2007年07月20日

善悪を超えた実験

Mr.Sugarがまた面白い記事を書いて下さっています。長いので、次に飛んで下さい。まさにコレぞクリスチャンの醍醐味!

盲人が盲人を・・・

どうもどなたかが、ローカルチャーチの最高裁決定の記事を早速かの場所にコピペして下さったようでして、次のようなレスがついておりました:

すっげえ論理の飛躍。
これ、カルト性うんぬんの判決じゃなくて
名誉毀損の訴えが認められなかった事案だろ。
この人のブログ、人を軽はずみに精神病扱いしすぎててムカムカする。
気に入らない奴はみんなカルトで精神病?
この唐沢という牧師は
たとえば自分が元信徒に訴えられるようなシチュエーションにでもなったら
どんなこというつもりなんだろうか。
「原告は精神病なんです!」とか言わないでほしいもんだ。
牧師さんだったら
もうちょっと愛のあるブログにしてほしいね。

いかにもニッポンキリスト教徒らしい、何とも微笑ましいレスでありますが、ムカつきながらも、わざわざお越しくださっているんですね^^ただもうちょっと精神医学なりをお勉強して欲しいかと。「みな精神病」などと言っていませんよね。

まあ、私の物言いが、ニッポンキリスト教バリバリのある種の人々の気分を害している事は十分に承知なのです。そもそも私はニッポンキリスト教公認の牧師様などではないと、前々から言っているのですけどね。私は精神病理の学徒であります。

で、下の「病識の欠如の問題」の記事にSalt氏がいつもどおりするどい洞察眼で書いております。私もまったく本音は同意ですね。Salt氏もけっこうメンドウな立場に置かれることがあるものと推察、また共感いたします(ちょっと引用を失礼します):

真昼の懐中電灯
 Luke氏が,blogに「病識のない者がビョーキの人と関わる危うさ」について書いておられたが,まさにそのとおりだと思っていると,銀治郎君から「全くだ」というメールが届いた。
 勘とやさしさで外科手術などできないように,心の問題はいっそうややこしい。
・・・
 「霊」という人間の存在や意志決定の核をなす部分について全く無知である者が,心の問題に触れることなど出来るはずもない。
 私は,いろいろな相談を受けざるを得ない立場にはあるが,これは実にしんどいことである。子どものちょっとした悩みにのるだけでも,背景にあるものを考えるとドドッと疲れる。私は教育に関わる問題のごく一部の事柄に関して,ささやかなアドバイスが出来る程度の知識と経験しかないというのが正直なところ。
 最近は私のキャパを越えるしんどい話も多い。そういうのをいくら聞かされても,うんざりするだけで,どうしてあげたいという気持ちもおこらなかったりする。「自業自得」という以外ないからだ。
 部分的に共感や同情は出来ても,それでおしまいである。ビョーキの人には同情は出来ても共感は出来ない。時には,いくら悲惨であっても同情する気持ちがおこらないこともある。
 所詮,他人の問題は私の問題ではない。ビョーキの人には,自分の病状も,原因も見えていないことが多い。
 もし,間違っていればご指摘をいただきたいのだが,「これは,冷淡で愛がない」ということとは違う次元のことだと思っている。
・・・
 サタンは自分の運命に引き込もうと,自分のビョーキのフィールドへと,同調する人々の霊を巻き込んでいるだけなのだ。
 そこへ,小児的万能感を持った正義のセンセイたちが助けにいって,同じ渦に巻き込まれているだけだと感じる。
 
 盲人に盲人の手引きは無理。

 真理の光,真昼の光のもとでは,「私が懐中電灯で照らします」と手を挙げる人は,ただの馬鹿にしか見えない。

私に愛を期待するのは、ちょうどパソコンショップに野菜を買いに行くのと同じであろうかと思うわけです(笑)甘えの構造の典型事例ですが、ニッポンキリスト教の牧師様はこういった人々のお世話をした上がりの献金で食べているわけで、牧師様がおかしくなるのも無理はないものと同情する次第です。

付記:私は信徒対牧師の関係で交わりを持ってはいないのですが、仮に兄弟姉妹から訴えられたら、あえて争いませんね。彼/彼女がお気に済むようにされればよいでしょう。

Commented by Luke URL2007年07月20日(金)21:07

ちなみに地方教会からの受け取った告訴する旨の通告書にはこう回答しています:
http://www.geocities.jp/the_local_church/Message.html

ところがその後、彼はこうなりました:
http://www.geocities.jp/the_local_church/Res/yosilttr.html

東京に在る教会からは次の回答を得ました:
http://www.geocities.jp/the_local_church/Res/Hagilttr.html

山谷少佐も果たして・・・楽しみですね^^

Commented by Luke URL2007年07月20日(金)22:11

また小学校で女児が刺されましたね(→http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/68895)。犯人はやはりビョウキの人。日本ではなるべく患者さんの人権を配慮して、院外ケアをする方向なのですが、受け皿ができていないのです。これをリスクマネージメント(患者の人権保護)とリスクアセスメント(社会の蒙るリスク評価)と言いますが、互いにトレードオフの関係にあります。私の義兄は精神科の開業医ですが、彼はいつも言っています「最近は町に妄想や幻覚を持った患者さんがウロウロしているよ。」と。日本の精神医療はきわめて寒いのですよ、皆さん。

Commented by 愛があるぶろぐ・・・? 2007年07月21日(土)17:29

問題を無視してそれを擁護するより、
ちゃんと問題を指摘してくれる方がよっぽど愛があると思います。

新改訳聖書はユダヤ人の陰謀!?

とする再建主義の富井さんの説が面白いです(→7月20日の記事)。要するにプレミレ説はクリスチャンを無気力にさせるサタンの策略なのだそうです。

でも同じく7月20日の記事にある「イルミナティのシンボル」と言うYouTubeの映像は面白いです。ご一覧ください。

中国の肉まん事件にしても、私たちが見せられている事はメガフェイクかもしれない、と前から指摘していますが、今の「何でも愛して、許して」の"盆暗スチャン"では容易に騙されるでしょうね。

Open Your Mind - Illuminati Symbolism - It's All Around You!

米最高裁ローカルチャーチの訴えを却下

米国最高裁判所は地方教会よるハーベストハウス社への訴えを棄却

ハーベストハウス社、オレゴン/2007年6月20日

ユージン、オレゴン―2007年6月18日、米国最高裁判所はハーベストハウス社と著者ジョン・アンカバーグおよびジョン・ウェルドンに対するローカルチャーチによる1億3600万ドルの法廷闘争に終止符を打った。ローカルチャーチは対ハーベストハウス訴訟で2006年1月のテキサス法廷に上訴していた。 上訴決定の後に、ローカルチャーチは再度ヒアリングの機会を要求したが、却下された。テキサス最高裁判所も二度訴えを却下した。

ローカルチャーチは、訴因である"The Encyclopedia of Cults and New Religions"によって、(同書の他のすべてのグループと同様に)殺人やレイプや麻薬の密輸入などの犯罪の中傷を受けて名誉を傷つけられたと主張した。テキサス上訴法廷は、「同書の何も[それらの行為]を遂行したとして[ローカル]・チャーチを名指ししたものではない」と判決した。米国最高裁判所の決定はテキサス上訴法廷の判決を是認したものであることを意味する。

ハーベストハウスと著者たちは本件の問題点の鍵となる点について共同の声明文を発表した。

「テキサス上訴法廷は決定に達する際において、十分に確立された法律を適切に本件の事実に対して適用した」と、ハーベストハウス社と著者たちの代理人シエルビイ・シャープは述べた。 ローカルチャーチによって取られた立場は、話し言葉にせよ、記事にせよ、それらに対する完全に主観的な判断基準を構成するものであり、、それはすべてのメディアコミュニケーションに対する脅威となるだろう」。

「私たちはクリスチャンとしての立場から'愛を持って真実を語る'べく本を書いた」と、著者のアンカーバーグとウェルダンは語った。「過去の6年間がいかに消し去られたとしても、私たちはローカルチャーチのメンバーのためにを祈り、彼らを顧み続ける。私たちは、彼らが霊的に識別力を得て、彼らの指導者の教えと聖書の教えを見分けることができるように励ますものである」。

「私たちは言葉で言い尽くせないほどに感謝する」と、ハーベストハウス社社長のボブ・ホーキンズ・Jrは語った。「本件の意味と重要性を理解してくれた個人や、諸組織、また諸機関、さらに私たちを支援し、法的助言、激励、特にこの長く厳しい戦いのための祈りを下さったことのゆえに感謝する。そしてこれらにまさって何よりも神とその真実のゆえに感謝を捧げる次第である」。

【解説】
この決定の理由で分かることは、すでにローカルチャーチにおいてはカプセル化現象が進行しており、閉鎖社会の中で通常の価値判断とまったく異なるプロトコルで動くために、このような現象が現れる。彼らの論理が社会において容認され得ないことが証明されたわけ。まさにウイットネス・リーの遺産であるパラノイド傾向が、フォリア・ドゥ、フォリア・トロア・・・と伝染拡大している証左であろう。しかしこの賠償金の額が異常であるが、これも彼らの異常性の証明と言える。

クリスチャン・トゥデイの件でも山谷少佐が同様に威嚇を受けているわけだが、彼らがそのような行為をすればするほどに、自らの閉鎖空間での価値観を露にし、その病理性を証明しているわけ。まあ、2ちゃんねるあたりの住人からは支持されるようだが、倒錯空間と一般社会でのコントラストが明らかになるだけだ。これはローカルチャーチ支持者たちも同様であるわけだが。彼らのあり方は、この最高裁決定理由にあるとおり、メディアのあり方、さらに一般社会へのある種の挑戦とも言える。

Commented by Luke 2007年07月20日(金)15:34

本件は昨年デンバーで開催された国際カルト研究会でも話題となっており、同会に出席された脱カルト協会の北大櫻井教授から次のコメントが寄せられました:

ありがとうございました。この話は昨年のICSA(AFF)でも聞いた話であり、係争のゆくえを気にしておりました。妥当な判決だと思います。下記は私が、昨年、中外日報に書いた論説の一部です。

櫻井

同氏の論考全文はこちらを参照のこと(→pdfファイルhttp://www.geocities.jp/the_local_church/PDF/CHUGAINIPPOU20060805.pdf)。