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Dr.Lukeの一言映画評

アップロードファイル 19KBユナイテド93。ご存じ9.11テロにおいて乗客たちの抵抗により唯一ターゲットを外れた機。その機内で何が起きていたのか、ドキュメントタッチで描く。

感想は、一言、かなりコワイ。カメラワークのせいか臨場感が強い。テロリストも相当にガチガチになっており、よって行動が過敏で短絡的。乗客は勿論。そこでお互いにビビりながらの応酬だから収集がつかない。かくして後一歩のところで操縦桿を奪取できず、機のコントロールを失って地面に激突する。有名になった台詞「レッツロール」はなかった。

驚くことは米軍と管制室と連絡経路がなく、スクランブルした戦闘機も何もできなかったこと。指令系統が混乱している上に、大統領命令が実行されなかった!?米国領内の空の盲点をさらけ出してしまった。

またひとつ疑問だったのは、機内から携帯が使えるかという点だが、これはハイジャッカーが相当に低空まで高度を落としていたようだ。

皮肉に見える場面は、乗客たちは主イエスの父なる神に祈りを捧げ、同時に犯人たちはアッラーに祈りを捧げるている場面。これを見る未信者は、だから一神教は狂気に走るのだ、と思うことだろう。私でもベニー・ヒンを見るとそう感じるくらいだから。

暑気払いにイイと軽く評したいが、実話であるだけに、その犠牲者を思うとやや複雑な感情が残る作品である。