2004年08月08日

聖書原理主義者の愚かさ

米軍がサドル師のゲリラ部隊を掃討作戦で300名を殺したとのこと。これでシーア派も完全に敵に回した。何なのでしょう、反抗する敵を殺せば平和が来るだろうというこの幼稚な思考パタンは。

私はブッシュを見ているとますます聖書原理主義者に対して嫌悪感を覚えるようになっている。聖書を良く知っていると言う彼らのプライド。ある意味で純粋性を伴っている分、余計に醜悪である。

今日の日経の書評欄に京大教授の大嶽秀夫氏が5冊の本を紹介している。

・リチャードクラーク:爆弾証言―これは前に私も紹介しました。

・ロン・サスキンド:忠誠の代償(日本経済新聞社)―ポール・オニール元財務長官による告発。政権内部の暗闇について極めて生々しい記述が全編を貫く。ブッシュの政策判断能力や指導者としての資質に重大な疑問を呈する。

・ボブ・ウッドワード:攻撃計画(日本経済新聞社)―予防的先制攻撃が闇の中で計画されたことを淡々と暴く。

・ピーター・シンガー:「正義」の倫理-ジョージ・W・ブッシュの善と悪(昭和堂)―ブッシュは強い信仰心を持ち、アメリカの道徳性を主張しているが、自身には何らの倫理道徳性はないことを暴く。彼は自省的思考を欠き、単純な善悪二元論、黙示録的キリスト教信仰に基づく好戦的態度を示す。彼のこの性癖は今や全政権を覆っている。ブッシュは発言と政策が乖離している。

・マイケル・リンド:アメリカの内戦(アスコム)―ブッシュの信仰の背景、思想的系譜、政治的つながりを、特にキリスト教原理主義や石油業界との関連性で暴く。

私は前々からアメリカのカルト化を指摘しているが

http://www.kingdomfellowship.com/Ministry/Ron/identity13.html
http://www.kingdomfellowship.com/Ministry/Ron/identity16.html
http://www.kingdomfellowship.com/Column/flowing56.html

これらの5書はそれを証明している。「聖書原理主義」というカルト。「聖書預言解釈」と言うヴァーチャルな世界と現実を混同している恐るべきカルトである。彼らにとっては<自分の聖書解釈=真理>であり、<地的イスラエルに味方する者=善>となる。しかしすでに指摘したとおり、彼らもそのナイーブさを利用されているだけである。

ブッシュがどのような霊を持っている人物であるかはすでに明白であり、それは聖霊ではない。今回の選挙は神のタイムテーブルを進展させるために大きなエポックメイキングな事件となろう。もちろん神はすべての事態をご計画に組み込まれるが、御心がなることを祈りたい。

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さてさて、Dr.ルークはしばらく充電期間をいただきます。15,22日の私のセレブレーションはお休みです。ある時からいずこかへ私は姿を消しますので、この日記もある期間空白となり、HPの更新もストップします。