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本日の二冊

午前中、人間ドッグの結果を聞きに病院へ。昨年は便潜血反応で大腸内視鏡検査を受けたわけだが、今年はいつもどおり高中性脂肪と肺の換気機能の異常のみ。まあ、これらは想定内。その足で25日のオペのため耳鼻科に移動し、検査票を提出。帰路、体脂肪率計のついた体重計をつい買ってしまった。で、長女が管理栄養士国試に向けて準備しているが、結果を話すと「パパは典型的なメタボリックシンドロームね」とグサリ。

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先に佐藤外務省調査官の裁判記録『国家の罠』を紹介した。当時、同時並行的に小泉政権によって、ハイエク型新自由主義が導入されていたわけだが、佐藤氏はそのネガの部分として排除され、一方小泉氏と竹中平蔵氏は光が当たる部分で、不良債権処理から初めて一連の構造改革をなしていたわけ。その記録が二冊出た。

アップロードファイル 23KBひとつは竹中氏自身による『構造改革の真実』(日本経済新聞社)。もうひとつは元首相秘書官飯島勲氏による『小泉官邸秘録』(同)。アップロードファイル 47KB今、前者を読み込み中であるが、実に面白い。小泉氏と竹中氏は「ふたりでひとり」といった感じで、その燃えるが如き困難な改革のイバラ道を二人三脚で歩んだ記録。ある種の満足感と勝利感に酔いつつ、彼の眼から見た事実を迫力をもって記録している。後者は竹中氏の記録を読んでから、さらに広い立場にいた首相側の記録として楽しみに・・・。

それにしても物事が進展する時にはある種の摂理が働いており、主要キャラの周囲にちゃんと補助のキャラが集まり、お膳立てをし、盾となり、旗を振り・・・とそれぞれのロールに応じた役回りを演じることを確認した。もしこれらのキャラがひとりでも欠けていたら、小泉改革は頓挫したであろう。現状のハイエク型社会によって格差が生じたことは間違いないが、この改革が日本の歴史にとってどのような位置づけであるかは、小泉氏が言うとおり、今後の歴史が証明するのであろう。しかしとにかくも不良債権をこれだけ処理し、金融危機を乗り越えた竹中氏らの功績は大きいと評価してよいと思う。

さて、問題は優等生のアベちゃんだが・・・。