イエスの血の力について
クリスチャン信仰の核心はイエスの十字架とそこで流された血にあります。旧約聖書ではエジプト王のパロがへブル人を奴隷として酷使していたとき、神は彼らを解放することを企図されました。そのためにモーセを起こして、パロと対決させましたが、パロは頑に拒否しました。そこで神は裁きとしてエジプトに災いを送りましたが、家の門に子羊の血を塗った家にいる人々だけはその災いから逃れることができました。
また神の幕屋において奉仕する大祭司も年に一回子羊の血を携えてその中に入り、民の罪のためのとりなしを執り行いました。旧約の大祭司は新約におけるイエスを予表しますから、これらの旧約のわざはすべて新約における十字架で流されたイエスの御業と尊い血潮の意義と効力の予型（タイプ）です。
旧約聖書においてはカインは妬みからその弟アベルを殺しましたが、「アベルの血が地の中から復讐を叫んでいる」という箇所があります（創世記4:10；→「2．カインとアベル」参照）。すなわち命は血の中にありますから、例え体が殺されても血は叫ぶのです。新約聖書においては、「アベルの血よりもさらにすぐれたことを語る注ぎかけの血」という言葉があります（へブル１２:22-24）。もちろんこの血とはイエスの血に他なりません。イエスはまことの大祭司として天の至聖所にご自身の血を携えて入りいかれ、私たちの罪のためにただ一度の贖いのみ業を成し遂げてくださいました。
現在の私たちにとって、イエスの血の意味するところは絶大であり、クリスチャンの存在・行為・わざ・奉仕など、あらゆる事はこの血の覆いの下でなされなければ神の御前で全く意味を持ちません。また血の覆いがなければ、霊的にはいわば無防備であり、敵であるサタンの攻撃にもろに曝されることになります。
そしてこの血は現在においても神の前で、また敵の前で、私たちのために叫んでいるのです。それらは犠牲、裁き、清め、赦し、癒し、天国、神への接近、受容、勝利、敵の敗北、必要の満たし、解放、所有権（私たちが神に属すること）、権威、律法主義よりの解放、契約、聖、完成、統治です！信仰によってこの血に寄り頼むとき、キリストが勝ち取ってくださったこれらのすべてが私たちのものとなります！
現代の私たちにとっては、キリストが十字架で流された血によって罪が許されるという歴史的意義のみではなく、霊的な戦場にいて霊的戦闘に従事している者として、イエスの血はむしろ積極的な武具でもあります。あらゆるサタンの否定的語りかけ、罪定めの声、誘惑の囁きに対して、私たちはイエスの血で霊の耳を覆っていただくのです。すると敵の野蛮な声から遮断されて、聖霊の安らかな静かな語りかけが聞こえるようになります。
あるいは仕事や人間関係においてプレッシャーを感じるとき、私たちは自分の力でそれを克服しようと努力するのではありません。そのようなもがきへの誘いはむしろサタンの狡猾な罠です。私たちはそのような場面でこそイエスの血を宣言し、そのようなプレッシャーをもたらす対象と自分の間にイエスの血のカーテンを引くのです。すると対象は現前に存在しながら、私たちの内的状態はそのプレッシャーの効力から遮断されて、聖霊のもたらす平安と安息のうちに守られるのです。
これは経験した者がみな不思議に思う現象ですが、自分がその場面から遮断されて、敵の投げる火矢がこちらの心の中にまで届かないのです。いわゆる「心をグサッと刺される」ことがなくなります。イエスの血が遮断して下さっているのです。
このようにしてこの世における霊的戦いにおける敵の攻撃から保護されるばかりではなく、もっと積極的に、あらゆる新契約のすばらしい契約条項がすでにイエスの血によって批准されているのですから、私たちはこの血を根拠として神に要求することができます。求めるばかりでなく、要求することができるのです！
なぜならイエスの血によって契約が神と私たちの間に締結されているからです。私たちはもちろん自分の状態や必要を神に知っていただき、憐れんでいただく必要がありますが、しかしそのような受け身的態度は新契約のクリスチャンには似つかわしくありません。すでにイエスの血によってあらゆる神の約束は、イエスにあってアーメン（是）とされ、しかも私たちはキリストのうちに置かれているのですから、血の効力とキリストの内という立場から、大胆に神に求め、さらに神に要求することさえ可能なのです。
神はそのような私たちの態度をむしろ喜んで下さいます。「何でも願うものを求めるが良い、そうすれば与えられる」とイエスは約束して下さっています。その約束にご自身の血を注いで、さらに進んで契約としてくださっているのです。この契約に基づいて、私たちは大胆に神と関係を持ち、大胆に神に求めることができるのです！
イエスの血は敵に対する完全なる効力と、神に対する大胆さを担保する効力とを私たちにもたらして下さるのです。それは単に２千年前の歴史的事実であるばかりではなく、現代の私に対してもリアルな霊的効力を及ぼすのです。まさにイエスの血は私たちのために敵に対して、また神に対して叫んで下さるのです！
また神の幕屋において奉仕する大祭司も年に一回子羊の血を携えてその中に入り、民の罪のためのとりなしを執り行いました。旧約の大祭司は新約におけるイエスを予表しますから、これらの旧約のわざはすべて新約における十字架で流されたイエスの御業と尊い血潮の意義と効力の予型（タイプ）です。
旧約聖書においてはカインは妬みからその弟アベルを殺しましたが、「アベルの血が地の中から復讐を叫んでいる」という箇所があります（創世記4:10；→「2．カインとアベル」参照）。すなわち命は血の中にありますから、例え体が殺されても血は叫ぶのです。新約聖書においては、「アベルの血よりもさらにすぐれたことを語る注ぎかけの血」という言葉があります（へブル１２:22-24）。もちろんこの血とはイエスの血に他なりません。イエスはまことの大祭司として天の至聖所にご自身の血を携えて入りいかれ、私たちの罪のためにただ一度の贖いのみ業を成し遂げてくださいました。
現在の私たちにとって、イエスの血の意味するところは絶大であり、クリスチャンの存在・行為・わざ・奉仕など、あらゆる事はこの血の覆いの下でなされなければ神の御前で全く意味を持ちません。また血の覆いがなければ、霊的にはいわば無防備であり、敵であるサタンの攻撃にもろに曝されることになります。
そしてこの血は現在においても神の前で、また敵の前で、私たちのために叫んでいるのです。それらは犠牲、裁き、清め、赦し、癒し、天国、神への接近、受容、勝利、敵の敗北、必要の満たし、解放、所有権（私たちが神に属すること）、権威、律法主義よりの解放、契約、聖、完成、統治です！信仰によってこの血に寄り頼むとき、キリストが勝ち取ってくださったこれらのすべてが私たちのものとなります！
現代の私たちにとっては、キリストが十字架で流された血によって罪が許されるという歴史的意義のみではなく、霊的な戦場にいて霊的戦闘に従事している者として、イエスの血はむしろ積極的な武具でもあります。あらゆるサタンの否定的語りかけ、罪定めの声、誘惑の囁きに対して、私たちはイエスの血で霊の耳を覆っていただくのです。すると敵の野蛮な声から遮断されて、聖霊の安らかな静かな語りかけが聞こえるようになります。
あるいは仕事や人間関係においてプレッシャーを感じるとき、私たちは自分の力でそれを克服しようと努力するのではありません。そのようなもがきへの誘いはむしろサタンの狡猾な罠です。私たちはそのような場面でこそイエスの血を宣言し、そのようなプレッシャーをもたらす対象と自分の間にイエスの血のカーテンを引くのです。すると対象は現前に存在しながら、私たちの内的状態はそのプレッシャーの効力から遮断されて、聖霊のもたらす平安と安息のうちに守られるのです。
これは経験した者がみな不思議に思う現象ですが、自分がその場面から遮断されて、敵の投げる火矢がこちらの心の中にまで届かないのです。いわゆる「心をグサッと刺される」ことがなくなります。イエスの血が遮断して下さっているのです。
このようにしてこの世における霊的戦いにおける敵の攻撃から保護されるばかりではなく、もっと積極的に、あらゆる新契約のすばらしい契約条項がすでにイエスの血によって批准されているのですから、私たちはこの血を根拠として神に要求することができます。求めるばかりでなく、要求することができるのです！
なぜならイエスの血によって契約が神と私たちの間に締結されているからです。私たちはもちろん自分の状態や必要を神に知っていただき、憐れんでいただく必要がありますが、しかしそのような受け身的態度は新契約のクリスチャンには似つかわしくありません。すでにイエスの血によってあらゆる神の約束は、イエスにあってアーメン（是）とされ、しかも私たちはキリストのうちに置かれているのですから、血の効力とキリストの内という立場から、大胆に神に求め、さらに神に要求することさえ可能なのです。
神はそのような私たちの態度をむしろ喜んで下さいます。「何でも願うものを求めるが良い、そうすれば与えられる」とイエスは約束して下さっています。その約束にご自身の血を注いで、さらに進んで契約としてくださっているのです。この契約に基づいて、私たちは大胆に神と関係を持ち、大胆に神に求めることができるのです！
イエスの血は敵に対する完全なる効力と、神に対する大胆さを担保する効力とを私たちにもたらして下さるのです。それは単に２千年前の歴史的事実であるばかりではなく、現代の私に対してもリアルな霊的効力を及ぼすのです。まさにイエスの血は私たちのために敵に対して、また神に対して叫んで下さるのです！