最近の日記

韓国の状況

私たちと月に一度パン裂きを共にしている韓国の天声教会は、元々韓国の長老教会の張牧師が設立されたものだそうだ。私が昔2年ほどいた寿町のカナン教会も、実は韓国の天声教会から遣わされた徐牧師が開いたのだった。

私は意図せざる形で2001年春にそこを離れざるを得なかったが、昨年、いろいろな事情があり韓国の兄弟姉妹たちも出て来られた。そこで私に牧師をして欲しいとの要請があったのだが、何しろ私はニッポンキリスト教的には真っ赤な偽牧師ゆえ、また韓国語もできないゆえに、これまでずっと固辞しているわけ。

今回、その天声教会の主任牧師の張氏が見えているので、夕食の会食会と相成った次第。

で、早速、今般話題のクリスチョン・トゥデイについて尋ねると、なんと、そんな新聞はまったく知らないとのこと。張氏は正式な韓国の長老教会の教職だから、韓国の重要な業界新聞は皆購読しているが、CTは初耳だとか。ところがCTは自称韓国で一番購読数の多い新聞であると喧伝するわけだが、一体どうなっているのか知らん(笑)。ダビデ張などももちろん知らないし、そもそも最近の韓国では異端が普通の顔をして一般の教会に侵入する手法が頻繁に取られているとのこと。と言うわけで、ますますクリスチョン・トゥデイって何なの、と疑惑が膨らむ次第。

その張師も私と同じような危惧を、現在のキリスト教界に対していだいているとのこと。人に媚びる、人を気持ちよくするヒューマニズムの"福音"が溢れ、魂と霊を切り裂く十字架がない。牧師は教理は知っていても、御言葉そのものを知らないし、ましてその力を自らが経験していない。格好だけの説教に明け暮れ、動機は自分の教会をデカクすること、つまりはキリスト教商売。アメリカあたりの流行を追っかけ、聖会だの、何とかドリヴンだの群がる連中が多いが、これは韓国でも同じだとのこと。

対して彼は単純に御言葉を語り、御言葉をまくことを淡々と繰り返す必要を訴えていた。後は御言葉がそのいのちの力によって人を変え、建て上げていく。よって、いわゆる牧会と称するコントロールなどはまったく不要なのだ。

さらに社会も、現在の韓国は出生率は日本よりも悪く、年金問題も深刻。アメリカ式の自由主義が放縦と取り替えられ、国をまとめる背骨も消失しつつあるとのこと。また北朝鮮の状況が微妙になってきているが、いずれなされるであろう統一へ向かっての準備が着々となされているとのこと。しかし具体的なことは一切表には出せない。なぜなら北はそれを挑発ととらえ、政治的プロパガンダに利用するからだ。現在ジョンイルさまの状態が悪いらしいから、統一は予定よりも早まるかも知れないとのこと。彼らとしては後継者のことは一切考えていないらしい。でも、実際に統一がなされたら、現在の韓国はドイツのように耐えられるかどうか、とも。

・・・といったことを話し合って、韓国の本場の焼肉をご馳走になった次第。いやあ、実に美味いが、かなり辛くて、今胃が焼けている・・・。

くーるびず

わが大学でもついに導入された、クールビズ。エアコンを高めに設定することによって、けっこうなエネルギーの節約になり、CO2排気量も減るらしい。しかしだ、世界の22%のCO2を排出するアメリカと18%の中国を何とかしない限り、どうしようもないのだが。

ちなみに来日中のPenny女史が、お台場の観覧車に"COOL BIZ”とあったのを見て、"Oh, Cool B Twelve?"と読んでいたのが面白かった。"IZ"が"12"に見えたわけだ。私はついボーイング29(B29)を連想してしまったが・・・。要するにジャパリッシュ。暑い夜の笑い話でした。

(しかし、こんなマイナーなBlogにもスパム投稿が入って困っています・・・。何の意味があるのだろうか?)

小説のような・・・

女子学生がまたひとりたずねて来た。最初はためらっていて、話がすーっと出ないのだが、何気に探りの突っ込みを入れてそれがうまくフィットすると、率直に話してくれる。・・・うーん、と呻いてしまうほどに、小説みたいな話である。心の中に抱えて来たものを降ろすと、表情が変わるのが分かる。私的には、よくここまで頑張ったんだね、と慰めることしかできないが、主の御手が働くことを祈る。

倒錯が倒錯でなくなる日

ドクターKさんの「みことばざんまい」に驚愕の世界の記事があった。驚きますね。

でも、このような倒錯が倒錯と感じられるうちはまだイイ。最も深刻なのは病識を喪失し、倒錯と感じられなくなる状況である。ドクターKさんも、パーパス・ドリヴンだの、パワー・フォー・リビングなどの"おかしさ"を指摘されているが、少なくともこれらについて疑義を呈しているのは、私たちくらいであろうか。ニッポンキリスト教一般には歓呼の礼をもって迎えられている。

おかしいと感じなくなること―これがもっとも重篤なのだ。キルケゴールでないが、"死に至る病"はクリスチャンと呼ばれる人々が、リバイバル音頭のバブル踊りで霊的不感症となる中で、着々とこの業界を犯している。

アイドルを生む社会とは

朝鮮総連の件では東京地裁が627億の返還判決。対して元公安調査庁長官は「守ってやるべきだ、と私の心の琴線に触れた」、一方の元日弁連会長は「敵であった元長官が理解してくれて心強いと思った」とのこと。うーん、ワケが分かりません。このオッサンたち、何をコソコソしているのだろうか?

と言うわけで世の中の悪事は密(ヒソカ)に行われるわけですが、見かけ上密であったほうがよい業界もあります。帰宅途上の車の中で観た「クローズアップ現代」で、あのZARDの坂井泉水氏の特集。何と驚いた事に90年代のアーチストで、シングルの売り上げが、安室奈美恵やドリカムを抜いて1970万枚のNo.1だとか!?結構な歳のオッサンが涙を流している光景があったが、いやあ、私はまったく知りませんでした。もっとも私の青春は山口百恵の引退と共に終わっておりまして、その後は音楽は消耗品でしたから。

で、講義でもちょうどアイドルが作られる病理について説明したのだが、その題材にネットで調べた坂井氏を用いていた。一つは時代のニーズがあること。つまり欲求不満とか不安を抱えた大衆の存在。二つ目に、大衆の欲求を投影されるべき、ある意味で無色無臭のキャンバス的存在である事。坂井氏はほとんど表に出ずに、その神秘性が各人のイメージを膨らませ、個々の欲求の投影スクリーンとしての条件を満たした。加えて、ある種のセックスアピールがあること。坂井氏は40歳と言う年齢にも関わらず、声も容姿も少女のような可憐さを持っていた。かくして大衆はアイドルと自分を同一視してアイドルの活躍により代償満足を得るのだ。・・・と言ったことを講義では説いたが、NHKではさらに、坂井氏を不安な先の見えない"時代の伴走者"であったと指摘していた。坂井氏はもしかすると意図せざるしてアイドルにされたのかもしれない。

つまりアイドルが出現する時代とは、大衆が抑圧され、不安と恐れが満ちている時代なのだ。古くはヒトラーを生んだのは、第一次大戦後の賠償金支払いで、年に1,000%のハイパーインフレを経験してたドイツであった。ケネディもベトナム戦争でゴチャゴチャ荒れていた60年代後半の米国で生まれた。小泉氏も90年代の日本ではこれまでにないアイドル性を持ったキャラだったわけで、大衆はその幻想的な期待を彼に託して、結局は裏切られることになる。

ところがその後を継いだ安倍氏は、何しろ私と同世代の谷間世代。これといった特徴もなければ、主張もないし、腕力もカリスマ性もない。きわめて影の薄い世代なのだ。しかし見かけだけはリーダーシップを取らないとと言うわけで、国会会期に対して無理な法案を羅列して、強行採決のオンパレード。どうも彼の淡いアイデンティティを、これらによって何とか確保してやろうと言う魂胆が見えてしまう。ここまで来ると、彼を見ていて、ややハラハラしてきた次第。神経が持つのかな、と。

ひるがえってキリスト教界では、この夏再びベニー・ヒンが来日するらしいが、まあ、ニッポンキリスト教もこういったアイドルの周囲に群がる人々が多いわけで、これは裏返せば、彼らの不安と恐れを証明しているに過ぎない。「リバイバル音頭」を叫ぶ人々を見ていると、ある種の悲壮感を覚えて、安倍さんが強行採決で自分を際立たせようとしてる様とまったく重なって見えるのだが、これは私の目が曇っているからだろうか?彼らや安倍さんが叫べば叫ぶほど、その内実の空虚さだけが明らかになってくるのだが・・・。ベニー・ヒンやチョウ・ヨンギに倣いたい牧師もいるそうだが、何とも虚しい限り。

そして何よりも、アイドルの最期は、尾崎豊にしても、坂井泉水にしても、あまり健やかなものではないことは覚悟したほうが良いでしょうね、これらのセンセイたちは。何故ならそれは神の立場に自らを置くことだからだ。真に神を畏れ、神で満たされるならば、アイドルなどは不要。自らもそういった露出場面からは身を引きたくなるもの。下で紹介されたJ.N.ダービーなどは写真がほとんど残っていないほどに露出を避けたのだ。アイドルとは人間による人間のための究極の自作自演であり、自分の髪を引っ張って空を飛ぼうとするようなもの。

かくして人間からの良き評価は神の悪評であり、逆もまた言える。前にも書いたが、げに不可解にして、恐ろしきは、ニ・ン・ゲ・ン。

二枚舌の米国と去勢されし日本

昨日の「サンデープロジェクト」によると、現在アメリカがイランの核開発に因縁をつけ、最悪の場合、イラン攻撃をする可能性もあるわけだが、そもそもイランに原子炉を提供したのは米国だったそうだ。70年代にイランからの留学生をMITが引き受け、ノウハウを教育し、しかも原子炉も提供したようだ。当時はイランはアメリカ側から見て、仕える存在だったわけ。その中心に何とチェイニーがいたと!?

ところがその後ホメイニ師が台頭し、核はイスラムに反するとして、核の研究を凍結。留学生もイランを離れ、ほとんどがアメリカに移住。そしてイランイラク戦争、湾岸戦争、イラク進攻を経て現在にいたるわけだ。そもそもイラクのフセインを育てたのはアメリカであり、さらにアルカイダを育てたのもアメリカ。この大国の二枚舌は、今回の北朝鮮のバンコ・デルタ・アジアの凍結解除の密約と送金にFRBが絡むことでいかんなく発揮されている。

そのアメリカに政治的・軍事的・経済的に去勢されたわがニッポンでは、公安の長官が朝鮮総連のビルを担保に数十億の借り入れをしたことが発覚。さらには現役公安の職員が朝鮮総連に便宜を図っている疑惑も浮上。自衛隊からの機密情報の流出は当たり前になったが、公安よ、おまえもか、と言いたいわけだ。

この去勢された国は主権国家たりえず、二枚舌の大国にペコペコするのみ。何とも情けない国に成り下がったものだが、やはり一度ポシャル必要があるのでしょう。わが国のカプセル化され、アメリカ発の"預言者"だの"使徒"だのにおめでたくものせられて"リバイバル音頭"を踊るニッポンキリスト教界と共に・・・。

本日のメッセージ

TOWSの要点を2時間でまとめていただきました。題して「契約の子孫」と「預言者の子孫」です。神のすべての約束と契約はキリストにあってアーメンとされました。キリストは神のアーメンであり、この方のいのちとなされた事がすべて私たちのものであることを見るとき、私たちは自分がどのような存在であるかを知ることができます。

TWOSは聖書のパースペクティヴを得る事ができるコースです。そして同時に神から直接に語っていただける訓練をも得ることができます。神と私たちの間にいわゆる預言者などは不要です。今日自称預言者や使徒には十分すぎるほどに注意を払うべき時代です。

 なぜなら聖書は『それらの日の後、わたしが/イスラエルの家と結ぶ契約はこれである』と、/主は言われる。『すなわち、わたしの律法を彼らの思いに置き、/彼らの心にそれを書きつけよう。わたしは彼らの神となり、/彼らはわたしの民となる。
 彼らはそれぞれ自分の同胞に、/それぞれ自分の兄弟に、/「主を知れ」と言って教える必要はなくなる小さな者から大きな者に至るまで/彼らはすべて、わたしを知るようになり、
 わたしは、彼らの不義を赦し、/もはや彼らの罪を思い出しはしないからである。』」
 神は「新しいもの」と言われることによって、最初の契約は古びてしまったと宣言されたのです。年を経て古びたものは、間もなく消えうせます。

と語っているからです。王なる方、祭司なる方、そして預言者なる方が私たちのうちにおられるのです。今日特別の"油注ぎの器"が必要でしょうか?もちろん不要です。

明日のお知らせ

まず今週の主日のフェローシップの光景のビデオ映像です。

明日はThe Way of The Spiritのカンファレンスです。Pennyさんにリードしてもらいます。現在日本の各地で学びをしておられる方々のために、いつもどおりネットでもお聴きいただけるようにします。

<脱宗教>、<脱いわゆるキリスト教儀式>を英国のノーウィッチでは実行しています。何しろ日曜日のいわゆる礼拝をしていませんから。礼拝に出席するしないはクリスチャンの歩みにとって本質ではありません。まあ、牧師の懐具合には影響するでしょうが(笑)。

主イエスはこう言われました:

婦人よ、わたしを信じなさい。あなたがたが、この山でもエルサレムでもない所で、父を礼拝する時が来る。・・・しかし、まことの礼拝をする者たちが、霊と真理をもって父を礼拝する時が来る。今がその時である。なぜなら、父はこのように礼拝する者を求めておられるからだ。神は霊である。だから、神を礼拝する者は、霊と真理をもって礼拝しなければならない。

礼拝の場とは、私たちの至聖所である霊なのです!ここで親しく主イエスとお会いし、甘い交わりを持つ事ができるのが、新約のクリスチャンの特権です。Mr.Sugarが言われるとおりです。

Dr.Lukeの一言映画評

最近やや疲れが溜まっているため、昨晩は10時に就寝。お陰で本日は体調がスッキリ。この歳になると12時を超えると実につらいものがある。福島の山小屋のMr.Sugarは7時か8時には就寝、3時か4時に起床だそうだ!うーん、憧れる!で、来週はお邪魔する予定。

午前中はいつもどおり『ぶらり途中下車の旅』を観た後、プールとサウナ。前は近間なのに車だったが、最近は歩いている。この時期、三ッ池公園の緑が濃く、実に気持ちがイイ。

アップロードファイル 26KB午後は映画。映画館の席に座ると、何とも言えずくつろぐのだ。つまり他に何もできなくなるため。逆説ではあるが、人はある意味で拘束される方が解放されるもの。作品は『ゾディアック』。69年全米を震撼させた猟奇的殺人事件。奇妙な暗号による犯行声明が有名。日本の酒鬼薔薇聖人事件でも本件がモチーフになったと言われている。警察も迷宮入りと匙を投げるも、新聞記者と風刺漫画家があくまでも追及する。かくして真犯人を追い詰めるが・・・。後はご覧下さい(ネタばらしするなとの声がありますので・・・汗)。

あのニクソンのウォーターゲート事件も二人の新聞記者が真実を追って、その全貌を暴いた。ケネディ暗殺事件でも地方検事のギャリソンが真実を追った。その途中、彼らは定石どおりそのクレジットを貶められ、社会的に抹殺される事もあった。これが告発者の運命である。日本でも田中角栄事件でも立花隆氏はその真実を暴く事において、命をかける決意をしたのだった。実際ケネディ事件でも、田中事件でも証人が何人も死んでいる。まあ、ローカルチャーチやクリスチャントゥデイでは命までは狙われないとは思うが・・・。

帰宅後、バルコニーで日光浴と筋トレ。胸と大腿と上腕を。筋肉がパンパンに張って風呂にザブンと入ると、これが実にサイコウ。で、今風呂上りのビールでホッと抜いているところ。夏の温泉は何処にしようかとツラツラと考えながら・・・。

う〜ん、怖いですね

エホバの証人の教会が放火されたが、信者の女性の犯行と判明(→記事)。夫が破門された事に対する逆恨みによる犯行。怖いですね。多分、自己愛性人格障害や妄想傾向を持っている人でしょうが、こういった病気の入ったとの関わりでは、リスクを必ず負います。アメリカあたりでは精神科医師やカウンセラーでも、クライエントから虐待されたとかで訴えられる事もあります。私もニッポンキリスト教との関わりを得てからと言うもの、静謐な生活がかなり乱されております(汗)。嗚呼、早いところ山に篭りたいものだ・・・。

深い裏がある・・・?

朝鮮総連のビルの処遇を巡って、元公安調査庁長官だの、元日弁連会長だのが、裏で何かをしているらしい(→記事)。公安と言えば、日本社会の安定に寄与すべき最も根幹の組織だが、それが何ゆえ朝鮮総連の便宜を図るわけ?これは下手すれば、立派な国家背任にもなりかねないのではなかろうか?かく言う私もかつて8年越しの裁判で、長銀だの、三菱信託銀行だの、日商岩井だのにデモをかけたとき、ちゃんと公安の監視下に置かれたのだ。彼らは密にカメラで狙っているわけ。

一方ではアメリカ政府が北朝鮮のバンコ・デルタ・アジアの凍結解除を密約していたばかりか、ロシアへの送金に際しても米連邦準備銀行が協力しているとか!?何じゃ、これは!?金さんも体が悪いとか、もう死んでいるとか言われているようだが、どうも解せない動きが日米でなされている・・・。

で、わが国では年金問題ですったもんだしているが、テレビに映る安倍氏の表情がどんどん冴えなくなっているのが気になる。松岡さんの亡霊に憑かれているような・・・。前に安倍氏は参院選まで持つかどうか、危ないと予測したが、支持率低下も著しく、起死回生の策もないようで、どうも私の予測どおりになりそうな気がしてきた。やはり福田さんあたりにやらせればよかったのだ。目先の人気を追うと結局は失うのだ。

さらに近間では、クリスチャン・トゥデイの創始者ダビデ張氏の前歴について、同紙の高柳社長らは、張氏は過去において一切統一協会の信仰を持ったことがないと主張しているのだが、何と張氏は統一協会機関紙『統一信仰』の記事にされているのだ。その訳文を山谷少佐が紹介しているので、こちらでもリンクを張っておきましょう(→記事)。高柳氏はこの記事は統一協会側の工作であり、張氏を貶めるために仕掛けられたものであるとすら言っているのだ。30年後を見越しての、なるほど立派な工作ではある(笑)。

コムスン社訓-ありがたくもかしこくも-

アップロードファイル 15KB本日は無事講義は終了。後ひとつ会議が入っているが、一応また1週間が終わった。で、ちょっとコムスンの折口会長がキリスト教徒とのことで、関心を持って、グッドウイルのサイトを見ていたら、これが実にイイことを書いているので、紹介しておこう(→グッドウイル・サイト)。

ちなみに現在こう着状態にあるクリスチャン・トゥデイの社訓は「しかりはしかり、否は否とせよ」なのだが、どちらもどうも社訓を自ら裏切っているような・・・汗。たぶん彼ら自身は分かっていないのだろう。病識の欠如は如何ともし難いものではある。

しかしこれで福祉現場がますます厳しくなることだけは避けて欲しいものだ。

本日の一冊

の前に、週刊文春によると、あのコムスンの会長様は何と、キリスト教徒のようだ。田園調布に90坪の家と、320坪の土地、さらに軽井沢に2500坪の別荘、外車は20数台。それで毎週近くの教会の礼拝に出席されているとか!?いやあ、これみんな介護保険料の上がりなんでしょうね?かつて日本で最初のエイズ患者もキリスト教徒、支援者から数億を借り倒して自己破産した何とか大臣の奥様もカトリック教徒・・・。やれやれ。

(私も結婚した当初1ヶ月だけ、田園調布の豪邸に住んだのだ。本籍も田園調布だったが、その後移してしまった。田園調布に残しておけばよかったかなあ・・・)

アップロードファイル 10KBと言うわけで、本日の一冊は、ここでも何度(こちらこちら)も紹介しているリチャード・ドーキンスの『神は妄想である-宗教との決別-』。TIME誌での論争も紹介したが、彼はあらゆる面から徹底的に神の不在を証明しようと試みる。

実は私もキリスト教は大嫌いであるし、キリスト教徒はけっこうビョウキが入っている、と前から何度も指摘しているので、ドーキンスの論にはかなりアーメンなのだ(無神論の論証に対して、「アーメン」は不適か・・・?)。独善的キリスト教の異常さはまったくドーキンスの指摘するとおり。これが現代社会の病理のルーツであると言う。

確かに創造科学などの狂信者や、人工中絶を行う医師を殺す原理主義者、さらにテレビで金を巻き上げるテレンヴァンジェリトを見ていると、ドーキンスがこれほどにムキになる理由も理解できる。科学と神が切り離されている現代では、創造科学などはまともな科学者は相手にしないだろう。またドーキンスが好きなジョン・レノンの『イマジン』の世界のように、宗教がなければどれほど地球上は平穏になるだろうか?かくして私も脱宗教には大いに賛成であり、現代のキリスト教などはいっそのこと消滅した方がよいとすら考えている。

BUT、私と彼との違いはひとつ―神はいます。すべての根源である、ありてある方は、まさにいます方。極私的にはキリスト教などは消滅しても一向構わない。日本が1%の壁を越えるか超えないかなどはどうでもよい。無意味なキリスト教徒を増やしたところで、問題が次々に出現するだけだ。また狂気の入った神学などが滅び去ることもまったく問題ではない。ありてある方は、私たちが何をしようとしまいと、ある方だから。

昨日書いたとおり、神学は護教論と論争論に分かれるそうだが、別に護する必要もないし、論争する必要もない。私たちに必要なのは神学でもなければ、キリスト教儀式でもない。ただ、キリストと言うお方だけ。この方はドーキンスがいくら論証しても、不在とすることはできないのだ!私たちの信仰とはただ一点:キリスト・イエスその方のみ!ペテロはこう言っている:

心の中でキリストを主とあがめなさい。あなたがたの抱いている希望について説明を要求する人には、いつでも弁明できるように備えていなさい。

そしてその希望とは

あなたがたの内におられるキリスト、栄光の希望です。

フラット化する世界

先に同名の本を紹介した。ネットと言うメディアにより、誰でも、例えややビョウキの入った人でも、それなりの発言ができ、専門家を気取れる社会だ。

本日の『クローズアップ現代』によると、アジアでのパイロット不足を補うために、採用条件を緩和し、従来コーパイまで3年、キャプテンまでさらに10年かかったシステムを、2.5年と5年とするシステムに変えるらしい。約半分の期間で機長が誕生するわけだ。そして給与も従来の半分だとか!?まあ、これまでが2,000万円を超えていたので、半分でも1,000万円である。

で、そこに登場したパイロットの卵が面白い。フリーターに、ホテルのカウンターマンに、畜産の研究者だとか・・・。パイロットと言えば、超専門職で、エリートだったが、それもどうも大衆化するのだろう。

かつてスチュワーデスもハイヤーで送り迎えされた時期があったが、今や時給1,000円の臨時雇いもあるらしい。わがマンションは羽田に近いためにパイロットが何人かいるのだが、彼らも今やタクシーで行き来しているようだ。

航空大国アメリカでは、過当競争が激しく、弱小の航空会社だと機長自らが荷物の積み下ろしをするところもあるらしい。が、そういった会社はやはり事故率が高いのだ。

ここでも昨日も書いたが、パイロットと言う一種のギルド社会での職人的プライドと品質を担保された時代から、単なるサラリーマン的なパイロットの大量生産時代に変わりつつある。下手をすると粗製濫造もあり得るわけだ。かくしてこの業界もフラット化するわけで、多分にモラルの低下によって、事故や問題が今後増えてくることだろう。

そしてこれはキリスト教界でも同じ。先に紹介した佐藤優氏の著書によると、カール・バルトも西洋キリスト教の失敗はコンスタンチンによる世との結合にあると指摘しているらしいが、まさにそのとおり。黙示録にあるペルガモ(結合の意味)の教会は世との姦淫を犯した教会だ(→教会歴史について)。

かくして現代のニッポンキリスト教を見てみれば明らかなとおり、あなたは神のVIPだ、として人を喜ばせ、人を気持ち良くする、人に媚びる、動機においてかなり疑問を持たざるを得ない伝道がなされつつある。1%コンプレックスの裏返しなのだが、これが実に大きな罠であり、商売をしたい牧師や自己栄光化の霊に酔っている人々にとっては実に魅力的なのだ。

前々から指摘しているとおり、キリスト教徒を増やしても何らの意味もない。しかし古のローマでおきたように、今後下手をすると"キリスト者"の粗製濫造が起きてくることであろう(塩野氏は「ローマが融解した」と表現している)。彼らが神の名によって社会を運営する光景などは考えただけでゾッとする。そしてこれはかの佐藤優氏も大いに懸念することなのだ。

ちなみに佐藤優氏も現在のキリスト教のあり方には大いなる疑問を覚えているとのこと。キリスト者を自称する人の高いところからの発言と偽善性がたまらなく嫌なのだとか・・・。

彼によると神学とは、ひとつは「護教論」であり、ひとつは「論争論」であり、その究極は、相手は異端、自分は正統と主張する先鋭化に至ると。けだし名言だ(笑)。が、今後これが起きてきますね、流れに従わない者はカルトであり、異端であると・・・。

本音を語ると、私はニッポンキリスト教の今後に対しては、ある種の恐れを覚えている。表が綺麗に見えるほどに、実に不気味にして怖い世界になり得ると感じているのだ。これは理屈ではなく、私の霊的生理的感覚である・・・。