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Dr.Lukeの一言映画評

アップロードファイル 19KB午前はいつもどおりプールとサウナ。午後は映画。あのアカデミー賞で話題になった『バベル』。神の怒りに触れ言語を乱されて散り散りになった人類。神学的にはストイケイアの分散統治の下に置かれているわけだが、その地上のモロッコ、メキシコ、ジャパンで起きたそれぞれの事件。最初はつながりが分からないが、徐々にその連鎖関係、因果関係が見えてくる。

何気ない子供のイタズラでひとりの女性が負傷する。その銃は厚意によって人から人に渡ったもの。そして女性の子供たちは過酷な運命を経る。この3つのストーリーが一つの流れに収斂する。言語が違うために味わうフラストレーションと葛藤。これは私自身も外国で経験する。この緊張感がずっと続き、かなりシンドイ。が、最後は・・・。

ある意味、摂理的な事件のつながりで、これもストイケイアのなせるわざと言えるも知れない。3つの事件のひとつのテーマは家族の絆とも言える。言語は違っていても、これだけは人類普遍のもの。カタルシスはあまり望めないが、思い巡らすにはまことに適切にして、ある意味で聖書的でもある。ブラッド・ピットもアイドルからうまく脱皮しつつあり、なかなか渋い。アップロードファイル 63KB

本日の夕日に映える富士山