2004年12月19日

米軍の正体とニッポンの関係

昨日のNHKスペシャルでイラクに派遣されている米軍の真実をレポートしていた。連邦政府の管轄にある正規陸軍と共に、田舎の州兵が貧しい装備で参加していることを知って驚いた。

州兵はまったく普通のオジサンたち。腹が出て、なまった体を持て余している。あるいは学費を免除されて大学に行こうとする若者たち。州兵に登録すると月に3万円支給されるそうで、その代わり登録した以上、召集されたらイラクにでも派兵され、拒否すると軍法会議にかけられる!?驚きますね。

実際戦闘場面では、牧師で州兵の黒人は顔が引きつって、目が涙目になっていました。で、結局1年半の滞在で死亡が20名以上、負傷が100名を超えると。正規の陸軍ですら、ラムズフェルドに文句を言っているくらいです。

そして着々と戦費はかさみ、それを穴埋めしているのはわが日本です。税収が40兆ちょっとにもかかわらず、米国債権を30兆買い越しです。個人資産は1,400兆あるとは言っても帳簿の数字。すでにそのうちの相当部分は食い尽くされています。

しかし経済はゼロサム・ゲームですから、その金はいずこかに着実に蓄えられているのです。お目出度ニッポンもそろそろ目を覚ます時でしょう。

社会制御工学vs真理

一昨日の日記に対して、「自由・平等・博愛は悪いことなのか。これらは人類が長い歴史を通して獲得したものである。」とのご質問をいただきました。

おっしゃるとおりです。これらの価値観とそれに基づく社会システムによって私たちは今の恩恵を得ています。北朝鮮に住むことよりはニッポンに住むことのほうがはるかに恵まれています。

しかしこれらの価値観は真理そのものではありません。またこれらの社会システムの実現を目指すことが神の国の拡大でもありません。これらの価値観は「社会制御工学」として現在もっとも優れていると言えるでしょうが、それ自体は真理ではないのです。

神の国はキリストのいのちとキリストの統治です。まず私たちの心の中から生まれ、育ちます。しかも神の国がもっとも純粋に拡大するのはしばしば迫害の中においてです。そのひとつの証拠が中国のウォッチマン・ニーらの働きでした。

ウォッチマン・ニーは<自由・平等・博愛>の恩恵を、あえて神の国のゆえに放棄したのです。不自由の中に自ら幽閉され、自分自身の壷を割り、自分をナルドの香油として注ぎ出したのです。<自由・平等・博愛>にまさって、クリスチャンが大事にすべき何か―これが真理です。

「キリストは神の御子であられる。彼は人々の罪を贖うため死なれた。そして3日後によみがえられた。これは、宇宙における最も大切な真理である。私は、キリストを信じながら、召されて行く」−ウォッチマン・ニー