独り言

人格障害というビョウキ

文藝春秋3月号に面白い記事があった。人格障害に関する臨床医のつぶやき。人格障害には、自己愛性、妄想性、境界性など、いくつかのパタンがあるが、一言で言えば、「物事の感じ方や考え方、言動のあり方に極端な偏りがあり、それを状況や環境に応じて調整しきれず・・・量が質に変わる臨界を越えた人たち」と定義できる。この数年来、私もこの手の人たちに少なからず関わられた。

その特徴は「人格障害者が拘泥するのは、自尊心と被害者意識である」。そして治療法がなく、薬も効かないし、「彼らは毎度同じパタンのトラブルを反復し、どれほど知能が高かろうとも決して学習効果を示さない。呆れるばかりの精神的視野狭窄がある。いくら問題点を指摘されようと諭されようと、聞く耳を持たず他人に責任があると逆恨みするのが彼らである」。つまり彼らは自分がいかにオカシイかが分かっていない。彼らの目には悪いのはみな他人なのだ。

そこで医者も彼らを治すことはできず、「いかに人生を逸脱させずに、無難に年をとらせていくか、を目指す」。それは「いわば刺し違いの覚悟で付き合っていくしかないのである。精神科医にとって、これほど徒労感を覚えさせられる人たちはいない。」

これを読んで思わず、ニッポンキリスト教界と同じだ、と頷いてしまった。私が言いたかったことをそのままに語ってくれている。ビョウキが当たり前で、健全な者がむしろ排除される倒錯した世界、これがニッポンキリスト教界である。最後の「刺し違い」という表現は、まさにピッタリくる。この業界とかかわるならば、少なからずこちらも傷を受けるは必定だ・・・。やれやれ。

疑惑の範囲

今回のライブドア事件はやはり政治と宗教と裏社会が複雑に絡む中で起きているようです。今脚光を浴びている若手政治家のA氏が狙い打ちされる可能性もありますね。検察がどこまで範囲を広げるか分かりませんが、政治家を巻き込んでの国際的な金融犯罪となり得ます。堀江氏が意図的に関係を持ったのか、あるいはそうならざるを得なかったのか、本人はあくまで否認しているようですが、相当深い闇に足を突っ込んでしまったような感じです。パンドラの箱を開けると、果たして何が出るのでしょうか?

オリンピックのドラマ

フィギュアの井上怜奈が父親を肺がんで亡くし、自身も肺がんに侵される中で、アメリカ人の無名のスケーター、ジョン・ボルドゥウィンとペアを組んでガンを克服し、ついにトリノに参加。スロー・トリプルアクセルを成功させて、予選5位で通過。ある種の感動がありますね。

結局、演技そのものよりも、もちろん演技には感動がありますが、その裏の選手の人生がグッと迫るわけです。最近の開会式や閉会式のショーアップされた様は、いかにも神抜きで人間中心の平和の演出かのように見えて、あまり好きではないのですが、それでも一人ひとりをクローズアップすると、そこには少なからぬドラマがあります。これもオリンピックの魅力でしょうか。

さて、今晩はどうなるでしょう・・・。

文藝春秋の記事

今月号はなかなか面白い記事が目白押し。

愚かなり、市場原理信奉者:市場至上主義者の愚かさを論じた、数学者藤原正彦氏の論考。彼は、このサイトでも紹介したことがあるが、(数学者なのに!?)論理よりも情緒を大切にする。美しい1%の情緒が99%の論理を決めると主張されるが、市場原理至上主義も情緒を置き忘れ、獣化していると批判する。これにはまったくアーメン。ジャーヘッド化した神学オツムによる論争も同じ。口角泡を飛ばすのは、内面性の空疎さの兆候。(氏は新田次郎氏の子息であり、私は新田氏とは高校は違うが同郷。)

雅子妃、その悲痛なる決意:雅子様の病状の深刻さのレポート。これは予想を超えて深刻なようです。数日前にも指摘しましたが、秋篠宮家のオメデタは限りなく彼女の繊細な神経を傷つけますね。それにしてもマスコミの卑しい批判記事には腹が立つ。ネットで匿名に隠れて誹謗中傷が当たり前になったニッポン。人間はどこまで卑しくなれるのだろう。クリスチャンも例外ではない。

米国vsモンゴル帝国、どっちが強い:米国とモンゴルの類似性を論じた堺屋太一氏の論考。両国は徹底した報復策と物量主義と貨幣の統一によって大帝国を打ち立てるという共通性があるが、モンゴルは膨大な財政赤字とその徳の欠如によって滅びた。果たして米国の行方は?

その他:

堀江貴文、お子様資本主義の破綻
日本の常識44
辛光洙「取調べ捜査官」独占手記

などなど・・・・。760円は安いです(ちょっとCMでした)

懸念

紀子さまが懐妊したのは、まさか避妊の失敗ではないでしょうから、秋篠宮は天皇制のあり方を意識してのことではないかと推測されますね。まして紀子さまも39歳とギリギリの線なわけですから。

で、もしこれが男児だったとすると、いや、そうではくても、雅子さまの立場はますます厳しいものとなってしまうでしょう。彼女はアイデンティティ・クライシス(私っていったい何なの?)による鬱病と推測されますから、ますます追い詰めることになります。下手をすると人前に出られなくなりますね。

カインとアベルに始まった兄弟間の確執はあの兄弟にもそれなりのものがあるようですから、なかなかこれは一筋縄ではいかない事態に立ち入りそうな感じがしております。

フェイス・オフ

ジョン・ウー監督、ジョン・トラボルタ(刑事)、ニコラス・ケイジ(凶悪犯)主演の映画『フェイス・オフ』は、二人が顔を交換すると言う奇想天外な話なのだが、このたびフランスで、飼い犬に顔を食いちぎられた女性が他人の顔を移植する手術を受けたとか!?

驚きました。まさに映画そのもの。しかし顔の筋肉は顔面神経の複雑な支配を受けていますから、その神経を新しい他人の顔の筋肉に植え込むことができるのでしょうか?テレビでは現在のところ表情がないですが、リハビリをするとのこと。

再生医学の分野では、コーンからつくったコラーゲンの土台に細胞を植え込んで、骨とか、皮膚を人工的に合成できるようになっていますが、それに比例していよいよ人間の肉体も単なるモノとみなされていくのでしょう。なんとも複雑なニュースではありました。

神学という学問のレベル

神学によると宇宙は15の主権領域に分かれており、数的領域から始まって、物理的領域、生物的領域、・・・、審美的領域、信仰的領域へと展開するのだそうだ。私たちサイエンティストから見ると、何だか乱暴な意味不明の分類だなというのが実感ですね。数的領域と物理的領域を分ける???これはそもそも「数」を知らない人、また数学と物理の関係を知らない人の発想ですね(笑)

前にカルバンとアルミニウスの議論(決定論と偶然論)が無意味なものであることを指摘しましたが、やはり神学はニュートン以前と言わざるを得ないようです。これではとても自然科学者に対する弁証には成り得ません。もう少し人間の認識の限界や、認識と存在の関係などについて基礎的な勉強をしていただく必要がありましょう。

私たちからすると、神学者に、例えば原子力や医学などを任せることなどはとてもできないわけです。それはとてもコワイことであります。率直に申しまして・・・・。

時代の霊に逆らうこと

時代は英雄を求め、たてまつる器を拝し、強いリーダーを求めている。美しいもの、見栄えのするもの、力のあるもの、影響力のあるもの、言葉の立つもの・・・。時代のアイオーンが私たちに迫ってくる:「お前に何ができるか。この時代の霊に服し、私を拝するように。そうすれば、あなたは繁栄し、富を得、影響力を行使できるであろう」と。主イエスを誘惑したとおりに、語りかける存在がある。しかし孔子ですら言っている:

子曰、巧言令色、鮮矣仁。
(子の曰わく、巧言令色、鮮なし仁。)

先生がいわれた、「ことば上手の顔よしでは、ほとんど無いものだよ、人の徳は。」

見栄えのしないもの、力のないもの、小さなもの、魅力のないもの、弱いもの−それらを顧みてくださる主の真実を求めたい。

One Desire

地上の幕屋に制限されている現在,その制限のゆえにパウロですらうめきをもっていたが,ひとつのことを願っている。それは一度でもいいから真に自己から離れた,セルフレスな礼拝を捧げる経験を得たいと言うこと。

Lord, I'd like to worship you solely for what You are, apart from and denying myself.

落ちたホリエモン

勝ち組負け組みの話をしていたら、この事件です。彼についてはここでも苦言を呈していたが、やられましたね。ちょっと舞い上がり過ぎたようです。私は彼が「人の心は金で買える」と言った時に神の手を感じました。黙示録のバビロンでは、人の魂すら売買対象とされています。人間の尊厳に対する重大な挑発です。

ちなみに再建主義の富井氏は、これは検察のいいがかりであり、ホリエモンをつぶすなと力説していますね。ここに見かけ上似た国家モデルを持っている私との本質的違いが見えます。面白いことです。

巨大なフェイクの時代

われわれは何か巨大なフェイクを見せられているのかも知れません。アメリカの政治・経済もメガチャーチなどの礼拝も同じものを感じます。黙示録のバビロンには二種類があります。商業的バビロンと宗教的バビロン。

共にイエスのご人格とは乖離したものです。イエスはメガチャーチをご自身の栄光と感じておられるでしょうか?言うまでもありませんね。しかし今後多くのクリスチャンが欺かれるでしょう。否、大多数といえるかも知れません。ニッポンキリスト教に現象的な「リバイバル」が起きるすれば、それは間違いなくフェイクです。欺かれない者は幸いです。

欺かれない鍵はフィラルデルフィアの教会に対する主の言葉にあります。

伊豆白浜

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伊豆白浜の冬の空と海
実に鮮やかでした・・・

ニッポンの真実

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特殊合計出生数が最低更新の1.26。
国と地方自治体の借金800兆。
引き篭もり100万。
フリーター400万。
NEET(ニート)80万。
失業者300万。
自殺者3万超。
全世帯の1/5が年収200-300万。
全世帯の1/5が貯蓄ゼロ。
来たる2006年はいかなる年に?