No.748の記事

ココはドコだ?−時代の断絶−

精神保健学の講義で、「アバタもエクボ」と言ったところ、突如「センセ〜、アバタって何ですかぁ〜」と黄色い声。小生、一瞬、「エっ!?」。「君、聞いたことないの?」、「ウン、初めて聞いたぁ〜」。小生内心で、ややショックを受けつつ、「松井の顔だよ・・・」。

で、意味を説明して、講義を続け、今度は「坊主憎けれりゃ、袈裟までも」と言うと、再び、「センセ〜、ケサってナ〜ニ〜」。小生内心で「もうダメだ・・・」(汗)。
(家で大学3年の娘にたずねると、彼女もふたつとも知らないとか・・・、やれやれ灯台下暗し・・・)

そして講義が終わると、女子学生が数人、「センセ〜、シャメとってぇ〜」。小生「シャメって何のこと?」。「やだぁ〜、シャメ知らないのぉ〜」。シャメとは携帯の写メールのことでした。

で、「センセ〜、ピースして」と言われ、一緒にカシャっ。するとその映像を見た彼女たち、「かわいぃ〜!」。小生「エっ?」。一瞬、何のことか意味不明。言葉も出ませんでした。

さらに、帰りに駐車場に向かっていると、芝生の上の10名ほどの男女の学生から、「あ〜、カラサワセンセ〜だ、センセ〜、あそぼ〜、ダルマさん転んだしようよぉ〜」。小生、笑顔で手を振りつつ、内心で、「僕は保母さんだったけ?」。

退官した東大名誉教授の先生方で悩む人が多いのです。彼らには悪意はないし、ただひたすら無邪気なんですが、大学の教授だなんてプライドを持っていたらやっていけないのですね。私の義兄と同じく、患者さんに革張りの椅子を用意するくらいでないとね。

しかしやっぱり休日無しは疲れるぅ・・・。

Commented by まひるパパ 2005年05月21日(土)23:17

私も縁あって、某私大の非常勤講師になりましたが、専門用語ならまだしも当用漢字一つ、ロクに読めないお坊ちゃま・お嬢ちゃまのに講義してみて、これから先が思いやられ・・・看護学校生はもっと真剣さがありますよ。宿題に「有吉佐和子の『恍惚の人』を一冊読んで・・・」と話したら、皆目が点状態・・・ドッとため息、はぁ〜〜〜^