* 旧Dr.Luke的日々のココロ *
先に粘着の精神病理について少々触れたが、私も最近では当事者として、ややネットストーキングを受けているようですので、もう少し論じてみたいと思います。
例の「CT対山谷さんのスレ」で次のようなカキコをいただいております。あまり気味の良いものではありませんが、興味深いのでご紹介しましょう。
699 :暇人:2006/12/15(金) 21:24:18 ID:TdQiqrF6
>>684
挑発するなら唐沢さんがよい 穴だらけ しかも単立。
山谷さんは、季語になるほど認知されている伝統コスプレ教派よ
しかも本人は水準クリアの英才。周囲からも期待されている。
ちと穴がないので 感情的に中傷しても 誰も相手にせんよ
唐沢さんはマンガにできるキャラだから お薦め
何ゆえに私にこれほどに関心をお持ちくださるのは不明ですが、私の言動の「何か」がこの方の「ある部分」に触れ、彼の肉の疼きを惹起してしまったようですね。
こういった場合、ある種の共通する要素を持っていることが多いのです。いわゆる牧師先生が大学教師の私に粘着することはまずありません。私は真っ赤な偽牧師ですし、別に神学の専門家でもありません。業界を異にするからです。まあ、ヨハネ文書がグノーシスを相手にしている位はかろうじて知ってはおりますが。多分この方はアカデミズム関係かその周辺業界の人でありましょう。私よりも年長の方でしょうか?一般社会常識もあり、聖書と神学の知識も持たれ、文章も書かれ、ギリシャ語などの語学にも長け、それなりにアカデミックな訓練も受けておられるようです。彼の意図は私が挑発に乗ればイジル対象として絶好のカモとなるわけですし、乗らないで冷静を装えば私がカルト思考ができるからだとなるわけで、どっちにしても彼の思惑通りなわけです。頭のよろしい方なのでしょう。「2ちゃんねる」でもとぼけた味を醸しつつ、実に冷静に仕切っておられるようです。
で、私的に興味が湧くのが、このようなお顔とは裏腹に立派な社会的立場とご家庭も持たれ、奥様とお子様もいっらしゃるであろうし、どのようなお顔でご家族に対しておられるのかとか、想像が膨らむわけですね。一方で「2ちゃんねる」に打ち込みつつ。つまり私の「穴」と「カルト性」をご指摘されるほどの資質をお持ちの方が、何ゆえに「2ちゃんねる」なる場に潜っておられるのか、と言う点ですね。その教養と才能を堂々と学界やキリスト教界に問われればよろしいかと愚考するわけです。それこそ社会とキリスト教界の大いなる損失ではないでしょうか?それが「2ちゃんねる」なぞの匿名の闇で他人を中傷し、またお仲間を貶めているのは何ゆえ?と思うわけなのです。いや、すでに立派な業績をお持ちで、手慰みで時間をつぶしておられるのかも知れません。それも早朝から深夜まで・・・。
ここに現代のニッポンの病理、すなわち自己の病理を診ることができるわけです。先に紹介した「自分以外は馬鹿」とする若者の増加、仮想的全能感で仮想的満足に陥る若者―これらはナルシシズムのひとつの形ですが―・・・ばかりではなくオジサンが増えているわけですが、この根底にあるのは行き所を喪失した精神エネルギーの空転現象です。『武士の一分』にしても、先週の『硫黄島からの手紙』にしても、死を決意して自分を「何か」のために注ぎ出すことがテーマなのですが、これが今のニッポンには喪失しているわけ。真の充実感と満足感は自分を忘れて、自分を注ぎ出すことにあるわけです。それが学問であれ、仕事であれ、家族であれ、恋人であれ、キリストであれ、ポイントは自己を離れることにあります。
しかし「2ちゃんねる」あたりの面々の生態を診ていると、根底に何か解消されていない葛藤、あるいは消し去り得ない挫折感、それに伴う絶望的空虚感を感知するのですね。かくして自己の中に閉じ篭り、満たされない感覚を屈折した形で延々とネット相手にぶつけ、ぶつけるほどにフラストレーションだけが昂じて、それを自分でも持て余している感じ。実は鏡に向かったサルを演じているのです。だから自分でも「所詮は2ちゃんよ」と、自分がいかに虚しいことをしているかと、心のどこかでは分かっているのです。根底にある自虐的攻撃性を他者に投影しているわけです。まさにニートやフリータ、さらに引き篭もりが400万と推計される現代のニッポンの病理の象徴と言えるわけです。それは膨大なエネルギーの不毛な空転現象。
もっとも虚しい生き方は自己のために生きること。対して真の充実感と満足感を味わえるのは自分を「何か」に注ぎ出すこと。もちろんその「何か」が何なのかが大切なわけですが。私たちにとってその命をかける「何か」とはキリストなわけですが、これとても立派なカルト思考なのでありましょう。「何、マジレスしてんの?」と・・・。やはり山田洋二は時代を描く名監督ですね。
→温泉までT-12Days
Lukeさんもご苦労様ですね。彼はあそこでは有名人ですよ。別のところでは「変質者」とも言われているようです(笑)。お気をつけ下さい。
Commented by Luke 2006年12月17日(日)08:29そうですか、変質者ねぇ・・・。まあ、彼ばかりでなく、あそこに張り付いてる常連さんたちのプロファイルはかなり興味深いものがあります。それにしてもCT問題は勝負がつきましたね。私たちの仕事はこれからですが・・・。高柳さんたちもあそこに書き込みしているんでしょうね、必死で(笑)