最近の日記

メガチャーチの本質

今晩のNHK『クローズアップ現代』の米国メガチャーチの報告はいかがでしたでしょうか?あるメガチャーチの牧師の言葉:

政治家も勝利したければ、私たちの言うことをきかなくてはならないのです。

がすべてを証言していると感じましたが。イエスの栄光は何処へ?

Congratulation DJ.Jerry

UCLAに留学中のDJ.Jerryがついに卒業!いやあ、快挙です。彼は埼玉大学の物理の出身なのですが、何と西武ライオンズの通訳をして、某予備校を経て、UCLAに。かくしてこの度見事にUCLA卒業となったわけです。帰国後が楽しみですね。

DJ.JerryのLos Angeles Journal

FM三軒茶屋ロサンゼルス支局

キリストとキリスト教

某団体からあのパワー・フォー・リビングのアーサー・S・デモス著『神が示される成功の秘訣』と称するパンフレットが送られてきた。ざっと見ると、経済的に繁栄し、幸福を得る秘訣は神を第一とすることであり、ついてはコレコレをなせと、御言葉を上げつつ説明してある。

うーん、なるほどこれがキリスト教である。お分かりになります?聖書的実行をすれば、あなたは繁栄し、成功し、ハッピーになれますと。対してウォッチマン・ニーは言っています、「神が命じるのであれば、私は地獄にでも行きたい」と。ニーの最後とパワー・フォー・リビングと、どちらが神の栄光だろう?キリスト信仰の究極は「キリストと自己のどちらを選ぶか」であり、キリスト教の本質は「自己を救うために聖書の教えを行う」であります。この冊子に終に出て来ない御言葉は次の御言葉です:

わたしについて来たい者は、自分を捨て、日々、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。自分の魂(Gk)を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのために魂(Gk)を失う者は、それを救うのである。

しかしキリスト教は実によくできている。人の肉を巧妙に刺激し、喜ばせる。しかし神の国ではけっしてキリストと自己(セルフ)は並び得ない。ひとつの国に二人の主人はあり得ないからだ。が、キリスト教はこれを実に巧妙になそうとする。それは神を利用したビジネスであり、実は最も深刻な罪を犯しているのだが、それに気がついていない悲惨さを抱えている。自分は聖書に従っていると言う自己が活き活きと生きている!?かくして本質的にキリスト教は自己欺瞞の構造を抱えている。

前にも書いたが、真の福音、あるいはキリストにとってもっとも巧妙な阻害要因は、実は創○学会でもなく、エホバの証人でもなく、自己の正統性を誇り、正しい教理を守り、自己の努力の上に"何か"を建て上げているキリスト教そのものなのだ。

7月8日分の
ワーシップ
メッセージ

Dr.Lukeの一言映画評と本日の二冊

午前中はいつもどおりプールとサウナ。昼はチネチッタのモーパラにて牛と豚のシャブシャブの食べ放題。ここは時間内であれば、いくらでも肉が食べられるが、歳を取ると一皿で十分。多分値段設定も若者が沢山食べても、われわれの年代の利益で埋めるような形になっているのだろう。

アップロードファイル 32KB映画は『パイレーツ・オブ・カリビアン』。3時間の大作ディズニー映画でして、映像はそれなりに楽しめたが、私はこういったファンタジー系統はダメですね。午前中のプールで体が心地よく疲労していたため、グッスリでした(映画館では実によく眠れるのだ)。

アップロードファイル 4KB一冊目は話題の書を出版する幻冬社の『反転』。いくつもの大事件を上げてきた東京地検敏腕検事が官僚組織から脱サラして弁護士となり、ヤクザや政治家の裏の仕事を引き受け、あの許永中と共に石橋産業手形詐欺事件で実刑判決を受け、堕ちていく記録。幼少期、極貧の中から苦学して、国立大学在学中に司法試験を一発で通り、文字通り故郷に錦を飾った著者がバブルの時代にフツウの感覚を喪失して、ついに犯罪に手を染めるに至る。どうもあのコムスンの会長もそうであったが、貧困からスターダムにのし上がる人々は堕ちると深いようだ。人はそこそこに健やかに育つ必要があるのだ。

アップロードファイル 9KB二冊目は、私の好む岸田秀氏の『靖国問題の精神分析』。社会学も歴史学も人の心が作り上げるものである以上、精神分析的なダイナミズムが働いている。私も高校時代は歴史モノは赤点スレスレだったのだが、精神分析を学んでからは実に面白くなった。これは実はキリスト教界などはまさにその典型でして、神学論争を始めとする諸々の問題は霊的なものと言うよりは、ほとんどが精神病理レベルのもの。牧師の大々的な人格テストを試みたいと前から言って来ているが、これが実現したらかなりスゴイ結果を導けるものとヒソカに期待しているのだ。しかし何でも分析してしまうため、現在の日本キリスト教ではまず嫌われ者となるわけ。あなたは高価で尊い、何でも許して愛しての「砂糖まぶし福音」と分析は相容れないのだ。それにしてもキリスト教徒になったとたんに、愛に満ち、品行方正な素晴らしい御仁と化す現在の教界にはかなりの不気味なものを覚えている次第。作っていませんかねぇ・・・。

ローカルチャーチの倒錯的自己撞着現象

最近のLCでは内部からの問題指摘が活発となり、様々な事実がサイトなどで公表されるに至っている(→情報サイトのリンク参照)。私も知らないイロイロな事実が隠蔽されている事に驚きを隠し得ない。

そして興味深い点は、リーによると、自分は各時代に神がただひとりだけ立てた真理の回復のための器であり、神のThe Oracleであり、自分を通して神が回復の御業を推進している。自分が語ることは他の誰にも語ることのできない啓示であって、従来のキリスト教会はバビロンであり、私たちはそこから出て地方合一の立場に集められた者たちである・・・(→リーの言葉)。と誇るわけだが、なぜか最近、自らが堕落して死んでいるキリスト教とする人々からの認知を懸命に求めているようだ。

例えば、フラー神学校が認めた、CRI(Christian Research Institute)が認めた、ECPA(Evangelical Christian Publishers Association )に加入した・・・などなど。やれやれ、これで自分が自己撞着を起こしている事に気がついていないとすれば、彼らの病状は重いと言わざるを得ない。あたかも宗教改革当時のルターが当時のカトリックから正統のお墨付きを得るようなものだろう。

フラー神学校に関しては、CTの創始者ダビデ・張氏も教授に着いており、CRIについては創始者のWalter Martin教授とは訴訟の可能性を秘めた対立関係にあったのが、教授亡き後きわめて疑問の持たれる手法でCRIの所長の地位を得たHank HanegraaffがLCを認めたのである。彼はMartin教授時代の所員らを強引に解雇し、彼の娘さん夫妻ともトラブルを起こし(→娘さん夫妻のサイト)、さらには刑事事件的な疑惑までも持たれている人物である(→こちら)。またECPAの加入に際しては、同会に献金をしており、この加入については欧米の専門家が疑義を呈している(→こちら)。ついでに指摘すると、85年に金にモノを言わせて勝訴した裁判のリー側証人J.Gordon Meltonは、何と当初のオウム真理教を擁護していた"カルト専門家"である!サイエントロジーなどが証人としてよく使っている(→こちら)。

面白いのは、これらの動きがCTのダビデ・張とそっくりであることだ(こちらこちら参照)。彼も自分こそは神の真理の回復の業をなしているとし、CTの母体ACM(Apostlos Campus Ministry)は、クリスチャンたちにも"福音"を伝えて、自分たちへと回復しようとするらしい。さらに資金やIT技術の提供によりWEAの北米理事についてるわけだ。構造的にCTとLCはきわめて類似しており、さらに行動的にもそっくりの動きをしている。

かつてリーは「自分のライフスタディを読めば聖書は不要」と豪語したほどに、彼らは聖書を読むのにライフスタディと言うフィルターがかかるわけで、よって彼らの語る事は、リーのオウム返しとなる。行動と思考のパタン(臭い)がリーのものであり、実に興味深い。一方ダビデ張の教え(これが隠されているのだが、一部の脱会者の証言によると)こそが、聖書の真理を解いているとするCTの母体であるACMの教義。うーん、実に似ている。そして最も深刻かつ滑稽な問題は、自己撞着に自分自身が気がついていない点。やたらと難しい事を語っているかと思うと、やっていることが実に幼稚なのだ。言葉と行動の乖離性。これらが彼らの病理であるカプセル化現象の最たる兆候なのだ。

まあ、私の語っていることの真偽を確認されたい方は、LCの集会にとぼけて出てみたらすぐにお分かりになるでしょう。集会所に入ったとたん、プーンと臭ってきますから。「おお、主ぅ〜、イエスよ〜、アーメン、ハレルヤ!(繰り返し)」と。

CTとLC、その後

クリスチャン・トゥデイによる山谷少佐への訴訟の圧力は、少佐が調停を蹴ったことにより、いよいよ提訴かと思われましたが、現在までのところ、どうも不発のようです(→私の診立て)。少佐は現在Blogでの新たな情報提供を控えていますが、着々と興味深い情報が集積されております。

一方、私の関係しているローカルチャーチについては、久ぶりにかの場所を覗いたところ、懸命にフラー神学校によって正統だと認められた、と喧伝していますね。ちなみにCTのダビデ・張もフラー神学校の教授をしているわけです。ウイットネス・リーは自分の指導下にあるローカルチャーチ以外を、すべて偽りの教会にしてバビロンと断罪し、自分だけが見た回復された真理の"啓示"を誇るわけですが、何ゆえに従来の機関からのお墨付きが必要なのでしょうか?自己矛盾を起こしているのですが、それ自体にも気がつかず、懸命に正統性を主張しているわけです(→参考資料@参考資料A)。

その上、某所で雲さん(ハンドルネーム)が立てた私の告発スレまでも持ち出してきました。これはいずれ誰かがやるだろうと予想していましたが、批判者のクレジットを貶めるための常套手段です。山谷さんもCT側から同様の工作を受けています。実はすでに昨年の段階でこれを持ち出そうとした御仁がいたのですが、何とその時、雲さんご本人がそこに出て下って、私のことを擁護して下さったのです。

これにはいたく感動しましたが、本件で彼らに累が及ぶことは本意ではありませんので、その旨伝えると、彼は「自分の立てたスレがルークさんに不利に用いられることを懸念している、そのような事のないように祈っている」とまで言って下さったのです。前にもちょっと書いたのですが、このことでは本当に主をあがめた次第です。彼の真実さをも今回きちんと証ししておきたいと思います。

もしかするとここにも覗きに来ているローカルチャーチ側の工作員もいらっしゃると思いますが、私はあなたがたのことを主にあって祝福したいと思います。真に真理にあって安息していれば、私が何を語ろうとも、リーの真実を暴こうとも、何ら影響を受けないはずでしょう。工作などする必要もないはずです。ご自分が欺かれていることを知り(それを認めるのは十字架によって真に自己を否む必要があります)、主にあるまことの自由へと立ち返ることができれば幸いです。リーのライフスタディを読んで聖書を知ったと思うのでなく、御霊に頼りつつ自らの頭で考え、御言葉と対峙してください。何よりもウイットネス・リーと言う人物の本性を見抜くことができるように祈ります。

お知らせ

どうにもスパムが多くて対応し切れませんので、またしばらくレス機能を停止致します。

本日の二冊

今日でしばらく木曜日の仕事はなくなった。楽ができます。

アップロードファイル 19KBで、一冊目。『反省』。ご存知鈴木宗男氏と佐藤優氏の逮捕劇の裏側を、本人たちの対話形式で述べたもの。逮捕から5年を経て、すべてを語るという次第。前の鈴木宗男氏の闇の権力執行者と合わせて、読んでみると面白そう。外務省の闇は相当に深そうではある。(しかしこのお二人、何とも人相がよろしくないなあ・・・)

アップロードファイル 10KB二冊目は『スーパーコンピューターを20万円で創る』−天文学の計算のために、たった20万円で2億フロップのスーパーコンピューターを作ってしまった東大の大学院生の記録ドキュメンタリー。パイプライン方式の専用コンピューターであるが、素人の彼らがゼロから作り上げたとのこと。天文学ではニュートン力学に従って初期条件さえ与えれば、後は解が一意に決まるわけだが、実は3体以上の多体問題は解析的には解けない。銀河系は何百億の星星の相互作用でなるわけだが、それをシミュレーションすると言うわけ。現在地球シミュレーターと言う汎用スーパーコンピューターがあるが、それは何百億もする。それに匹敵する性能をたった20万円で実現・・・。迫真の筆致でつい引き込まれてアッという間に読了。いやあ、世の中には実に頭の良い人々がいるものだ。

しかし、いつも思うのだが、自然科学系の書物のクリアさと明快さに比して、社会科学系のドロドロのワケわかめの様相はまったく対照的だ。私も歳を取って、ようやく理系バカを卒業でき、それなりに社会科学系も楽しめるようになったが、人間の作為が入るほどに「美しさ」は消失する(→論理と美しい情緒)。

さらにこれが神学とかになると、もうまったく相手にする気も失せるわけで・・・。御言葉は美しいが、神学はご遠慮したいという次第。創造主なる神を相手にしている神学が最も人間臭い、と言うよりは、神学者の精神病理の反映であることは実に皮肉と言えるだろう。この面からは私も大いに関心が湧くのだが・・・。

なぜなら、神について知りうる事柄は、彼らにも明らかだからです。神がそれを示されたのです。世界が造られたときから、目に見えない神の性質、つまり神の永遠の力と神性は被造物に現れており、これを通して神を知ることができます。

しかし、早寝早起きモードに馴れると、体調が実に快調だ♪

やつれた安倍氏

久間問題での彼、髪の毛がほつれて、襟もややヨレヨレと、テレビキャスターに指摘されていた。「改革、改革」の掛け声がやや空回り。ちなみに私自身も、ビデオを花粉症の時期に収録したため、涙目でかなりヨレヨレなのであります。安倍さんもまことにお気の毒と言えるが、参院選までもつかな(→以前の私の予想)。

早寝早起きにシフトしてから、体調はきわめて快調なのですが、どうもプールの水が耳に入り、耳管(耳と鼻を結ぶ管、気圧調整をする)が詰まってしまった模様。常時水の中に潜っている状態で、耳がツーン、頭がボーっとして、何とも気持ち悪い。午後、さぼっていた耳鼻科通いを再開せねば、と。まことの健康とは臓器や器官の存在が意識されないことなのです。

温泉が決定

8月は毎年2回ほど夏休みを取っている。私はそもそもニッポンキリスト教の所謂牧師でもなければ、キリスト教ビジネスに携わる者でもないし、日曜日に必ず礼拝出席をすべしなどとも考えていない。と言うわけで、8月12日と19日は私によるセレブレーションはありません。

11日は田舎で恒例の中学の同級会。かつて心をときめかせた子(現在おばさん)にも会えるわけで、これは一つの夏の楽しみ。同級会からカラオケの2次会、そして3次会まで、解散は夜2時ごろか。で、いつもは翌日また有志が集まって昼飯(うなぎ屋で)と言うわけですが、今年は12日が温泉に。

アップロードファイル 9KB1泊目は大町温泉は「松延」。黒部ダムやアルペンルートを観て来ようかと。

2泊目は山を越え、富山宇奈月温泉は「延楽」。黒部渓谷を裏から見ることになるのかな?

と言うわけで、鼻先にニンジンをぶら下げて、あと1ヶ月、ムチを入れているわけです。

去勢された国の様相

ニッポンは対米関係において、政治的去勢、軍事的去勢、経済的去勢を受けていると前から指摘しているが、その忸怩たる葛藤が、防衛大臣の口から出てしまった。原爆は仕方ないと。しかしそれを諌めた安倍氏も「アメリカに謝罪を求めるのではなく、今後の核拡散を防止する事が大切だ」と逃げているではないか。もはやニッポンは主権国たり得ないのである。

 * * *

一方で中国が問題を次々に起こしているが、レアメタルを巡って、中国が戦略を強化しているらしい。対するニッポンはまったく無策状態。価格が3倍にも高騰している背景には、中国の投機筋の暗躍があるとのこと。やはりこの国は目覚めさせると世界にあらゆる領域のバランスを崩してしまうのだ。モラルもまったく欠如したままに・・・。

 * * *

長女の小学校時代の同級生がネット上にて自殺を予告して、そのまま昨晩自殺してしまったとのこと。彼は某都市に在住のため、友達が親御さんに報告したらしいが、間に合わなかったとのこと。長女もつい最近同級会で親しく話をしたらしく、ややショックを受けている。居場所がないと訴えていたようだが、ご両親のお気持ちがつらい。自殺者数15年連続3万人を継続するが、この自殺率は先進国でNo.1。HIV感染者増加率も先進国でNo.1。もはやあらゆる面で去勢された国なのかも知れない。

ホムンクルスは何処に?

出勤途上、Penny女史を成田まで送る。英国のグラスゴーでテロリストによる爆破事件があったことを伝えると、空港の警備強化を予想して、WOOPSと。英国では現在、モスレムと英国社会の鬩ぎ合いが激化しているとか。私もかつてブリテン島を一周した時、レンタカーをロンドンのエッジウェアストリートで借り出したのだが、この通りの店はほとんどがモスレムだった。

アップロードファイル 13KB昨日のテレビでの映画。あの謙さんの『明日の記憶』。若年性AD(アルツハイマー)で人格が崩壊する恐怖に直面する50代のサラリーマンとその家族を巡るドラマ。これはかなり身につまされました。何しろ短期記憶がメッキリ・・・。とにかく忘れないように記録しておかなくてはならない。昔はメモなどはほとんど不要だったのだが。

痴呆(認知症)には大きく分けて、ADとVaD(脳血管性痴呆)があるが(最近レビ小体痴呆も注目されているが)、ADはニューロンが繊維化し、脱落することによって、脳が萎縮して起きる。アルミニウムが関係しているとかも言われていたが、原因と治療はほとんど不明。脳の萎縮で人格が変化するのだから、脳こそが「私」の実体とも結論できる。しかし逆は必ずしも真ではなく、脳の変性が見られずとも人格が壊れている人はいくらでもいる。「私」が大脳を用いていることは明らかであるが、「私」の実体が脳ではあるとは言えない。

最近テレビでよく見るクオリアの追求者茂木健一郎氏(彼は東大の物理を出て、同法学部を出て、また物理の大学院を出たと言う異色の人物。けっこうオタクと見えるが、問題意識はかなり重なっている)もこのあたりについて、『脳内現象』で書いているが、彼は脳内現象のすべてを見渡している「小さな神の視点」を導入する必要性を訴えている。昔から、脳の中にいる小人(ホムンクルス)の問題が論じられたが(まあ、マジンガーZに乗って操縦する兜甲児みたいなものだ)、それは無限後退性(兜甲児は誰が操縦しているわけ・・・?)のジレンマに陥るために、サイエンスからは拒絶されてきた。

しかし彼はあえてこれを復活させようとしている。確かに主観的経験的には、頭の中で前後右左と活発に動いている「私」の存在を感知することができるわけで、ホムンクルスが「私」の実体とも言えなくもない。でもADで脳は変性したとして、果たしてホムンクルスは一体どこに行ってしまうのだろうか。かくして死以外にも「私」が消失することがあり得るわけで、これは確かに恐怖であろう。コンタクトレンズを装着しつつ、本を読むときには+ジオプトリの眼鏡をかけざるを得ない私としては、実に、実に、身に迫る次第。

Dr.Lukeの一言映画評

またいつものパターンの土曜日が戻った。最近は朝5時前には目が覚めるが、今日はそのまま7時まで。早寝早起きのお陰で体調はすこぶる快調。で、ついに注文してしまいました、今話題のビリーズ・ブートキャンプ。午前中のプールとサウナ、午後の筋トレだけだと有酸素運動がやはり少ないというわけで・・・。

アップロードファイル 12KB午後は映画。またフランス風ラーメンでランチ。この店はかなりイケル。はまってしまったかも知れない。映画は世界一運の悪い男ジョン・マクレーンの『ダイハード4.0』。シリーズを重ねるごとにジョンが情けない刑事から、貫禄のあるかなりのマッチョ・デカに成長しているのだ。しかもセッティングが大掛かりになり、今回はサイバーテロ組織との対決(そう言えば山谷少佐もCT高柳社長によってサイバーテロリストとされていましたね。笑)。

一見サンドラ・ブロックの『インターネット』を彷彿とするが、実際問題としてこんなことが起きたら国家機能は麻痺する。ラップトップで国家レベルのネットに入り込む事ができるのかどうかはハッカーならぬ私には理解できないが、現実的な怖さを覚えた。しかし車でヘリを落としたり、トレーラートラックと戦闘機の対決とか、確かにハードコアだ。頭を空っぽにして映像とスリルを楽しみたい人にはお薦め。しかし映画館は何故か落ち着くのだ(→騙される楽しみ)。

(陰の声:実際のところ、サイバーテロリストよりも、鈴木宗男氏の描く「闇の権力執行者」の方がはるかに怖い。)

で、またノラ・ジョーンズのCDを購入し、帰宅。少々の筋トレをした後、風呂から上がり、キンキンに冷えたビールでホッと抜いているところ。しかしついに6月が終わり。2007年も半分が過ぎた・・・。