* 旧Dr.Luke的日々のココロ *
『SAPIO(3/14)』誌の関西大学李英和教授の記事によると、今回の6ヶ国協議のソフトランディングは、米国が北と密約を交わしていたことによるとのこと。面白いのはその秘密をばらしてしまったのは米国自身。金桂冠が会議の冒頭でいきなりマカオのバンコ・デルタ・アジアの凍結解除を持ち出したところ、米国のヒルがなんと「ベルリンの米朝会談で6者閉幕後に30日以内に解除することですでに合意したはずだ!」と激怒してしまったたとのこと。これでばれた。そこにいた他国代表は聞かなかった振りをその場はやり過ごした・・・と。アメリカの思惑は北の核がイランに流れないこと。米国は持っている国は攻めず、持っていない国を攻めるのです。前にアメリカはダブルスタンダードだから、心理戦になると書きましたが、今回は金さまの勝利です。
同教授によると、今後北は韓国において太陽政策系の大統領を立てるために、まず日本の安倍氏を来朝させ韓国を煽るだろうと予測しています。そのために拉致問題が有力なカードとして利用されるわけです。しかし太陽系大統領の擁立工作に失敗すれば、再び核を振り回すだろうとも予測しています。そのために金さまは今回はソフトランディングをしておいて、時間稼ぎをしたいわけ(つまり核放棄の可能性は限りなくゼロに近い)。なお『週間文春新潮』によると安倍さんと被害者会の関係もあまりよくないらしいですし、かくして日本はまた利用されるでしょうね。被害者家族がもっとも気の毒です。
本件については田中氏のレポも参照してください:
・北朝鮮6カ国合意と拉致問題
http://tanakanews.com/070216eastasia.htm
私の描いた北の解放のシナリオは次のとおりですが、今回アメリカは自らこの芽を摘んでしまいました:
→http://www.kingdomfellowship.com/cgi-bin/blog/index.cgi?no=2217
かくしてニッポンは北の子守役中国を背に、前の米国からは裏切られつつ、北のミサイルに怯えることになるわけです。
戦略が何も持てないわけですが、安倍さんが日本版NSCを設置しても、日本にはインテリジェンス(諜報活動)に長けたスパイっているわけ?かつての陸軍中野学校を復活する必要があるかも。
もはや生き馬の目を抜くサバイバルゲームに突入。
アメリカの没落、ドルの失墜は待ったなし。
イランと一戦交えるのでしょうか。
イスラエルの再離散かシーア派の根絶か。
ニッポンの未来を真剣に考えねば、、、。
北に怯えて暮らすなんて真っ平ごめん。
日本の核武装論議を期待します。汗
先ずは改憲ですよ。
あれ?平和護憲派だった私としたことが。
無党派層は益々政治離れし投票率が激減、自民(公)と民主の二大政党政治の始まりか。
>イランと一戦交えるのでしょうか。
イランが本当に核武装しそうになれば、持つ前にヤルんではないでしょうか。最終的にはイスラエルの利益に適うかどうかでしょうが。
>日本の核武装論議を期待します。汗
私も憲法9条改正して正式に軍隊を持つべきと思っていますし、核も選択肢になり得ると考えます。
ちなみに『週刊新潮』で面白い記事がありました。福山隆元陸将とか言う人が、中国は日本の核武装を画策していると言うのですね。要するに北をバックアップして核武装させ、連れて韓国→日本とドミノ倒し的に核を持たせると。狙いは日本と韓国からの米軍排除。中国が太平洋に出るためです。
対して"SAPIO"誌で英国IISSのアンドリュー・ブルックス氏が、日本は持とうとすれば1ヶ月で持てるが、持つべきではなく、「核保有能力保有国」であり続けるべきと論じています。要するに米の傘の下に居続けることがアジアの安定に寄与すると言うのですね。
いずれにしろ前にも書きましたが、わがニッポンは周辺国の思惑と力学の狭間でユーラユラなわけです。