最近の日記

中国と北朝鮮と-老獪な難物-

中国は潜水艦が誤って領海侵犯をしたことを認め、遺憾の意を示したとのこと。ニッポンはこれをもって謝罪があったと解釈。中国にとってはまったくいいお客様。作戦に決まっている。自衛隊の追尾能力の検証など。これがアメリカ領内ならば決してあり得ない。

北朝鮮の対応は相変わらずだが、家族の苦悶の発言を思うとき、経済制裁しかないだろう。コイズミさん、香田さんの時はキッパリと自衛隊は撤退しないと言われたが、あのくらい明確にこの難物の二国に対処して欲しいのだが、なぜか態度がソフトだ。

パウエル氏の辞任

イラクに大量破壊兵器がなかったことを認めたパウエル氏は1月に辞職するようです。国連ではイラク攻撃の正当性を訴えましたが、さすがに良心が痛んだのでしょう。代わりにライス補佐官が任命されるようですが、ブッシュ政権はすでに内部告発が続出しており、おそらく内部から徐々に崩壊して行くでしょう。ニッポンもいつ見切りをつけるか、引き際を間違えると悲惨ですよ。コイズミさん。

深まるイラクの混乱

ファルージャを米軍が制圧したそうだが、プロテロリストは脱出し、むしろテロリストが拡散した。ラマダンの最中にモスクなどにも攻撃を仕掛ける米軍の神経は、一般のイスラムの民も傷つけている。スンニ派もシーア派も選挙参加をボイコットするようだ。どう考えても正常な選挙が行われるわけがない。

前から述べているように、米国の正義と自由、そして民主主義は病的である。自分自身が偽りを隠し持っている証拠であり、これを強迫反復ということは前に述べたが、まさに国家的強迫神経症。

そして一番の問題は自称ボーンアゲイン・クリスチャンのブッシュが自分の正義を神の正義として、自分の意志を行使している点。もし彼が自分の意志だけで起こしたことを語るのであれば、私はあえて異議を唱えないが、神の正義を旗印にしている点が最も深刻な問題である。見かけは泥沼化で同じように見えるベトナムとの本質的違いはここにある。

拉致問題に思う

今回の北朝鮮との協議で、めぐみさんの"遺骨"が持ち帰られたそうだ。もちろん鑑定が必要になるが、横田さん夫妻の気持ちを思うときに、言葉を失う。この骨は一度埋葬して後、焼いたそうだから、果たしてDNA鑑定が可能かどうか、かなり問題だ。

人の人生に対して他者の意志が否定的に介入する時、その人の人生はかき回される。ごく普通の人が時の人となり、公に晒されるようになる。

横田早紀江さんはクリスチャンだそうだが、画面を通しても心の中でグッとこらえて、気丈にも自分を自分で懸命に支えている様子が見て取れる。滋氏はあまり信仰事は好きではないらしい。

いずれにしろ彼らにとってはめぐみさんの奪還が人生のすべてとなっているわけで、今回の遺骨の鑑定結果によって、人生のすべてを失うことになりかねない。事実はイエスかノーかしかないわけで、いずれの答えも彼らにとっては厳しい現実との対峙を意味する。

このような時には主の御旨はどこにあるのだろうか・・・と、ふと思う。

自己弁明

昨日の日記で、練炭を炊いて自殺する人たちの感受性の方が正しいのかも・・・と書きましたら、Dr.ルークが誤解されてしまいますよ、と助言をいただきました。お心はありがたくも、実はもしクリスチャンになっていなかったら、私は多分自分をもてあましていたタイプなんですね。

芥川龍之介、三嶋由紀夫、川端康成ほどの才能はありませんから、作品は何も生み出せませんが、彼らの自殺の動機は十分すぎるくらいに理解できるのです。実際、見えてしまうことは怖いことです。

というわけで、幸いクリスチャンとなって魂の牧者の元に帰ることができたので、一応こんな顔をしているわけです。というわけで、あの練炭自殺の人々は私にとっては決して人事ではないのです。ですから昨日の日記の感想は逆説的な表現が半分、ホンネが半分なんですね。

神を知らなかったとしたら、この世は生きるに値せず、これが若い頃の私の内的光景なんです。だから、いかにきれいに死ぬかに憧れて、死を恐れない禅者に惹かれたわけです。

「浮世狂言やめた」−しびれるくらいにイイ台詞でしょ?

傍観者の病理

ファルージャの掃討作戦は一応成功しているようであるが、結果としてテロリストを拡散させてしまったようだ。オランダ軍も3月に撤退。自衛隊を守る次の軍隊はどこになるのか。軍隊が軍隊に守られるのはそもそも変でしょう。

今回英国ではブレアはブッシュのプードルと言われているらしいが、ニッポンのコイズミはポチでした。そろそろ決断をすべき時期になっていると思いますが、まだブッシュのご機嫌伺いをするのでしょうか。

かくして今回の潜水艦もそうであるが、ニッポンは主権国家ではないことが明らかになるだけ。以前の中国での大使館に脱北者が駆け込んだときと状況はまったく同じ。手も足も出せない。

・傍観者の病理
http://www.kingdomfellowship.com/Ministry/Ron/identity8.html

 * * *

今後の日本は教育も経済もニ極分化する。一部の高学歴かつ高額所得者層と、低学歴かつ低所得者層。すでに大学の格付けはそのように分かれている。支配する層と支配される層が明確に色分けられる。いわゆる一億総中流意識はすでに過去の幻想であり、今後は森永先生の言われる年収300万層が大方を占めるようになる。

かくしてパレートの法則(20%の者が重要な80%をカバーする)が適用されるようになる。ちなみにアメリカでは国富の80%を20%の人々が独占しており、年収300万円以下の人々が5,000万人もいる。また文盲率も高い。富む者はますます富み、持っていない者は・・・となる。

下手をすると生きること自体がナンセンス化し、ネットで知り合った人々が車の中で練炭を炊き、一緒に自殺もする。彼らの感受性の方が、もしかすると、正しいのかもしれない。生きることの意義の根幹が問われる時代となる。

偶然の一致か?

映画を予定どおり見るも、ドライブは天候のため諦め。

 * * *

アメリカの選挙の前、ケリーが優勢であるとの情勢分析がなされた。が、直前にビンラディンの声明のビデオが流れ、改めてテロへの危機感が煽られた。

もしビンラディンがブッシュを敵視しているならば、彼を利することになることを知ってあえてあの時期に声明を出すであろうか?

フセインをあの穴から発見した米軍が、ビンラディンを未だに捕縛できないのも不思議である。

また選挙結果も電子投票の州では出口調査と結果が大きく違っていた。

そして今回アラファトの死であるが、その死因がよく分からない(※)。毒殺の可能性もあるとのこと。自然死か事故死か?いずれにせよ、これで世界の流れは大きく変わることは確かである。

・アラファトの死
http://tanakanews.com/e1110arafat.htm
http://www.worldnetdaily.com/

これらの重要な事件がこの1ヶ月ほどの間に起きている。言えることは、ある種の人々にとっては利益となり得ることである。

株式市場でも仕手株というのがあって、これは巧妙に仕掛けられたものであり、うかつに乗るとぼられてしまうが、同じように何かシカケがあるような感じがするのだが・・・。

(※)ダイアナの死因もよく分からなかったが、これもフランスの病院での陪検と捜査によるものであった。今回もまたフランス。フランスに関してはある種の団体が力を持っているが、今回は触れないでおこう。

明日は休みだ♪

学園祭の準備で休講。ワイフとマイカル本牧で映画を見る予定(ウイークデイは貸切状態)。トム・クルーズの『コラテラル』か?

その後は、横横道路で逗子に出て(このルートは実に好きなんですね)、海岸通りを走って江ノ島に行って(BGMはサザン)、食事して、夫婦饅頭とお茶をいただいて、海岸でボーっとして、帰ってこよう。

小生のささやかな人生の楽しみである^^。

アラファトの資産

彼は何と世界の富豪第7位とか。その上PLOの公金をすべて自分の個人口座で管理しているそうだ。驚きですね。アラファトも精神的にちょっと危ない感じがしていたが、まあ、引き時かもしれません。

パレスチナが貧困であることは、私もイスラエルに行った時、特別自治区のホテルに滞在して分かりました。荒れているのです。ある日にはベツレヘムのホテルの外で、機関銃の音がダダダダっとして、驚きましたが、幸いテロではなく、地元民の喧嘩のようでした。

そのすぐ後に食事に外へ出たところ、パレスチナの群集が溜まっている脇を通って、アラブ系のレストランで貧しい食事をしました。ナンに香辛料の入ったペーストを塗って食べるわけです。印象としては、自治区の中に閉じ込められて仕事もなく、イライラしているんですね。自治区から出る時にはイスラエル兵の監視があります。イスラエルに入ると光景も全然変わるわけです。今はあのパライノドによる塀がそびえ立っているのでしょうね。

私は前にホームレスの寿町に2年間ほどいましたから、ちょうどあんな感じです。寿町は横浜の真っ只中にあるスラムみたいな町で、映画のセットに入ったような感じがします。パレスチナの人々は確かに追いやられています。

そのPLOのリーダーが世界の大富豪とは!?彼の個人資産と公金の管理を誰が受けるのか、リーダーは誰になるのか。一説ではアッバス氏だそうだが、これから内部の葛藤も吹き出るであろうし、ブッシュは上院も下院も取ったそうだそうだから、やりたい放題できるだろうし、シャロンはちょっとパラノが入っているし、世界はますます混迷を深めそうだ。

で、人々がまことのリーダーを求める時に天才的手腕を発揮するいわゆる666が出るのが「レフトビハインド」式の終末論なわけであるが、果たしてニコルみたいな人物がすでに地上に生きているのだろうか?主イエスを排した和平は偽りであるが、戦争で血と肉が飛び散るのももういい加減にして欲しい。

去勢されたニッポン

またまた中国が潜水艦で領海侵犯。ちょこちょこと挑発をかけているようだ。一方でアメリカは早速中国と首脳会談らしい。ニッポンの頭越しに。北朝鮮との会談もワケの分からんのが出て来て、何だかあしらわれそう。

何ともメンツが立たないし、手も足も出ない。で、踏ん張って出したのがイラクの自衛隊。12月に期限切れとなるが、なおも粘るらしい。小泉さん、どこかで引かないと、ほんと惨めなことになりますよ。人間引く時は引くこと。

去勢されたニッポンが懸命に虚勢を張っている感じがするのだが。それに巻き込まれた手足を縛られた自衛隊員と家族は気の毒である。

前に書いたが、開国から明治維新で<政治的去勢>、戦争で原爆を落とされて<軍事的去勢>、そしてバブル崩壊で<経済的去勢>を受けたニッポン。かくしてアメリカのポチと化し、かろうじて出せるのは口と金。小泉氏の口達者はまさにその象徴。

神社と幕屋

午前中に書いた記事を読まれた方から、神社で柏手を打たないで下さいね、とメールをいただいた(^^)

まあ、私は元々サイエンスがすべてで、信仰なるものとはほとんど関係なかった人ですから、神社も墓も新宿の高層ビル群も同じなんですね。

ただ面白いのは神社と幕屋の構造が似ているとか、山伏とユダヤ人の習俗や服装が似ていると。この辺はロマンがありますね。

私の理解からすると、イスラエルの選びは経綸的なもの、エクレシアの選びは本質的なものですから、前者にはあまり重きを置いていないのです。もちろん神は経綸的に世界をイスラエルを中心に動かしていますが、本質はエクレシアにあります。

ただラビ・トケイヤーの本などでも、皇室とユダヤの関係について触れているくらいですから、かなり関心はありますね。神社での柏手は打つことはないと思いますが・・・・^^

天皇って何でしょうか?

新潟の被災地を天皇夫妻が慰問に訪れている。被災者は涙を流してありがたいと言っている。天皇も膝をかがめ、慈しむように彼らに接している。小泉さんや田中真紀子さんが慰問しても、こうはいかない。私もある種の感動を覚えている。

私の友人で天皇とはまったく関係のない生き方をしているのが、軽井沢で天皇と出会ったとき、思わず礼拝をしたくなった、と言っていた。ある種の気品と尊厳が漂っていたとのこと。

では日本人にとって天皇とは何なのでしょうか?天皇がいないと日本は成立しないのであろうか?これまであまり深く考えてもいなかったが、私のうちの天皇とは何なのだろう、と今回ふと思うに至った。意識の上では何も感じていなかったのであるが、私のうちの深層心理にも何か根付いているのだろうか?

古代日本には福音が伝わっており、アマテラスがイエスを指し、天皇家にはユダヤ人の血が流れ、日本には神の秘密が隠されているというクリスチャンたちも増えてきた。これまであまり真剣には考えて見なかったが、天皇の本質について、霊的にまた精神病理的に検討を始めてみたいと感じている。

米国選挙の疑惑

BBSにも書いたが、事前から疑問視されていた電子投票は、案の定疑惑を深めた。ゾグビー社は当初からケリー優勢を伝えていたが、結果は逆であった。電子投票には書面での証拠保全が提案されたが、結局それはなし。よって今となっては検証する術すらない。

この電子投票機を作成した会社は政府への政治献金などでブッシュ政権と関係が深い。あえて正義を声高に主張する人は、裏に不正あるいは後ろめたさがあると見るのが人間心理の常道。アメリカが自由と民主主義を叫べば叫ぶほど、裏の病理が推測される。

小泉氏はとりあえず安定要因を得たわけであるが、さあ、世界はどんな4年間となるのでしょう。

アラファトの墓地は

アブラハムもサラと共にマクペラに葬られた。ヨシュアも生前に良き地に戻ることを希望し、死後エジプトからシェケムの地に戻されて葬られた。

今回アラファトもその家族がエルサレムでの埋葬を希望しているそうであるが、シャロンは拒否している。彼らにとってはどこに葬られるかはその人生の総まとめであり、きわめて重要なのだ。

もしシャロンが彼らの願いを聞き入れるならば、シャロン自身もその徳のゆえに、名声を高めるであろう、が、彼にはすでにそのような霊はない。敵に塩を送り、敵を篤く遇すること、これは信仰を超えた人の道、徳であろう。

徳を忘れたブッシュとシャロン−彼らは自らの上に神の重い御手の扱い(Dealing by God's heavy hands)を招くであろう。