2006年03月18日

Dr.Lukeの一言映画評−スピリット−

アップロードファイル 24KB中国語映画『スピリット』。強さだけを己のすべてとした主人公フォが、その強さに溺れて高ぶり、敵を殺してしまう。しかしその敵にも子供がおり、家族がいた。彼はその報復として自分の母親と一人娘を殺される。さらなる復讐をするも、自暴自棄になった彼は乞食同然に放浪する。ある日山奥の貧農の老婆と盲目の娘に助けられる。日々農作業に明け暮れ、自然と触れる中で癒されていく。

数年後、故郷に戻った彼を待っていたものは、西洋化された町並みと人々の有様。母と娘を殺した相手の家族と和解を果たす。時に、西洋の闘士が中国人を小ばかにしていた。中国の名誉をかけて戦い勝利する。そしてついに最後の戦いに臨むが、対戦相手は日本人。日本人政治家の陰謀によってフォは毒を盛られる。しかし彼は最後まで戦い、倒れる。対戦相手の日本人(田中と言う名前がちょっと軽い)の急所を突くも、寸止めであった。田中は倒れたフォを勝者と宣言する・・・。実話に基づく映画。ジェット・リー&中村獅童主演。

と言うストーリーですが、なかなか良かった。私的には好きなモチーフですね。主人公フォの父親は敵を徹底的に打ちのめすことはせず、また息子が武道家になることを望まなかったわけですが、彼も大きな代償を払ってその意味を知るわけです。報復は更なる報復を生むだけ、赦しが必要だと。

さらに彼は西洋文明によって嘲られる中国に対して、侮辱されることはかまわないが、自らが病んでいることに気がつかないことが本質的な問題だ、と指摘する。そして真の敵は自己であり、敵は外にあるのではないと。まことの武は自分との対峙である、と。イイですね、この台詞。

最近では数学者の藤原正彦氏がその著『国家の品格』において、欧米的な自由競争や市場原理主義が日本のスピリットを壊しているとして、武士道的価値観から批判しているわけですが、今のニッポンが置かれている状況にもフィットする映画でした。お薦めです。

春ですね♪

アップロードファイル 75KB私の冬眠もそろそろ終わりに近づいております。私たちの生活は3(冬眠)+3(前期)+3(夏期休暇)+3(後期)のリズムなんです。普通のサラリーマンに比べたら恵まれていると思いますね。年中ベターと仕事をするなんてことは考えただけでゾッとします。しかしこのリズムですと1年の経つのがまったく早い。私の心はすでに夏休みの計画に飛んでいるわけです^^アップロードファイル 257KBわが家の庭、三ッ池公園(昨年)→

Commented by ブヒ Eメール 2006年03月18日(土)10:46

本当に春ですネェ!!
お花たちが次から次に咲いて、神さまからのプレゼント、本当に嬉しくなります。

こちらは娘たちのお散歩コースの公園の早咲き桜が咲き始めました(*^^)v!!
偶然、私のブログも昨年の桜UPです〜!!

チューリップ、見事ですね〜〜ヽ(^o^)丿
お花に囲まれてると少々嫌な事でも忘れてしまいます・・・主に感謝〜〜(*^^)v

Commented by Luke 2006年03月18日(土)19:46

ブヒ家のわんこちゃんたち、実にイイ表情ですね^^きりっとして、品格があって・・・。

Commented by ブヒ Eメール 2006年03月20日(月)06:28

ルークさん、おはようございます〜♪
すぐ目尻が下がる母でございます・・・(汗
時〜たま見せる「キリッ&品格」親に似ずで・・・(^^ゞ