2007年07月30日

本日の一冊

二講時分の試験を終えて、採点も終わり。後はあすひとつ。それから報告書作成が待っているが・・・。が、それが終われば、SUMMER VACATION!思いっきり、遊びますよ♪

アップロードファイル 43KBで、本日の一冊は『狂気という隣人―精神科医の現場報告』(新潮社)。有名な松沢病院を初めとする病院勤務の臨床医の現場報告と言うか、ドキュメンタリー。精神医療がいかにハードであるか、実に臨場感のあるタッチで描かれている。はっきりいって知能ワークではない。力仕事、肉体労働、いや修羅場。そして常に危険と隣り合わせ。実際殺される医師もけっこういるのだ。

精神障害者との付き合いは、あちらのネガティヴなエネルギーをぶつけられつつ、こちらの(彼らに比べれば)健全なエネルギーを注入する作業とも言える。いや、これは精神病棟だけの話ではない、ニッポンキリスト教でも同じ事が起きている。"狂気という隣人"は、思いの外、かなりすぐ隣にいるのだ。いつの間に、その手の人に絡まれるリスクがあるのが現代・・・。

訃報:小田実氏死す

あのべ兵連代表、ベストセラー『何でも見てやろう』の作家小田実氏が癌で死亡。またひとつの時代が終わった(→記事)。実は私も浪人時代に代ゼミで彼の単科ゼミを受けたことがある。題して『英語で何でも書いてやろうゼミ』。受験にはほとんど役に立たなかったが、彼がゲストを連れてきて、英語で対話したりして、面白かった。もっとも受講生はほとんど数名だったが。彼から学んだ英語作法は、日本語を訳すのではなく、イメージを具体的に持ち、それを英語で記述せよ、と言うもの。単語は簡単なものを使う。これは今でも役に立っている。あの首を引っ込めつつ、人につっかかるようなアクの強い存在感が懐かしい。ご冥福を。

Commented by DJ Jerry Eメール 2007年07月30日(月)21:20

小田実さんが亡くなったんですか。残念です。僕も、彼を知ったのは中学生のときに見た代ゼミのパンフレットででした。確か教養講座のようなものを担当しておられたと記憶しています。これは全く僕個人の勝手な連想ですが、僕の中では、小田さんは立花隆さんと丸谷才一さんを足して二で割ったような感じの人でした。大インテリの死を悼みます。

Commented by Luke 2007年07月31日(火)06:47

あのパワーはどこから来てたんでしょうね。ああいったアクの強い人が最近はいませんから。

虚虚実実な一夜が明けました

自民惨敗。これで衆参のネジレ状態が。野党は衆議院を解散に追い込んで、総選挙としたいところ。今朝の番組で黒川氏が婦人の若尾氏と出ていたが、すでに半年後には衆議院選挙に立候補するつもりとか。この人、ドクター中松と一緒にとってもイイ(アブナイか?)味を出してますね。ただ若尾氏が「黒川のしていることは、"とうろうのおの"だから」と、意味不明の言葉をつぶやきつつ、もううんざりとと言う感じ。確かに晒され者になっているからね。この夫婦、離婚とか、大丈夫かなと、要らぬ心配をしてます。

丸川氏と"闘って"しまった保坂氏は落選。若い女性を泣かしたら絶対ダメだよ、オジサンは。「僕の票を分けてあげるから」位は言わないと。平沢さんは選挙対策責任者でありながら、丸川氏の住民票問題では、「こんなのやってられるかあ!!!」とブチ切れていたが、その脇で、丸川氏が深々と頭を垂れていた場面は、むしろ無党派層の心をくすぐった。こんな可愛い女性を罵倒するオジサンたちのいじめにもかかわらず、丸川氏は健気だった。もしかして平沢さんが悪役を買っての演技だったら、これはバッチリ成功。丸川さんも片山さんに抱きついて泣いてしてしまったし、僕も何とかしてあげたいと感じたほど。でも、彼女、東大出ているんですね、けっこうしたたかかも。女性の涙には誰も勝てないわけ・・・。

小泉氏と田中真紀子氏の応援演説の舌戦も面白かった。小泉氏は「下ネタのねぎ」を連発していたが、これは笑えた。もちろん正解は「下仁田のねぎ」。この人はその無邪気さが人気の秘密。川田龍平氏はある意味感動的かもしれない。どれくらいの働きができるかは不明だが、応援したい。元ヤンキーの何とか氏は、私的にはあまり好みではない。「元何とか」と言うコントラストで売る人々はいろいろな業界にいるが、「今のあなた」で売って欲しいもの。虎は姫に見事に打たれたが、この虎さんはもっとダイエットして、頬の肉を落としてほしい。手塚治虫の『ブラックジャック』によく出てくる悪徳病院長みたいだ。マグロの頬は美味だそうだが、おじさんのぶよぶよの頬はみっともないだけ。

かくして悲喜こもごもの一夜が明けて、私が懸念したとおりの安部さんの命運だが、彼はまだ改革継続でがんばるそうだが、やや言葉も視線も宙に浮いてしまっている。彼については同世代と言うこともあって、ややハラハラもするわけで、引き際を誤らないように願いたいが。

Commented by 通りすがり 2007年07月30日(月)11:51

蟷螂の斧・・・若尾文子さんは夫君の意気をかいつつも、大勢を御覧になっているのでしょうね。

http://www.geocities.jp/shiitakeya1/tourou.html

Commented by Luke 2007年07月30日(月)12:17

あ、これはご教授を感謝です。なるほど、「とうろうのおの」ですね。