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アメリカとイスラエルの共通病理−パラノイド−

田中宇さんのレポートにまた面白い記事があった。

イスラエル化するアメリカ軍:
http://tanakanews.com/d1125iraq.htm

イスラエルではヨルダン川西岸に塀を張り巡らせ、パレスティナ側と隔離策を取っている。くねくねと入植地を取り込みつつ、ややこしいリアス式海岸のような塀を張り巡らせている。テロリストの侵入を防ぐためだそうだ。

一方ブッシュは次期44兆円の国防費を計上し、小型核爆弾の開発も再開するらしい。相変わらず強気の発言であるが、裏は戦々恐々である。

この二つの困った国の共通項は何か?パラノイドである。いずれも外側に強気を押し出せば出すほど、実は内側の小心さを証明している。弱い犬ほどよく吼えるとあるとおり。

かつてはソ連とアメリカで拮抗する形でパラノイド状態がある程度で収まっていたが、ここへきてヴァーチャルな形で仮想敵国を作り上げ、ドン・キホーテよろしく風車に突進する有様を呈している。

パラノイドの特徴は自分が敵意を持てば持つほど、それを相手に投影し、さらに恐れをいだき、敵意を増幅すると言う悪循環に陥る。チンパンに鏡を見せると、自分の姿に攻撃を仕掛ける、すると鏡の中の自分を見てさらに恐れ、攻撃すると言う、まさにひとり芝居。ブッシュとユダヤ人の狂言芝居に巻き込まれる者たちはかなわない。