2005年1月

シーア派の勝利?

投票率も60%。シーア派が勝利宣言。これで強制された民主主義が誕生する。何か腑に落ちないのは私だけか?

強制民主化vs善なる独裁者

イラクの選挙は自爆テロなどで案の定。どうやって収拾するのか。候補者が名乗りを上げないで、誰にどうやって投票するのか。ラムズフェルドは「やらないよりまし」と言っているが、何と言う無責任。彼らには「自由と民主主義」ではなく、「善良な独裁者」がいればいいのだ。何しろ「千夜一夜物語」の人たちだから。ああ、これ以上の血が流れることに対して、私はもう目をつむってしまいたい。

結局は・・・

アメリカのメンツなんですね。兵士までが選挙運動。私がイスラムならば、確かにプライドを踏み躙られて、怒りを覚えるでしょう。

あなたは投票に行きますか?

いよいよ、あすイラクの選挙の日。皆様に率直にお聞きしたいです。「あなたは投票に行きますか?」

テロリストたちは虎視眈々と選挙の妨害を企てています。選挙に行くことはただちに命を賭けることを意味します。ブッシュの宣言する「自由と民主主義」のために・・・。

本当に「強制された民主化」のために命を賭ける必要があるのでしょうか?・・・私はふと考えています。多分私は行かないかもしれない、と。命をかける対象はもっと別にあるのでは?と。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050129-00000028-san-int

大統領が入れ込む右翼思想

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050128-00000025-mai-int

ちょっと怖いと思いませんか。表向きは「自由と民主主義」ですが、その霊が怖い。どうも今後の4年間はこれまでの4年間より、「自由と民主主義の砦」と叫ぶライスに象徴されるように、さらにヒステリックになりそうな予感。すでに主義主張の争いではなく、水面下でやはり霊の争いが起きている感じがする。それが単純に<アメリカ=自由と民主主義の牙城=神の側>とは言えないところに問題の複雑さが潜んでいます。敵は光の天使にマスカレードできますから。

ブッシュについていきますか?

6chの筑紫さんの特番は面白かった。ブッシュの生い立ち、スカル&ボーンズとの関わり、福音派との関係など。この種の話がTVのゴールデンタイムで取り扱われるのも、ブッシュならでは。

イラク戦での情報戦略(ヤラセ)の裏話などもレポートされていた。もう少し突っ込んで、アメリカの隠れた権力構造も暴いて欲しかった気がするが・・・。

それにしてもロシアのプーチンの沈黙が不気味。ウクライナ選挙ではアメリカに見事にやられていますからね。この4年間はほんとにワクワク・ドキドキしますよ。

強制民主化?

■田中レポートより−

国務長官に就任するライスは、米議会での公聴会での発言で「悪の枢軸」を拡大し、イラン、北朝鮮、キューバ、ミャンマー、ベラルーシ、ジンバブエの6カ国を「いまだに圧政の国々」(outposts of tyranny)と呼び、これらの国々は強制民主化が必要だと主張した。

<強制かつ民主化>とは?自己撞着してることに気がついていない、このエリート才女は。

幻想をいだいた世界の保安官大統領と聖書的幻想をいだいた福音主義者たちは、これから4年間で何をなすというのか?しかしこれもすでに計画通りであったなら・・・?

小泉vs岡田&イスラエルvsイラン

相変わらずの小泉氏のニタニタ戦法に、しかめっ面の岡本氏も責めあぐねているようです。小泉氏のペースで結局実質的な話はまったく無し。そろそろいい加減にしてほしいのだが・・・。

 * * *

ブッシュの危険敵国リストに過敏に反応したのはイラン。ブッシュの頭にあるのはイスラエル利益誘導のみ。これまた聖書解釈の大いなる幻想の産物。ティム・ラヘイの「レフトビハインド」に沿っての自作自演。コワイです。

富井氏に賛同

再建主義の富井氏がブッシュとアメリカの福音主義に対して以下の意見を述べている。私は再建主義者ではありませんし、以前富井氏からコテンパンに批判をお受けしましたが、彼の姿勢には感銘を受ける部分が多いです。今回も賛同します。

http://www.path.ne.jp/~robcorp/bbs/wwwboard.cgi

これらかの4年間がいったいどうなるのか。すでにライスが危険敵国のリストを策定しているとのこと。次に因縁をつけられて「自由と平等」の旗印の下に軍隊を派遣される国はどこになるのか?前から言っているようにシリアあたりも危ない。

ブッシュの正体については、ぜひ『スカル&ボーンズ-秘密クラブは権力への通路-』、アレクサンドラ・ロビンス著、成甲書房、を参照されたい。著者はモデル並みの美貌の女性でスカル&ボーンズの生誕地であるエール大学出身、「ワシントン・ポスト」、「USAトゥデイ」などにも寄稿。自身も別の秘密クラブに属し、スカル&ボーンズに潜入してレポートしたもの。いわゆる「陰謀論」とは一線を画してジャーナリズムの立場から接近している。

アメリカは二重構造であることをそろそろ知るべきでしょう。「ピューリタンによって建国された」という幻想はすでに剥げつつあります。ああ、これで私も妄想的陰謀論者の仲間入りでしょうね(汗)しかし事実は小説よりも奇なり、です。

こちらも泥沼化

NHKと朝日は裁判になりそうです。これではほとんど先が見えなくなります。喧嘩はあらかじめ落とし所あるいは引き際を読んでおいて仕掛けるものです。朝日には何となく先入観があった感じもしますが。

また先の女性の権利の団体は安倍氏を直撃しています。
http://www1.jca.apc.org/vaww-net-japan/

拉致被害者の声はほとんど聞こえてこなくなり、偽拉致被害者の写真も現われ、こちらも混乱です。しかし、よくあんなに似ている他人がいたものですね。

こちらでは「神がかり」になる心配はないのですが、ああ、どこまで続くぬかるみぞ・・・

ブッシュの幻想

毎日が面白いことを書いている:

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20050120k0000e070085000c.html

大量破壊兵器もなく、大義は失われ、ますますの混乱にあって、数十億円をかけて就任式典を施行し、終わりにダンスをして、ニタリニタリのブッシュの原点はここにあるようです。記者は鋭い点をついています。この記者の感性の方がよほど健全です。「神がかり」になることはコワイです。

Commented by Salt 2005年01月22日(土)01:09

面白い記事ですね。同時に恐ろしい事実です。

先日の日記とも関連すると思いますが、神の顕現や幻があったかなかったという問題については、実存主義哲学ではアブラハムの不安といって、揶揄してきました。
確かに、アブラハムに神の顕現がなかったとしたら、人身御供の殺人未遂です。

ブッシュとそれに追従する人々の過ちは、北朝鮮よりも重いように感じています。

普通であるということ

横浜山手にある聖公会教会が放火されて燃えた。何と信徒が火をつけたとのこと。その牧師いわく、「これは火の洗礼だ・・・」。う〜ん、ちょっと違和感。まことにお気の毒と思うが、このような場合、普通に「火をつけられた」でいいのではないか?さらには犯人に対して憤っていいのではないか?超霊的になる必要はあるまい。普通の人として、普通の反応をすればいい。

何故かクリスチャンはいろいろな事象にゴテゴテと霊的な意味づけをしたがる。「このことを通して主はこれをお語りになりたかったに違いない・・・」など。主が語られる時は明確であり、あえて「違いない」とダメ押しする必要はない。超霊的な解釈や解き明かしは時として幻想を生む。

Commented by 長谷川 彌由紀 Eメール 2005年01月21日(金)23:35

アーメン!
霊的に目を開かれていない人の普通とどう区別しましょうぞ!?
普通であることは、その人その人の普通であるとすれば、、、、、、、?
師のおっしゃっておられることは、良く分かりますが、
他の人に(特に目開かれていない人々に、どう話したらわかってもらえるかと、、、、。

深まる混乱

NHKと朝日と政治家と告発者と四つ巴で、朝鮮総連などの思惑も絡んで、互いに訂正と謝罪を求める要求を出して、混乱はますます深まってきました。どこに真実があるのか、こうなるともはや判定は不可能ですね。

一方アメリカもついに大量破壊兵器捜索は打ち切り、何とか30日の選挙の実現に向けて努力しているようですが、抵抗勢力はそれを阻止してアメリカの威信を傷つけようと躍起です。こちらもただ混乱が深まり、先が読めなくなっています。


■ローマ3:3-4
では、いったいどうなのですか。彼らのうちに不真実な者があったら、その不真実によって、神の真実が無に帰することになるでしょうか。絶対にそんなことはありません。たとい、すべての人を偽り者としても、神は真実な方であるとすべきです。それは、「あなたが、そのみことばによって正しいとされ、さばかれるときには勝利を得られるため。」と書いてあるとおりです。

安倍氏問題の系譜

ウチは日経なので、朝日の内容がよくわからないのですが、どうもこちらが問題のルーツのようです。
http://www1.jca.apc.org/vaww-net-japan/

ここで女性国際戦犯法廷という「裁判」が行われているわけですが、これは国家権力によるものではなく、一般人による勝手な「裁判」です。安倍氏はこれに対して意見しているわけですね。

どうもアチコチの思惑が絡み、かなり複雑化しそうな気配です。このために拉致被害者家族がまたほったらかしにされることないように願いたいですね。

証言の真実性

安倍さんを訴えている人は涙ながらに「圧力を受けたらしい」と、上司の話として証言している。4年前の事実関係が「らしい」の連続であるとは、ちと?である。

カウンセリングや精神医療の現場でも、患者さんが医師から虐待を受けたなどの訴えをなすことがよくある。欧米では、実際にカウンセラーや医師が訴えられている。そしてこの種の裁判は何が真実で何が偽りかをめぐり、ほとんどワケの分からないものとなる。この職種は外科医とはまた違うリスクを常に抱えている。

前に養老先生の「記憶が嘘をつく」という本を紹介したが、脳の中で起きることは、実は現実と空想(妄想)のボーダーは相当にきわどい。また最近ではサイコセラピーが虐待の記憶を作るといった報告もなされている。特に病的傾向のある人はそれがきわめて顕著となる。

今後の安倍さんの活躍を期待している私としては、NHKの混乱と朝日の思惑が絡んでいるだけに、その動向がかなり気になっている。

安倍晋三さんを応援する

中川さんと共にNHKの番組に政治的圧力をかけたと告発され、苦境に陥っている。それを朝日新聞が煽っている。ちなみに朝日は北朝鮮と格別の関係がある。安部さんは、朝鮮総連あたりの裏の画策があるとして、この事態は自分を陥れようとする罠であると主張している。

前に阿部さんは命をかけて北朝鮮と戦うと宣言していることを書いたが、早速敵の攻撃があるようだ。しかも直接の命の危険よりは、きわめて狡猾に彼の名誉を貶めようとする力が働いている印象がする。正義の志はしばしばこういった形で攻め込まれる。阿部さんを応援したい。

疲れました・・・

センター試験の監督予備のお仕事。朝5時起きして、大学に出かけ、朝8時から夜6時まで、外を勝手にフラフラできず、一室に幽閉されて、10名ほどの先生方と顔をつき合わせてひたすら無為な時間を過ごす。日ごろ話のできない先生たちといろいろな情報交換ができたが、ウチの大学の裏話もたっぷりと仕込んでしまった。ふう〜。しかし、まあ、無事に終了。雪も降らず助かった。

 * * *

地震の特集番組で、95年に新潟地震を予知した琉球大の木村教授が、関東圏の大地震のXデーを2005年±5年と予測していた。房総沖に空白域があり、そこに微小地震が頻発し出したのだそうだ。本気で備える必要があるかもしれない。

一言映画評-Mr.インクレディブル-

Salt氏推薦のコンピューター・グラフィクスによるアニメ。スーパーパワーを持ったMr.インクレディブルは、そのパワーで社会正義のために働くが、世間からは逆に悪評価を得る。そこでそのパワーを秘密にしつつ、スーパーパワーを持つ女性と結婚し、子供を3人もうけ、隠れた生活を送る。

が、それでも普通の暮らしに飽き足らず、過去の栄光をもう一度とばかり、こっそりとパワーを用いて働く。しかし夫婦の関係はもつれてしまい、子供たちも少々グレ気味。ところが彼に嫉妬する悪役(元々はMr.インクレディブルのファンだったのが、裏切られたと感じ、敵になった)と家族ぐるみの対決をする中で、家族の絆が回復されるという物語。

メッセージとしては、スーパーパワーなどを持つとかえって不幸を招くこと。普通の当たり前の生活が大切。かつてそのパワーを誇ったMr.インクレディブルも、ある瞬間に自分の弱さに直面し、妻に対して「自分は弱いから君たちを守ってやれない・・・」とささやくと、妻はその真実に触れて夫婦の絆を深めるシーンがジーンとくる。

教界でも、霊的能力や賜物を誇る人々がいるが、彼らの家庭生活はしばしばあまり幸福なものではない。当たり前を当たり前に、普通の人としての普通の生き方が大事。私の友人はこの15年間福島の山の中で、「北の国から」の黒板五郎的に自分で家を建てて、原始生活をしている。彼も言う、「凡庸であること。イエスは30年間、普通の生活、隠れた人間生活を送った。これが神の目に大切なんだよ、兄弟」と。ものすごく励まされる言葉である。

Commented by Salt 2005年01月15日(土)12:45

ご覧になったんですね。

「推薦」ってほどでもなかったんですが、「パッション」について書いたときは、かなりの反響があったんで、あんまりセンセイ方が褒めないようなものを褒めてみようというちょっとした天邪鬼もあったのですが、ある種の鋳型にはめられて生きている人たちは、「霊的な人は、こう感じないと駄目。」みたいな脅迫観念に慣れることを信仰だと思っているような気がします。

私は、そういう意味では、意図的に「子ども」でいたいのです。幼子のように、「王様は裸だ。」と言うでしょう。
叫ぶ為の大通りを探し始めたら、もはや子どもの所業ではないので、たまたま見かけたら、これからも、思ったとおりのことを言います。

主人公がもてあますスーパーパワーの使い方は、すべてのクリスチャンの賜物管理の問題にもわかりやすく触れているように感じました。(制作者の意図でないところが霊的なんですね。)

「教会」という家族関係を逸脱した自己満足のためのスーパーパワーは混乱のもとだということです。

霊的でない人が、霊的な世界を描こうとすると、かえってグロテスクで醜悪なものになるのですね。

何の意図もないアッテンボローやパーキンスなどの自然や動物の記録映像が、ときどき一番霊的に見えたりします。

Commented by Luke 2005年01月15日(土)21:10

推薦して下さってよかったです。家内と一緒に楽しみました。「パッション」はなぜかDVDでも見る気がついに起きません。あれでニッポンにリバイバルが来ると叫んでいた人たちもいましたが、理解できませんね。

幼女殺人事件

犯人は捕まった、が、彼には悪いことをした自覚がないらしい。かつて宮崎勤事件が世間を震撼させたが、とてもよく似ている事件である。彼らには現実感が喪失している。

あたかも想像あるいは妄想の世界の延長として事件を起こしている。その際少女は物体として扱われている。そして屈折した自己顕示欲。大人の女性と関係がもてない、いわゆるロリコン、あるいはペドフィリア(小児性愛)である。この種の人物は実はかなり多い。

被害者の親御さんたちの気持ちを思うとき、私にも二人の娘がいるので、言葉にならないうめきを覚える。

 * * *

スマトラの地震被災者の子供たちも誘拐されているらしい。売春や、労働や、さらには臓器摘出のためと推測されている。まことに恐ろしいことである。サタンはイエスを殺すためにヘロデを使って幼児を大量虐殺したが、子供に対する憎悪は今も同じ。日本でも産まれたばかりの子を溺死させる19歳の母親など、形は違うが本質的に同じ事件が起きている。子供を安心して産めない、育てられないこの国もかなり「彼」の影響下にある。

日本が生き残る道

前に掲示板でチャーチスクールの話が出て、一時荒れたことがあった。私はこう書いた:「日本が生き残るためには20%のエリートを養成し、功績を挙げた者を徹底的に優遇せよ」と。これは今も変わりない私の価値観である。

<自由・平等・博愛>が実はトリックであることは前にも書いたが、ニッポンは見事にこれにひっかかり、悪平等が蔓延っている。機会は平等であるべきだが、結果は不平等である。籠に乗る人・担ぐ人・そのまた草鞋を作る人。主も言われる:「持っている者はますます豊かに、持っていない者は持っている物も取り上げられる」と。

今後は「中」が抜ける社会となる。「一億総中流」はすでに終わっている。上・下を分ける鍵はモチベーション。社会主義はこれを教条や統制で行うために、北朝鮮のようになる。ただ、結果において徹底的な格差を儲けることによってのみ、高いモチベーションが維持される。

発明の対価

青色ダイオードの発明で有名なカリフォルニア大学サンタバーバラ校の中村教授が、裁判所から提示された和解額8億円に対して怒り心頭の記者会見をした。何でも弁護士も和解しかないと言ったとこのこと(この舛永弁護士は実は私たちもお世話になったことがある。)

中村先生は「日本の司法は腐っている。やる気のある者はアメリカだ!」と檄を飛ばしていた。野球もメジャー、エンジニアもメジャーと。日本には大した者が残らないというわけだ。実は日本はこれまでは社会主義なのである(キリスト教界はその中のまた社会主義社会)。

バブルの頃、金融系は花形産業で、東大の工学部を出たヤツの2割がそっちに行った時代もあった(今頃どうしてる?)。一方製造業は3K(キタナイ、キツイ、キケン)と言われ、年収でも倍の格差が着いた。金融系はただ金を左か右に動かすだけでゲインを得る。新しい価値を何も生み出してはいない。

で、理系の私としては何ともやる気を失ったことがある。メジャーに行く能力はとてもないので、前に書いたとおり、やや「水商売」に関わったわけ。

中村教授の訴えは正論であり、ボールをバットで打つだけの人が年間何億取るのに比して、新しい価値を生み出す人が恵まれないとなると、日本の製造業の将来は暗い。夢がないからだ。メジャーへの流出を食い止める必要があるのは、野球ではなく、むしろ学問と技術の世界だ。

(しかし、ノーベル賞の田中さんの淡白さと、中村教授の脂ぎった様のコントラストは実に面白い。)

センター試験初体験

この土日にウチの大学でもセンター試験を催すことになり、本日打ち合わせ会議がありました。分厚い㊙施行マニュアルに事細かに実施要領手順が書いてあります。先生たちでお互いに顔を見合わせて、おいおい、これ、予行演習しなくて大丈夫かな・・・と不安気。私は幸い予備人員ですので、気楽なのですが、監督する先生たちは大変です。ミスがあればすぐに新聞沙汰ですから(汗)。さてさて、どうなることか。

 * * *

昨年は北海道の流氷を見ることができませんでしたので、今年は早めに予約を入れました。後は最小催行人員が満たされればOKです。夏もいいですが、冬の痛いほどの寒さがまたいいのです。冷え切った体を熱い温泉につけるときが至福の瞬間です。

文藝春秋の記事

今月号はなかなか面白いテーマの記事が並んでいる。

中でも例の香田君を斬首処刑したテロリストの証言が不気味。彼いわく、「もし日本政府が一応撤退を考慮するそぶりを見せただけでも結果は異なっていたであろう」と。つまり小泉氏の「テロには屈しない。自衛隊撤退はない」との一言がすべてを決めたと言うわけ。

もちろんゆすぶりもあろうが、著者は中東人との交渉のあり方として、あまりにも短絡的であって、文化の違いを無視し過ぎていると指摘している。現在となってはいかんともし難いが、この記事をご家族が読んだとしたらどのような気持ちになろうか。

また皇室の確執も中々深刻だ。雅子さまの病状もかなり深刻。「適応障害」なんて言うのはお体裁で、実際はかなり重い鬱病。皇太子と秋篠宮の葛藤も深いものがある。

後は地震の記事。これもかなり現実的に迫られる。地震学者の予知手法は統計学的・確率論的なものであり、その精度はあまりにも荒い。私的にはいつも紹介する電離層異常を検出する手法に賭けたい。

それから2005年の日本は、中が消失すると予測されている。つまり学力も、経済力も、いわゆる中流が抜けて、上位と下位に二分化する。これは前にも書いたが、私たちが10年前に予測したこと。若者を見ていると手に取るように分かる。それを分けるのはひとえにそれぞれのモチベーション次第。

長女の成人式

う〜ん、まいりました。晴れ着姿を見て、うるっときてしまいました。わが娘ながら、かなりキレイだ・・・と。

何だか一区切り。歳を取ったことを実感。

Commented by はちこ 2005年01月10日(月)21:33

おめでとうございます!!

Commented by 長谷川 彌由紀 Eメール 2005年01月10日(月)23:01

ハレルヤ! 神様に心から感謝いたします。
お譲さんの成人ごおめでとう御座います。
私も教え子達に晴れ着を着せる度に、本人にはもちろんですが、ご両親に、ご家族にお祝いを申し上げます。
母の思いと父の思いとは異なるようです、、、、。
師のおっしゃる如く、主の備え給うた時と状況とお人を楽しみましょう、、、、、重ねておめでとう存じます。
              長谷川

スマトラへの祈り3

掲示板でxyzさんが祈ってくださり、感謝いたします。死者の数はまだ増えそうで、20万近くになるようです。

M9.0の地震は東海地震3,4個分のエネルギーを持ちます。ちなみにMが1増えるとエネルギーは32倍、2増えると1000倍になります。プレートの潜り込みがはねかえった断層が1000キロに及ぶそうですから、ある意味で地球の皮が一部はげたようなものです。

日本人でも12歳で両親と弟を亡くした少年の姿が痛ましい。正直言って、こういった場面では本当に自分自身の無力さを覚えますし、主よ、なぜですか・・・とも叫びたくなります。

久しぶりに

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                 夕日に映える富士3

Johnと午前10時から4時間ほど交わりが持てました。この数年間のお互いの歩みを率直に分かち合うことができました。いろいろな面でお互いに共有できる部分が多いので、励ましを受けます。

彼の主張のポイントは「人間的な組織によるのではなく、内なるキリストのいのちだけを互いにシェアすること」に尽きます。彼と奥様AyakoのBLogはこちらを→

 http://www.reality-now.com/

すべてはキリストであることを証してくれています。また写真つきの自己紹介もあります。

 * * *

この10日は長女の成人式。きょう家内がその式のための晴れ着を用意しているのを見て、ついにここまで来たかあ〜と、ちょっと何とも言えない複雑な気持ち。早いと言うべきか、ようやくと言うべきか・・・。彼女が生まれた深夜のことを昨日のように思い出しています。彼女が結婚するとか言い出したら、私はどうしたら良いのでしょうか?

スマトラへの祈り2

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                夕日に映える富士2

また犠牲者数が増えた。その数15万。さらに感染症がアウトブレイクすると500万人が感染し、死者も15万とWHOが推計している。

津波サミットは各国の思惑が絡み、支出金額にもその意図がミエミエしている。アメリカは例によって自分のポチを引き連れてコアグループを組織し、被災国がイスラム圏であるために、悪くなったアメリカ観を払拭するチャンスとばかり、自国の寛大さを見せんがために、主導権を握ろうとしている。小泉氏は国連主導で、と口では言っているが、どうもまたポチになりそう。

こんな悲劇を政治利用して欲しくはないと思うが、これも現実離れした理想論か?

スマトラへの祈り

今回のスマトラ沖の津波災害ではついに死者14万人以上。日本人も600名近くが安否不明。英国聖公会の大主教が「こんな災害を神はなぜ許した。神などはいない。」と言ったとか!?しかし神は破壊の神ではなく、滅びの神でもない。愛と憐れみの神である。

ある方からこのような時にはどのように祈るべきかと問われたが、実は私も分からない。被災者の方々に慰めがありますように、という祈りも何かしらじらしく違和感を覚える。ただ内側に覚えるのはある種のうめきのみ。

ローマ8:26 御霊も同じようにして、弱い私たちを助けてくださいます。私たちは、どのように祈ったらよいかわからないのですが、御霊ご自身が、言いようもない深いうめきによって、私たちのためにとりなしてくださいます。

 * * *

日本でも昨年の新潟地震を予知した琉球大の木村教授は、関東圏で震度7以上の大地震が、この4-5年の間に起きる確率を40-60%と推定している。スマトラは決して他人事ではない。

聖と俗

先の日記にメールで早速のレスをいただきました。「ルークさんって案外俗っぽいんですね」と。そうですね、私は今のニッポンキリスト教の言う「聖」はちょっとゴメン被りますね。どうもその意味がかなりずれているような・・・。私の言い方では「自分の髪を自分で引っ張って空を飛ぼうとしているようなもの」に見えますね。

ある人がアメリカの油注がれた器とトイレで一緒になって、「ああ、こんな霊的な人もトイレ使うんだ、と感動した」と言っておりましたが、完全にアイドル化(偶像化)しています。聖霊派あたりでは、少々妄想傾向を持つ人の言葉が「預言」と称されているし、この世でまともにやれない人の方がむしろ「霊的」と評されるようです。私の目から診て、現在の日本キリスト教界は相当に病理的ですよ。オタク化しているとも言えますか。

聖とされるとか、霊的になるとは、人になることです。もっとも人らしい人であったのはイエスです。神が人になった―これは奥義です。人として、当たり前を当たり前に、人であることをエンジョイすること。Holiness(聖)とはWholeness(総合的健全性)です。

パウロは言っています:

ローマ14:14 主イエスにあって、私が知り、また確信していることは、それ自体で汚れているものは何一つないということです。ただ、これは汚れていると認める人にとっては、それは汚れたものなのです。

さあ、みなさま、ニッポンキリスト教という窮屈な宗教の枠組みから解かれて、普通の人として、いのちなるキリストを思う存分エンジョイしましょう。人であることを楽しむこと。この奥義である偉大な救いを十分に堪能した者が勝利者です!

Commented by Salt 2005年01月05日(水)20:03

あけまして、おめでとうございます。

Holiness is wholeness. 名言ですね。

私は、未だにバランスが悪い人間なので、幼い子どもの成長に関わる仕事で、内なるキリストが、日々バランス修正をしてくださっています。

パッションよりもMr.インクレディブルを面白がる俗っぽさを持ち合わせていたいです。

私たちはからくも競り勝つのではなく、圧倒的勝利者なんだから、もっともっとその勝利感を味わい、楽しみたいですね。

とてつもなく、悲しい出来事もありますが、私はただ主の最善を信じるだけです。

正月も終わりだ・・・

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                夕日に映える富士山
                (バルコニーから)

私たち大学教員の年間サイクルは、4-7月(前期)、8-9月(夏休み)、10-12月(後期)、1-3月(残務整理+春休み)といった形です。普通のサラリーマンのようにベターっと年間を通じてのスケジュールではありません(これは私にとっては地獄ですね)。要するに3ヵ月ごとのリズムがあるわけです。

これからは試験期間と入試業務、そして卒研生を追い出して、春休みと続きます。今の私の頭にはすでに3月の北海道の流氷ツアーにターゲットが置かれているわけです。で、4月になると8月の北海道のキャンプ(or英国のキャンプ)、10月になると年末の温泉と・・・。こうしてニンジンを鼻先にぶら下げて、さあ、走れ、とやっているわけですね。

このリズムで生きていると、1年が終わるのが実に早い。あっという間に長女は成人式、次女の大学進学と・・・。そろそろ私たちも老後の準備に入らんと・・・と家内と話しているところです。

人民の、人民による、人民のための・・・

先の番組の中で鳥越俊太郎氏が「アメリカ人は個人的に付き合うとナイスガイだが、国家になると怖くなる。自分と異質な存在を許すことができない国家だ。」とコメントしていた。

私的には、ナイスガイが集団になると怖くなるのではなく、アメリカは初めから二重構造だからと考えている。例えば日本に原爆を落としたのはアメリカ人の総意によるものではない。ベトナムもアフガンもイラクもしかり。

国家の意思決定をする者は常に少数者である。彼らの自由な意思決定と行動を疎外しない社会システムが、いわゆる民主主義であり、<自由・平等・博愛>である。彼らは一般大衆のためにその標語を守らんとしているのではなく、自分たちの利益のためである。実際、アフガンもイラクも新政権はアメリカの傀儡政権に過ぎない。去勢されたニッポンの再生産である。

ナイスガイのアメリカ人もナイーブにも泳がされているだけである。実際、ある種の組織の真実を暴いた牧師は100人をレイプした嫌疑で不当逮捕され、しかも監獄で刺されている。アメリカの陰のアンタッチャブルに触れるとかなりヤバイことになる。番組の最後でタケシが「俺は殺されたくないから、アメリカ大好きだ」と冗談を言っていたが、必ずしも冗談ではないのだ。

Commented by スカイ 2005年01月04日(火)02:39

ルーク先生、こんにちは。
「日記をそろそろやめようかと・・・」というのを拝見し、残念に思いましたが、続けて下さると聞いて安心しています。
ほぼ、毎日拝見し、とても、参考にさせていただいています(とくに、精神病理的な視点からの解釈など)。これからも、期待しております。
この1年も、お体に気をつけられて、素晴らしい、さまざまなコメントをよろしくお願いします。

2005年日本の行方

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                 今日の富士山
                (バルコニーより)

昨日のタケシの特番で、戦後の日本政治がアメリカの思惑の下で暗にコントロールされていたことをレポートしていました。この種のいわゆる「陰謀論」は10年前はアンダーグララウンドカルチャーだったのですが、最近では石原新太郎氏をはじめ、立派に表に出て来ています。

田中角栄は日本政治の悪役中の悪役ですが、実は最も日本のことを考えていた政治家でした。日本の自主自立を志向していたのですが、キッシンジャーからの圧力にも関わらず、その道を邁進した結果、あのピーナツ事件で政治生命を絶たれたわけです。裏にはアメリカのCIAなどによる情報漏洩があったようです。この説は政治評論家の森田氏なども認めるところで、すでにアングラではありません。

その後は85年の竹下氏によるプラザ合意以降、円高誘導によりバブルに入って、90年代に入って日本が経済的にも精神的にも壊れるわけです。首相もみな米国のポチ化し、現在の小泉氏に続くわけです(新米の政権は長期政権となります)。

かくして戦後の日本は、古き日本を否定し(前に政治、経済、軍事面で去勢されたと書きましたが、文化もですね)、アメリカ文化の追従模倣文化であり、ここにも反米勢力を駆逐しようとするアメリカの戦略、つまり3Sがあったとされます。Sport(スポーツ)、Screen(映画)、Sexです。自由と平等のスローガンの下、これらの媒体によって情報を巧妙にコントロールされ、見事にマインドコントロールされてきています。

女性も自分の人生を優先すると言う名目で、子供を生まない。この数年をピークに日本の人口は減少を続け、2100年には4,000万になる推計がされている。人口を減らされることもひとつの戦略。

戦後の日本は地政学的に共産圏を背負った形であったために、自由主義圏の防波堤として安保で守られ、その保護の下でかような様を呈しているわけですが、すでに残る共産圏は中国と北朝鮮のみ。中国はその懐の深さで、政治は社会主義、経済は自由主義と見事に経済的に発展している。

アメリカも日本の頭越しに対中戦略を練っているし、北朝鮮も中国の姿勢次第でどうにでもなる。すると日本の意義はどこにあることになるだろうか?金を貢ぐのもそろそろ限界であろう。今年1年、世界の中の日本がますます見えなくなりそうな予感がしています。

 * * *

しかし私はやはり日本人。温泉と自然に恵まれたこの国を愛していますし、この国に生まれたことを主に感謝します。この時期、バルコニーから望む富士山を見るのが楽しみのひとつです。

Commented by ジェーコブス 2005年01月03日(月)22:37

今回のルークさんの文章を読んでいて、戦後何かに背後で動かされているように感じます。よく「これだから日本人は・・・」と日本批判をする人たちの多くの対象は欧米です。客観的に聞いていると「日本人の考え方はおかしい。アメリカ人からちゃんと学んで欧米的思考になれ」というメッセージを感じてしまいます。その背後に何かがあり、それに操られて思想をマインドコントロールされているように感じています。何かとりとめもなく書いてしまいました、今日の日記を読んでふと感じました。

シンプルさに生きる

今年でこのサイトも7年目を迎え、KFCも5年目を迎えます。「よくもってるなあ〜」と正直自分でも思っています。何気に始めたので、主のストップと言うか、油塗りがなくなればすぐにたたむつもりでいつもおります。あまり歯を食いしばりたくはないのですね^^

で、今年のテーマは何だろうかと、つらつら思い巡らしていましたが、キーワードは「シンプルネス」です。単純さ。聖書の真理は必ずしも理解が容易ではないかもしれませんが、単純です。

ややこしい神学を知らなくては信仰の歩みができないわけではありません。KFCによく来られる元ホームレスのMさんは、いわゆるLD(学習障害)で、二桁の足し算引き算ができません。しかし彼はイエスを知っています。主の名によって単純に祈ることができます。キリストをエンジョイしています。それで十分です。

聖書のアウトラインは、創世記でいのちの木の実を食べ損ね、その木への道が塞がれた;イエスが道となり、いのちと真理として、私たちの内に生きて下さる;私たちのうちにキリストが成長すると主が花嫁として迎えに来て下さる;新天新地ではいのちだけの世界が展開し、神と人が共に住まう。これが全聖書の啓示です。単純です。

御言葉はちょうど電池に電気が溜まっているように、白黒の文字の中に霊のいのちを運びます。今私たちがなすべきことは単純にモクモクと御言葉を食べること。蚕のように、日々食べること。単純です。そのうち私たちも脱皮します。

 Living in the Simpleness!

Commented by 長谷川 彌由紀 Eメール 2005年01月02日(日)20:52

ハレルヤ! イエス様に感謝!!

ローマ14:5 ある日を、他の日に比べて、大事だと考える人もいますが、どの日も同じだと考える人もいます。それぞれ自分の心の中で確信を持ちなさい。

 伝統正統派を自認(?)する、キリスト教地方教会のメンバーです。師のバイブル・カレッジのシラバスを読ませて頂き、メッセージを聞かせて戴くほどに、ここのメンバー脱出への思いが増幅して参ります。
師曰く、「普通に人間生活を楽しんで生きよ。」です、、、ね!!
これが不足しているからでしょうか、、、主人は、いかに話しても、キリストは真理と理解せず、キリスト教だと申します。 霊的目を開いていただけないままもう十数年が過ぎんとしています。2005年こそは生涯の伴侶として与えて下さった主人が、目開かれて、歩み行く日々のあらんことを祈り、望み、夢見つつ、、、、、 
 『Living in the Simpleness!』を!!

師のお働きが更に祝され、油塗りが続きますように、、、、。

新年のご挨拶

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             バルコニーからの富士山
           (クリックすると大きくなります)

2005年、おめでとうございます。今年もヨロシクどうぞ。

掲示板やメールなどで、皆様の声をありがとうございました。この日記も少しはお役に立っているようですので、ポツポツと書き続けましょう。

今日はとりあえず家内と映画を観に出かける予定です。