* 旧Dr.Luke的日々のココロ *
▼今日は何の日でお休みだったか忘れておりますが、小生は大学に出勤でした。いわゆるAO入試の試験監督と面接官のお役目なのですね。自分の子供とほとんど同じ世代の生徒を相手にしているわけですが、もう20年近くこの世代を定点観測しています。この層はある意味で世相の病理をもっとも敏感に反映しているので、彼らを見ていると日本の10年後、20年後が予想できてしまうのです。
▼徒然にも書きましたが、彼らのアンテナの短いこと、短いこと、ほんの数十センチの領域しか問題意識が届いていません。自分の世界だけですね。よって面接をするにも、会話が成立しないのです(汗)相手は一応緊張している上に、面接のマニュアルどおりの事を語るのですが、ちょっと別の角度から責めるともうダメ。
▼今の日本は自分が価値観のすべて。年金も自分がもらえないだろうからとして、基礎年金の未払込率が40%を超える社会の将来は寒いものがあります。森さんもうっかり口を滑らせて怒られていましたが(言い方はともかく、内容は正論ですよ)、女性たちも自分の人生を楽しむと称して子供を産まない。人々は人権を口実にして、自分、自分、自分の世界観。かくして人口は2025年あたりから減り始めますが、大学ばかりでなく、国の存亡に関わります。
▼子供や家族、さらには人のため、そしてもちろんキリストのために自分を無駄に注ぎ出すこと、これはもっとも深い祝福です、が、このような事が無意味なことのように思われている社会の未来はちょっとさむいですね。