No.36の記事

貢君ニッポン

結局ニッポンはイラク復興に1500億円を拠出するようだ。これはEUなどの3倍もありダントツ。一応円借款の形にするらしいが、まだまだ貢君状態は解消されない。私の知り合いのアメリカ研究者によると、ニッポンの政治家がアメリカに招かれると、ほとんど直立不動状態となるそうだ。近々ブッシュも来日するらしい。あの貧相な表情は何とかならないものか。

アメリカが散々壊したあげく、日本の金をつぎ込んで、復興するという構図。さてさて、この金の流れはどこに注ぎ込んでいるのだろうか?答えは明らかであるが、ある有名な金融ジャーナリストですら、その真実(シカケ)を本に書くことができなかったほどである。書いたらまず、ケネディの時のギャリソン地方検事のように、妄想病者扱いされ、人格攻撃によりクレジットを落とされ、ほとんど社会的に抹殺される。

「JapanはATMではない」など、つい口をついて出る言葉にアメリカの無神経さと横暴さの本質がある。この無神経さと横暴さもどこにルーツがあるのだろう?答えは明白。結局日本は主権国家ではないのである(否、させてもらえない)。政治も教界も。お墨付きをアメリカから得なくてはならない始末。このような中でイラクにほとんど丸腰で派遣される自衛隊員とその家族が気の毒である。必ず死者が出ることであろう。

一方であの藤井氏はやはり解任無効の行政訴訟に出るようだ。さらに名誉毀損まで。やれやれ、このような人物が巣くってきた日本の官界の腐敗もそろそろ限度であろう。猪瀬氏が「納豆のようだ」と言っていたが、ホントいい加減にしてほしい。「人は歳を食ったからと言って賢くなるわけではない」と、ヨブ記でもエリフが喝破しているが、まさにそのとおり。この粘りを対アメリカで発揮してくれればよいものを。

ちなみに『文藝春秋』の今月号に鈴木宗男氏のインタビュー記事が出ていたが、彼もある面でやんごとなき外務省の"犠牲者"のようだ。一介の叩き上げのガサツな政治家が、東大出のスマートなエリート官僚に体よくはめられた部分もあるらしい。家族のことを語ると涙でボロボロになる宗男氏に少々感情移入してしまった次第。ミニ田中角栄的色彩もあったが、残念ながら今度の選挙は厳しいだろう。

かくしてニッポン丸は完全に"ある筋"によってはめられている。ヤコブ・モルガンという人物が10年ほど前にUG系の一連の本を書いていたが、そのシナリオが驚くほどに実現している。かつてはUG系、トンデモ系とされていた内容が、ここへきて急速に表に出てきている。歴史は偶然の産物ではない。必ずシカケがある。しかし、自己顕示欲は霊的闇の勢力のひとつの特徴であるから、つい自分を表してしまうのであろう。よくよく目を覚ますべき時代である。