前をはねると言う仕組みです。人がすでに労働の価値観を忘れ、とりあえず「しのぎ」をするだけの形になっているわけです。時間と労力を金に換算するだけのこと。実質的に人身売買です。2050年にはいわゆる正社員とフリーターが1:1になるという予測。人生設計も立てられず、将来への希望もなく、その日暮し。

ニッポンは今おそろしい所に来ていますよ。私たちは20歳前後の若者を20年にわたって定点観測してきていますが、彼らを見ると10年後、20年後が見えるのです。そして恐いことに、私が10年前に予測したとおりの事態になっています。今私には10年後のシナリオができていますが、とてもとてもここには書けません。自分でも恐いです。

しかしゲストがひとりは経済同友会で経営者側、一人は連合で労組側、微妙な緊迫感が伝わってきましたね、彼らのコメントを聞いていますと。NHKですから節操を保っていましたが。