最近の日記

自然科学者の見方

アップロードファイル 12KB昨日の記事にレスをいただきましたので、ちょっとついでに自然科学者は事象をどのように見るかの一例を紹介します。図にありますように、ある調査でx,yという変数を調べて、xy軸上で散布図を見るとxとyはかなり関係がありそうです。これを「正の相関がある」と言いますが、また別の見方をしますと、この事象はx,y軸では本質が見えないとも言えます。

そこで分散(広がり)の一番大きい方向と、一番小さい方向に軸を取り直します。これは行列の固有値問題となるのですが、大きい方をA軸、小さい方をB軸とします。するとこの事象を最もよく説明できるのはA軸であり、あまり説明できないのはB軸となるわけです。で、問題は、この事象において果たしてA軸は何を意味するのだろうかとなるわけですが、これは数学の問題ではなく、解釈の問題、すなわち個々の経験科学の問題となるわけです。

こうして私たちは本質的な隠れた変数を見出すわけです。それがニート・フリーター問題であれば、A軸とは「自己責任⇔甘え」の軸であろうと考えるわけです(Aが大が自己責任、Aが小が甘え)。社会科学や思想においては、私たちとは逆に、やたらと詳細な変数まで考慮に入れて議論が分からなくなる印象を持っていますが、彼らからすると自然科学はあまりにも「おおざっば」であると見えるのでしょうね。確かに実際のところ、私たちはB軸は捨象して、この事象をA軸のみで説明するわけです。

キリスト教神学にしましても、私たちからすると、「いのちの成長」が最も重要かつ本質的な変数であり、その他の変数の違いによって論争するのは、まさに不毛な論争であろうと考えるわけです。極端な例では、ある教派では、賛美の際の有楽器派と無楽器派で分裂しているそうですから。

と言う次第でして、私どもとしては、Aと言う変数が見つかった場合、その解釈に対しては多くの分野の方々の意見を伺いたいと思っておりますので、よろしくどうぞ。

戦争した方がマシ!?

帰宅途上の車の中で観た今日のNHK『クローズアップ現代』によると、ニートやフリーターの人々は現在の生活があまりにもシンドイため、むしろ憲法9条を改正して、軍隊を作って、徴兵してもらって、給料をもらって戦争した方がマシだと考えているらしい!?

私も憲法9条の改正は、あくまで自衛軍としては賛成だが、今の生活がシンドイから、戦争がマシだと言う短絡的発想に戦慄を覚えますね。私は自衛軍ができたとしても、戦争する気力は今の日本にはないとタカを括っていたのですが、こういった投げやり的戦争もありえるわけか。彼らにはある種の破滅への憧れがあるらしい。何だか、テレビゲームで負けが込んできたので、すべてをリセットしてしまうみたいなムード。

数日前にニートやフリータの諸氏が「国は生活保障をせよ」とデモ行進をしたらしいが、やはり彼らはどこか倒錯している。一方の国もニートやフリータ諸氏にちゃんと働いていただくために私たちの税から数百億円の予算を組んだらしいが、こちらも倒錯している。どこぞの大学も、ニートやフリータは社会のお荷物みたいな表現をして批判され、人権侵害を謝罪したそうだが、ホンネはどうなのだろう?この人権派と言う連中がニッポンの崩壊を助長してはいないだろうか?

そもそも彼らは価値観の据え方を誤ったのであり、それは何度も書いているとおり、自分を世間に適応させることに自ら失敗しているのであり(障害者たちのケースとはまったく異なる!)、それは自分が世間の一部であることを忘れた自己追求のなれの果てと言える。自分と自分の価値観や欲求をすべて、すなわち世間としてしまう倒錯の挙句に、戦争ですべてをぶっ壊した方がマシ、と言う破壊的幻想。

ニッポンは世も教界もやはり病んでいるし、この倒錯現象は癒し難いほどに深刻だと改めて考え直した次第。

フランスよ、お前もか

これまで社会主義傾向が強く、ブッシュのイラク戦に対しても意義を唱えてきたフランスで新しい大統領が決定。サルコジ氏。アメリカ型自由競争社会の実現を目指すとのこと。経済の沈滞ムードを打開したいフランス国民の希望を託されたのか。

すべての尺度が金(マネー)である世界。黙示録のバビロンには宗教的側面と経済的側面があるが、アメリカから諸々の霊的流行が現れては消え、ベニー・ヒンなどが汚れた霊を撒き散らしているし、経済もアメリカ型がグローバルスタンダードと化している。

このバビロンでは人の魂すら商売の対象となるのだ。現ニッポンはそれに対抗することもできない人々が、その無力感の中でニートやフリーターとなり、ネットカフェで暮らす状況。人の価値がすべて経済的価値に置き換えられているわけで、バビロン化のひとつの兆候である。そしてついには社会もスラム化することだろう。

いろいろ・・・

ブッシュ政権の支持率が最低の20%台。彼がイラク戦について反省の色を示さないことがその最大の理由。しかしブッシュが頑なになればなるほど、神の義の御手は重くなるだろう。

さらにDCマダムの名簿暴露。政府高官が辞任し、イラク戦を「衝撃と恐怖」と命名した軍の高官も含まれている模様。ブッシュよ、神は決して侮られるお方ではないことを再度繰り返そう(→こちら)。

 * * *

今回のワーシップでは韓国語で"King of Kings, Your Majesty"を歌っています。ハングルは読めませんので、平仮名で書いてもらいました。これで英語、スペイン語、日本語、そして韓国語が揃いました。ぜひ、聴いてみてください(→Worship)。

Dr.Lukeの一言映画評

アップロードファイル 13KBまたまた映画。『ハンニバル・ライジング』−あの人肉食殺人鬼のレクター博士の生い立ちを描く。

人肉食はカニバリズムと呼ばれ、聖書の中にも出てくるし、かつてフランスで恋人を食べてしまった佐川君事件もあったし(心神喪失による無罪)、幼女連続殺人の宮崎勉も被害者を食べたとも言われている。宮崎被告人については精神医学の権威たちによって3つの精神鑑定が出され、精神医学の客観性の欠如を暴露したが、学界でもいまだにその泥仕合が続いている。こういった犯罪者はサイコパスと言われるが、生い立ちを見てみるとそうなる理由もかなり理解できる部分もあるのだ。

スターウォーズ−シスの復讐−』で、あのダースベイダー卿がいかにして誕生したかを明かしたが、この映画もそれとモチーフが似ている。つまりハンニバルにせよ、ダースベーダーにせよ、"正当な理由"があって悪に堕ちたのだというメッセージによって、観客はその悪のヒーローに感情移入(同情心)を起すのだ。日本では、例えば、宮崎被告人がその手の奇形によっていじめられて、あのような人格が構成されたとしても、彼に対して感情移入を起すことはまずあり得ない。しかし欧米ではしばしば、今回のような悪に対する感情移入を起し得るモチーフが使われるのだ。これは前に紹介した『パヒューム』でも同じ。

さらに、今回もそうだったが、かえってキリスト教会にシャナリシャナリと通っている人物が、実はハンニバル以上の悪なのだ。お分かりいただけるだろうか。ここにはキリスト教的な偽善と欺瞞を暗に非難する意図が見られる。いや確かに歴史的キリスト教は大いに非難されるべきであるし、キリスト教がかえって壊れた人格を作り出すことも、例えば昨年の牧師の覚醒剤事件でもわかる。下手に聖書に触れるならば、かえって一旦堕ちると酷いことになる。

が、注意すべきはキリストとキリストご自身の違いなのだ。私もキリスト教には吐き気を催すほどに嫌悪感を覚える。しかしキリストご自身はますます慕わしく、麗しいお方となっている。キリストはキリスト教の教祖などではまったくない。しかしここが区別できないために、キリスト教につまづくことによって、キリストご自身を拒否し、ついには神に敵対してしまうことが、特に聖書の知識をなまじ持っている欧米人では言えるようだ。ヘビメタ系のロック歌手なども同じメカニズムが働いている。欧米人はキリスト教によるトラウマと言うか、コンプレクスを抱えて、常にそれと葛藤しているのだ。

昨年の『ユダの福音』などでも分かるとおり、どうしても悪を擁護し、ついにはそのルーツである悪魔すら擁護してしまう。サタンは誰にもよらず自らの意志によって神に対して反逆したが、人間は誘惑によって罪に陥る。前者には悔い改めも神の憐れみの余地もないが、私たちにはそれがある。

最近の時代の霊(アイオーン)は、キリスト教とキリスト教徒を用いて、実に狡猾に人々をキリストご自身から引き離すことに成功しているようだ。

この世の神が、信じようとはしないこの人々の心の目をくらまし、神の似姿であるキリストの栄光に関する福音の光が見えないようにしたのです。

しかし、レクター博士が日本の剣道や華道などに精通し、先祖礼拝によって霊的なパワーを得ていたとは!?紹介される日本の事物が実は日本ではないのだが・・・。韓国と中国が混ざっているワケの分からん日本だ。彼我には日本文化ってあんな風に映っているのだろうか、やれやれ。

ブッシュの罪

これはいずれ歴史が証明するだろうが、彼の最も深刻な罪は神の主権を犯したこと。今回元CIA長官が、ブッシュがイラク戦に入るとき、CIAの情報を軽視または無視して、実行したと告発している(→記事)。

私はすでにイラク戦については、生理的嫌悪感によると書いているし(→霊的アイデンティティの確立L)、その結末も予想している(→イラク戦に関する預言)。キリスト教の原理主義主義傾向を持つ人々はメディアでもブッシュ礼賛、さらにアメリカの福音派の牧師等も「フセインに神の裁きを!」と煽ったものだ。

日本でもハーベストタイムの中川健一氏などは、イスラエルに対する入れ込みによって、「ブッシュは聖書預言をよく理解している素晴らしいリーダーである」とか評されたようだが、現在はどうなのであろうか。ぜひ伺ってみたいものである。

かくのごとく、何かのフィルターを認知過程や価値判断においてかけてしまうと、その後の判断はすべてバイアスがかかるのだ。特に聖書を知っていると思い込んでいる人たちが実は最もアブナイ。聖書預言を知っていると思い込んでいる人たちはある種のプライドがあり、それが判断を狂わせる(→ヴァーチャル化による自我肥大の病理)。

この数年間、大体私の診立てどおりに進展してきたと思うが、いかがであろうか(→イラク戦−その後)。

自分は何か知っていると思う人がいたら、その人は、知らねばならぬことをまだ知らないのです。

久しぶりの江ノ島其の弐

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江ノ島ではいつも楽しみにしていることがある。それは夫婦饅頭とお茶をいただくこと。この夫婦饅頭は、実は江ノ島には自分が元祖だとしている店が三軒ある。一つは何と宮内庁御用達だ。まあ、どれも同じようなものだが、本人たちは必死なのでしょう。黒砂糖の皮と酒の皮のタイプとあるが、いずれも口に甘く、お茶の渋さと実に合う。海岸は風が強くて、砂が中国の黄砂のように飛んで、顔に痛いほど。コンタクトレンズのため、これは苦手。風がなければ海岸で1,2時間はまったりするのだが・・・。かくして一応連休の気分を味わった次第。

久しぶりの江ノ島其の壱

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快晴でしたので、しばらく振りに江ノ島に出かけてまいりました。横横線から逗子へ抜け、国道134号へ。このルートはかなり気分がよい。昔はよくドライブしたものですが、このところはMr.Sugarの影響で山系でしたから、ややご無沙汰でした。BGMにサザンをと思ったら、積んでなかったので、ボサノバで。海の雰囲気とピッタリでした。ずいぶんと新しい建物もできており、新鮮でした。渋滞と人ごみがすごくて、目が回ってしまいました。

左は逗子の海、中央はカミさんの友人宅、右は洒落たレストラン

Keep Moving Forward In Christ

アップロードファイル 13KB兄弟たち、わたし自身は既に捕らえたとは思っていません。なすべきことはただ一つ、後ろのものを忘れ、前のものに全身を向けつつ、神がキリスト・イエスによって上へ召して、お与えになる賞を得るために、目標を目指してひたすら走ることです。

再度ご紹介

Dr.Kさまがウォッチマン・ニーの"The Normal Christian Life"をギリシャ語から再検討されています。鍵になる御言葉をひとつひとつ吟味しており、霊的真理に対する理解を深めることができます。再度、ご紹介致します。

みことばざんまい by Dr.K

休養

本日は実にゆっくりできました。午後裸になってバルコニーで日光浴。太陽の光の効能はビタミンDの合成以外にも、セロトニンの分泌を促進し、サーカディアン・リズムを整える。時差ぼけの時は太陽光に当たるとよい。と言うわけで、体が実にリラックスし、気持ちがいいわけ。いつも『太陽がいっぱい』の最後の場面を思い浮かべつつ。

アップロードファイル 20KBで、いつもはバスケの部活とバイトでほとんど家にいない次女が休みの日なので、これから外で食事をして、レイトショーで『ロッキー・ザ・ファイナル』を観てきます。これで気合をつけてもらって、5月を乗り越えなくては・・・。

首が伸びた石仏

アップロードファイル 20KBまだ大学におります。今朝のみのもんたの番組で、なんとわが下諏訪町万治の石仏が紹介されていた。いわくこの石仏の首が伸びたと!?

この石仏はわが実家から約500bほどの砥川(かつて田中知事がダム建築を凍結して問題となった川)の縁に鎮座ましましている。私が子供のころはまったく注目もされず、草茫々の遊び場になっていたのだが、2030年ほど前にあの「バクハツだあ〜」の岡本太郎氏が紹介してから全国的に有名になった。

今回もこの連休で首の伸びた石仏を見ようとしてけっこうな数の観光客が押し寄せているとか。何しろ下諏訪町も寂れる一方で、旧商店通りはシャッター街と化しているので、これを機にぜひ盛り上がってもらいたい。放火魔の「くまえり」や代理出産の諏訪マタニティクリニックの根津先生などの有名人もいるのです。それにDr.Lukeことわたくしも、と勝手に・・・^^。

この寂れた感じを、「ひなびた温泉宿の町」として売り出せばよいのだが、温泉宿も仲居さんが近所のおばちゃんの内職なので、どうも品がないのがいけない。かっぽ着の前掛け姿の諏訪弁で、「おめさん、どこから来ただね。ほうゆうけぇ、横浜かねぇ。でも下諏訪で育ったで、この辺知ってるずら。でもおめさんが小さいころとはえらく変わっただでね・・・」といった感じ。

やっぱり温泉は凛とした女将がいて、てきぱきとした若い仲居さんがイイのだ。要するに雰囲気も値段のうち。この辺をうまくやれば、観光資源的にはかなり面白いモノがいっぱいあるのが、下諏訪町。皆さんもぜひ一度は訪れて下さい。NHKの『風林火山』でも登場しますし、あのEPSON(昔は諏訪信州精機と言ってセイコー社の下請け会社だった)の発祥の地でもあります。

共有できないセカイと世界

連休の合間、ひと仕事をしてきました。ひとつは理系の科学英語。コンピュータの歴史の中にENIACの話が出てきて、訳担当の学生いわく、「先生、ENIACって何ですか?」。小生「世界初のペンシルバニア大学で作られたコンピュータのこと。真空管を18,000本使って、大きな部屋一つ分だった・・・」と解説すると、「先生、シンクウカンって何ですか?」と。小生内心で、「ヤバイかな、これは・・・」。「トランジスタができる前の電圧制御のできる電球みたいなもので・・・」とやり出したら、今度は女子学生が「先生ぇ、トランジスタって何ですかぁ?」、ややわきの下に冷たい汗をかきつつ、「ICができる前の半導体の・・・」と言うと、別の女子学生、「えっ、アイシーって何?」・・・。小生内心で「ダメだ、コリャ・・・」。精根尽きて、次へ話を進めた次第。

すると今度は電話機の話で、ケイタイのできる前、87年当時の肩掛けバッグほどの電話の話をすると、彼らはまったく知らない。そこで「87年の伊丹十三の『マルサの女』で査察官が肩からかけていたでしょ?」と言うと、女子学生「だってぇ、あたしぃ、生まれてないもん」と。小生内心で「やばっ」。「あのね、当時は26万円だったよ」と言うと、「ふーん」とシラケタ空気。さらにバブル期の話になって、最近の『バブルへGO』で釣ろうと思い、「広末が出て、眉毛ふっとい、ってやってたでしょ。六本木のジュリアナでワンレンボィコンで踊ってたの知ってる?」、一同「しーん」・・・。「ああ、ぼくは孤独だぁ」と言って、その場をやり過ごした。

次の精神保健学の講義でも、またまた「アバタもエクボ」の説明で、「アバタ」を知っているかと聴いたら、2,3人だけ。講義が終わると2人の女子学生が質問に来た、「先生、石原真理子って、どんな人なんですか?」。小生「ああ、彼女はプッツン女優だから」と言うと、「プッツンって何ですか?」・・・・。再び「やばっ」。

・・・と言うわけで言語は明瞭だが、中身が通じない。セカイ系と下の方でご紹介下さったが、その彼らのセカイとこちらの世界が互いに共有できない。彼らは完全に彼らだけでカプセル化している。向こうから見れば、こちらは立派なオジサン。姿は見えても、中身が触れない。教員にとっては言葉が通じないわけで、これは凄い世の中になってきましたよ、ほんと(汗だく)。

ゴールデン・ウィークの過ごし方

長女はあすあさっても休みで9連休だそうだ。私はあすあさっては出勤。本日は、このところの強風で、バルコニーの人工芝がはがれてしまったので、ディスコを聴きながら貼り直し。私は人が遊ぶ時はじっとしている。大学教員は休みはかなり取れているので、GWだからと言って、あまり動くことはない。大体渋滞はたまらないし。ニッポン人はこの時期、一生懸命に遊ぼうとするわけだが、これも強迫性傾向を持つニッポン人らしい。GWが過ぎると、私は6月の第1週まで休みがなくなる。土曜日も仕事が入っているため。先を考えると重くなるので、力士ではないが、一日一日です。